第２８２７回 大内小学校跡地を見学する。
【岡山県岡山市東区瀬戸町大内】
２０２３年１０月１１日水曜日の投稿です。
【転載・コピー自由です。】
【 岡山県 大内小学校跡 の碑 】
今日のお話は、昭和３０年に姿を消した、
この地方の名門 大内小学校の跡地を見学した
お話です。
「九州の福岡県福岡市の名称の原点となった、平安時代の
備前国福岡庄は、現在の岡山県瀬戸内市の福岡地区ではなく、
岡山県岡山市東区の吉井、一日市、西祖、御休 寺山周辺が
平安時代の福岡庄だった。」
と言うお話と、福岡神社のお話を昨日紹介しましたが、
そのまま山裾にそって吉井川の西土手に移動しました。
ここは、室町時代の文明の頃の備前福岡の合戦の古戦場の
跡なのですが、今、時間を作っては訪問して、当時はどうで
あったのかと思いを巡らせています。
上の写真の中央の山の上には、室町時代にお城があった
と言い伝えがあります。
もう少し気温が下がって、ヘビが出なくなる時期
になったら、お城があったと言う山に登って見よう
と思います。
大内小学校跡とあって、
昭和３０年４月千種小学校統合
と、文字があります。
昭和３０年と言うと、西暦１９５５年です。
今から６８年前に、ここの堤防の西側に小学校があった
そうです。
吉井の川のせせらぎに
仰【あお】ぐ緑や熊山の
詩情ゆたい音々の里に
歴史はえある学舎に
これぞわれらの大内校
昭和６２年【１９８７年】に造られたようです。
ちょうど、ここが運動場の南側だったようです。
北側に移動して見ました。
昭和３０年までは、ここから南に運動場があった
ようです。
北側が校舎の跡か、幼稚園のような外観です。
岡山市役所の説明文によると、シベリア出兵から、
軍隊を引き揚げる時に大勢の陸軍将校や、財閥関係者が
シベリア撤退反対の大合唱をして混乱した時に手腕を
発揮した、
陸軍大臣 宇垣 一成 陸軍大将と、
昭和１６年１２月８日の真珠湾作戦の時の連合艦隊 参謀長であった、
宇垣 纏 海軍中将
の母校と紹介してありました。
２名の陸海軍の歴史に残り語られる将軍と、後の岡山県
の参議院議員の卒業生が出た大内小学校でした。
明治４３年４月に造られたようです。
湛水柏原先生遺徳碑 【たんすいかしわばらせんせいいとくひ】
とあります。
どういう由来かと言いますと、ここの近所の
大内小学校の昭和２０年の卒業生の９０才の
松本のお爺さんのお話では、
昔々に、柏原【かしわばら】先生と言う、
校長先生がいらっしゃったそうです。
亡くなった後に、卒業生が校長先生を偲んで、
大正７年８月に建てられた石碑だそうです。
湛水と書いて、「たんすい。」と読んで、
水を貯め、之を保つ、と言う意味があるそうです。
こちらは、小説家の中河与一先生の石碑で、母親の
実家がこの大内にあったそうです。
小説家 中河与一先生は、香川県の坂出市の出身で、
父親は医師であったそうですが、病弱で、母親の実家で
小学生の頃過ごしていたそうです。
紹介したように、大内小学校は、優秀な人が生徒だった
そうです。
大内には、毎年、桜が咲く時期に撮影に訪れるのですが、
大内小学校の跡地を見学して、見識が深まったと思いました。
みなさんも、よかったら訪問してください。
じゃあ みんな また明日ね。
【次回に続く。】【転載コピー自由です。】