昨日に続いて府中の森市民聖苑で葬儀式があった。10時半開式だったので、30分前に着くとして車で行くのには9時40分か45分に家を出なければならない。

タクシーで行くつもりで、先ず府中観光に電話した。留守番電話になっていた。

タクシー会社に電話して留守番電話だったのは初めてだ。

次に三和交通に電話したら、「ただいま電話が大変混んでいますので、後程おかけになるか、このままお待ちください」というアナウンスがあった。

雨の日にはタクシーを利用する方は多いかも知れないが、青天の日で、9時過ぎでこんな状況では他のタクシー会社もどうなのだろう。

電話をしている時間もなかったので、自分の運転で行くことにした。

 

  👈府中の森市民聖苑。 

ニュースでタクシードライバー不足を聞いているが、実際に電話してもこんな状況では本当に少ないのだろうな。

コロナ禍で利用者が少なかったことで、止めたドライバーが多かったとも言われている。

 

原因はコロナ禍だけではないだろうが、葬儀に於ける作法も変ってきたことがある。

上のタクシー云々でも、斎場ではなく自宅で葬式をしていた頃は葬家の近所の人が迎えに来てくれた。近くで徒歩の場合でも迎えに来て荷物を持ってもらった。

そのうち、近所付き合いが少なくなって、タクシーを回しますからと言われ、それなら自分で都合のいい時間でタクシーを呼んで行きますからとなりました。

僧侶は時間までに行き、お車代を頂くようになりました。

 

他のことも変わりました。昔は、棺の蓋を閉めた後、釘打ちをしていた。親族や参列者が棺の蓋に石や金づちで釘を打っていた。そのうち、釘打ちは無くなり、「釘打ちの作法はしません。(コロナ前は)代わりに皆さまの手を添えて蓋を閉めてください」と葬儀社の人が言っていました。

 

今日は葬儀社の人、2人が蓋を閉め、「皆さま、これから棺の蓋を閉めます。合掌をお願いします」と言って手を添えることもしなかった。

 

収骨の時のはしわたしというのか、お骨を2人で箸で骨壺に入れるが、それは今もやっている。どんな意味があるのか、という声も出てきて、そのうち箸渡しもしなくなるかもしれない。

 

注:箸渡し とは、火葬の後に故人の遺骨を骨壺へ収める際、近親者が長い箸を使って遺骨を箸から箸へと渡していく儀式のことです。「骨拾い」や「骨上げ」とも呼ばれます。

 

箸渡しとは、火葬が終了した後、遺骨を骨壺に納めるときに近親者が行う儀式を指します。遺骨を長い箸で拾って、骨壺に納めるのです。

箸渡しは日本独特の風習で、「箸」を「橋」にかけ、「故人があの世で渡る三途の川に、この世から橋を渡してあげる」という意味を持ちます。つまり、供養のための儀式の一つです。

 

箸渡し の作法

箸渡しの作法には、いくつかパターンがあります。地域によって、また火葬場によって、作法が違います。

・一人が遺骨を箸で拾い、もう一人が箸で遺骨を受け取り、骨壺へ納める

故人と血縁の近い順に、男女ペアになります。そして一人が箸で遺骨を拾い上げ、その遺骨をもう一人の箸に渡します。遺骨を渡された方は、そのまま遺骨を箸で骨壺へ納めます。男女のペアは、数回骨拾いを行った後に入れ替わります。

・2人が同時に遺骨を箸で拾い、骨壺に納める

男女がペアになり、2人が同時に同じ遺骨を箸で拾って、そのまま骨壺に納めます。数回骨拾いを行った後、ペアが入れ替わります。

・親族が血縁順に並び、箸から箸へと遺骨を渡していく

親族が血縁順に一列に並び、先頭の1人が遺骨を箸で拾ったら、箸から箸へと遺骨を受け渡していきます。最後の1人が、骨壺へ遺骨を納めます。

 

私がいつも見ているのは男女関係なく向かい合った2人が、ひとつのお骨を2人で挟んで骨壺に入れて、入れたら次の人に箸を渡し、次の2人が2人の箸で骨壺に入れます。

 

箸渡し で全ての遺骨が骨壺へ納められるわけではない

箸渡しは重要な儀式ですが、遺骨全てを箸渡しで拾っていたら、時間がかかりすぎてしまいます。このため、重要な遺骨を箸渡しで拾い上げたら、その後は火葬場の係員が収骨(拾骨)するのが一般的です。

体の中でも、最も重要な遺骨は、喉仏(のどぼとけ)の部分とされます。これは、喉仏の骨が、仏様が合掌している形に似ているためです。喉仏の骨を拾うのは、喪主の役割です。なかには、骨拾いをする前にトレーなどへ喉仏や大腿骨など特徴のある遺骨を移し、どの部分の骨なのかを説明してくれる火葬場もあります。

 

箸渡しが終わったら、火葬場の係員が他の遺骨を骨壺に納めます。このとき、全ての遺骨を納める地域(全収骨)と、小さな骨壺に入る限りの遺骨を納める地域とがあります(部分収骨)。おおまかにいえば関東以北は全収骨、関西以西は部分収骨です。
ただし、地方によっては例外もあります。

・全収骨の場合

関東以北では、全ての遺骨を骨壺に納めるため、骨壺は比較的大きめです。具体的には7~8寸、直径約21~24センチのものが多く使われます。遺骨は、脚の部分の骨から先に骨壺へ納め、次に腰の部分、上半身、喉仏と納めていき、最後に頭蓋骨を納めて終了となります。骨壺に入りきらないときには、残りの遺骨を骨箱へ納めることがあります。故人が大柄な人であれば、あらかじめ一回り大きな骨壺を用意することも。

骨が大きくて溢れる時は、蓋が閉まるように砕いています。

 

関西以西では、5寸(直径約15センチ)程度の骨壺が使われ、喉仏を含めた大きな遺骨を中心に納めることになります。残った遺骨は、火葬場で残骨としてまとめて供養されます。そもそも部分的にしか拾骨しないため、遺骨を複数の骨壺に分ける「分骨」にあまり抵抗がなく、はじめから2つの骨壺に遺骨を分けて本山納骨を行うケースもあります。本山納骨とは、信仰している宗派の本山に、遺骨の入った骨壺を納めることです。