第3144回 天皇陛下の後楽園の御出発の写真を鑑賞する。  | 模型公園のブログ

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第3144回 天皇陛下の後楽園の御出発の写真を鑑賞する。

 

 

 

        2024年3月16日土曜日の投稿です。

 

 

       古写真の部屋 第12話

 

 

 

 

 昭和、平成と過ぎて令和の時代となり、

 

古い写真を見て解説文を書ける人が

 

少なくなっています。

 

それで、後の世の人達の為に解説文を

 

掲示しておきます。

 

 

 

 

【前話 第3130回の続きより。】

 

 

 昭和5年 こと、1930年11月13日木曜日の夕方に

 

天皇陛下が岡山県岡山市に到着され、現在の岡山城の東の

 

後楽園に一泊されました。

 

ここを大本営と定められ、その翌日の11月14日金曜日の

 

朝、後楽園を出発され、広島県福山市に向かわれました。

 

 

 

 

 今日紹介するこの写真は、御料車と言いまして、天皇陛下が

 

乗られていたお車が後楽園を出発して、国鉄岡山停車場に向かう

 

写真で、撮影は、1930年11月14日金曜日の午前8時頃

 

と推測されます。

 

 

 

 

   

    国鉄 岡山停車場 こと、現在の岡山駅の様子。

 

 

 

 専用列車で岡山停車場から山陽本線 国鉄福山停車場に

 

向かわれました。

 

 

 

 

 

 

 

 

広島県の福山停車場では、広島第五師団 寺内寿一陸軍中将の

 

指揮下の福山歩兵 第四十一連隊を基幹とする陸軍部隊が、

 

同市の北部の深安郡神辺町方面に布陣することになっていました。

 

当時の連隊長は、平賀真蔵 陸軍大佐でした。

 

これらの部隊を当時、西軍と呼んでいました。

 

 

 

 

 広島県福山市神辺町こと、当時の深安郡神辺村を行幸中の

 

天皇陛下の御写真です。

 

1番左の馬上の旗が、天皇旗【てんのうき】と呼ばれる

 

大切にされていた菊の御紋の旗でした。

 

写真、右から2番目の白い馬が、裕仁殿下です。

 

 

 

 

  当時の写真を拡大すると、帽子を取って不動の姿勢で

 

 みなさん天皇陛下の白い馬の方向を見ているようです。

 

 

 

 

沿道では、皆さん紋付き羽織袴姿で地面に正座して

 

見つめている姿に、洋式サーベルを持った警察官が

 

立っている姿が写っています。

 

 

【次回に続く。】