お盆の棚経で廻った。昔は、全部の檀家さんの家々を廻っていたが、檀家数も増え、また交通事情や各家の生活スタイルの変化等々の理由で廻りきれなくなった。それで全部の檀家回りはやめて10年ほど前から、新盆(49日忌過ぎた最初のお盆)のお宅と希望者等のお宅を伺っている。


それでも、年齢的なものもあるのだろう、酷く疲れる。ある住職は80歳過ぎても棚経に廻っていると聞く。個人差は何事にもあるが、感嘆する。


夕方、檀家さんか非檀家の方か分からないが、電話質問があった。「お盆の送り火は15日ですか?16日ですか?」と。お迎えも送りも半日や1日の違いはそれぞれの家の都合でよろしいと思います、と答えた。この日が正式というのはなくて、15日でも16日でも又会えると言う気持ち、冥福を祈る気持ちで送ればよいでしょうと答えた。電話では言わなかったが、臨機応変・融通無碍が日本の仏教です。東京盆(7月13日~15日)ついたち盆(7月31日~8月2日)そして、月遅れ盆の8月13日~15日。地域によっては他にもあると聞いたことがある。この様にお盆そのものの日程まで変えてしまう現実主義は外国の宗教ではどうだろう。


お迎え火も、あるお寺の檀家さんはお坊さんが13日の午前中から来られるので、前は13日にお迎え火を焚いていたが、12日の夜にお迎えをするようにしたとか。