今日の天候は晴れ間が有ったり、急に強い雨が降ったりして、6月なので梅雨の季節と言っていいのかも知れないが、私の印象の梅雨とは違った。

コロナ禍で各種会合催事が中止になっている所為なのか、季節感なく過ごしている。

境内の紫陽花も咲いてから半月以上経っている。気が付かなかったというより、関心を持てなかった。

「年年歳歳 花相似たり  歳歳年年 人同じからず」

自然の悠久さと人間の生命の儚さを思う今日この頃。

刑務所の被収容者が亡くなられ、棺前教誨に呼ばれた。還暦にはまだだいぶ年数のある方の回向をした。多摩火葬場に向かうときは小降りになり、着いた時は晴れた。回向して帰る時は強い雨だった。家についてしばらくしたら晴れた。

今日の故人の人生も、今日の天気のように小降りや大降りの合間に晴れた日々もあっただろう。最後の日々が心身ともに辛かったと想像できるので、晴天に例えられる幸せな日々があったと思いたい。