芦原妃名子さん急死 制作側と脚本巡りトラブル 26日Xで公表→28日投稿削除と謝罪 その後行方不明に

[ 2024年1月30日 05:25 ]

芦原妃名子さん公式X(@ashihara_hina)から

 

 昨年10月期にドラマ化された漫画「セクシー田中さん」の作者である漫画家・芦原妃名子(あしはら・ひなこ、本名松本律子=まつもと・りつこ)さんが29日、栃木県内で死亡しているのが見つかった。50歳。兵庫県出身。自殺とみられている。26日にSNSで「…田中さん」のドラマ脚本を巡るトラブルを公表したばかりだった。

 ≪経過≫
 ▼2023年10月10日 最新の第7巻冒頭で、原作者の芦原妃名子さんがドラマ化についてメッセージを掲載。日付は8月31日付。「原作から大きくそれたと私が感じた箇所は修正。必要なアレンジは、あらすじからセリフに至るまで私が書いている。恐らく8話以降に収録されるはず」とし、「あれこれ悩みつつ今回はこういう形をとらせていただくことになりました」とつづる

 ▼10月22日 ドラマ第1話が放送

 ▼12月24日 最終回放送。同日、脚本家の相沢氏がインスタグラムを更新し「最後は脚本も書きたいという原作者たっての要望があり…残念ながら急きょ協力という形で携わることとなりました

 ▼28日 相沢氏がインスタグラムで「私が脚本を書いたのは1~8話で、最終的に9・10話を書いたのは原作者。誤解なきようお願いします」「この苦い経験を次へ生かし…」などとつづる

 ▼24年1月26日 芦原さんがX(旧ツイッター)を更新。9、10話の脚本を書くことになった経緯を説明。3本にわたる長文投稿だった

 ▼28日 未明に芦原さんが投稿を削除。その後、「攻撃したかったわけじゃなくて。ごめんなさい。」とXを更新。同日に行方不明者届が出されていた

 ▼29日 芦原さんの遺体が見つかる

 

この辺の事情経過は部外者につき全く分からないので何とも言えない。作品が原作者の意図するものと違ったTVドラマとなったようだが、現実には別の人がつくっているのだからあり得ることだろう。漫画は漫画としての表現があり、TVドラマは役者の雰囲気もあり、それに伴ってストーリーも漫画と違っても良いのではないだろうか。

漫画の方は未だ完結してないようだから、原作漫画に合わせるのは難しいだろう。

原作者・芦原さんがこうなってこうなると脚本家に話しておかなければ同じにはならないだろう。命をかける位に作品に対する思いがあるならば、TVドラマ化は許可しなければ良かったかもしれない。

 

最後の回はそれぞれの人物の歩みの選択がはっきりしなかったが、作品トータルとして役者の魅力も相まって楽しみに観ていた。

 

生活のなかで思うようにならないことは沢山ある。それを耐える必要がある。

六波羅蜜のなかのひとつ、忍辱(にんにく)とはそういうことだろう。

自分の努力が正当に扱われない結果を生む無念さは、自分以外の他の力が作用しているので諦めることだ。忍辱とは諦める事なのだろう。諦める事は諦観という。

 

参考までに諦観について、先ずは辞書の意味を紹介します。

諦観
たいかん
<諦>はあきらか、つまびらかであること、あきらかにすること。
<観>は注意して見ること。
それゆえ<諦観>は、あきらかに視ること。

(引用:『岩波仏教辞典』第三版)

 

何年か前に、東京都の教誨師会会長をしていて、その時に明治神宮を会場として管区の大会があった。その前までの大会では冊子の記念誌が出来ていた。私が会長の時だけDVDでまとめられ、冊子の記念誌が無かった。担当の研修部会の判断がそうしたのだが、会長である私に相談は無かった。権威が無かったのだろうと諦める。今まで通りの冊子の記念誌であれば、他の管区の記念誌がそうであったように私の開会式や懇親会等での挨拶も全文載っていただろうが、配布されたDVDにはそれは無く省略された記録だった。
次回からの管区大会からは、冊子の記録誌が配布されていた。何で私の会長の時だけDVDだけなの!!
思うようにならない現実。出来上がってから担当部会を追及しても叶えられるものでは無い。一応、記念誌がないこと、失くすことに対する相談が無かったことも後日に電話で話したが、力及ばずだった。自分一人でやれることではない大会ゆえに、意に沿わない結果は諦めるしかない。今はそんな風に思っている。
不愉快で嫌な思いをした私だが、そのことで死のうとは思わなかった。
 
芦原妃名子さん、情報によると稀な才能を持った漫画家とのことだが、才能があっても無くても、命を大切にして欲しかった。