第1657回 ドイツ陸軍 第9装甲師団長 アルフレッド・フォン・フビッキ陸軍少将。 | 模型公園のブログ

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第1657回 ドイツ陸軍 第9装甲師団長 

 

              アルフレッド・フォン・フビッキ陸軍少将。

 

 

 

               2020年6月14日 火曜日の投稿です。

 

 

            ファルゲルプ作戦 第61話

 

 

 

【 第1655回の続きより。】

 

 

 1940年5月にオランダ王国領内に侵攻したドイツ陸軍の部隊の先頭は、

 

ドイツ陸軍 第9装甲師団と言う部隊が主力で、後方から歩兵師団が

 

続くというそんな感じの部隊編成でありました。

 

 

 

 

 これらの部隊の基本作戦計画は、ドイツ領内から、マース川を渡河し、

 

ワール川など オランダ王国領内の様々な川を渡って、海岸に到達すると

 

言う計画であったのです。

 

 

 

 

 これらの戦略拠点の鉄橋に、降下猟兵がパラシュートで降下し、奇襲して

 

鉄橋などを占拠し、地上から進んでくる 第9装甲師団の通過を待つという

 

作戦であったのです。

 

 

 

 

 

 当時、ヒットラー総統は、ドイツ国防軍の装甲部隊の主力をベルギー王国

 

方面の、ゲルトフォン・ルントショテット将軍指揮下のドイツA軍集団に回し、

 

オランダ王国侵攻作戦には、予備部隊に相当する地上兵力を投入したのです。

 

 

 

 第9装甲師団は、ハンガリーオーストリアの併合した国の兵士で

 

主に構成されていて、ドイツ人からすると、外国の部隊であったのです。

 

当然、裏切ったらいけないので、要所要所にはドイツ軍の軍人が配置

 

されていました。

 

 

 

 

  主な兵器は、装甲車で、戦車が140両程度書類上配備されていた

 

ことになっていたのですが、 その多くは、1号戦車、2号戦車で、

 

大砲などは搭載されて無くて、機関銃であったのです。

 

 

 

 

 そういう事情で、 装甲師団と言っても、装甲車の集まりで、

 

 

 

大砲を搭載した 敵の戦車が姿を現すと、困った事になって行く、そんな

 

貧弱な兵器を集めた師団であったのです。

 

 

 

 

 当時、ドイツ陸軍で問題となっていたのは、後部を射撃されると、

 

燃料のガソリンに引火して、爆発したり、途中でキャタピラこと、履帯が

 

破損して立ち往生したり、エンジンはそうでもなかったのですが、

 

 

 

ギアミッションがよく故障して、部隊の移動について行けない、そんな

 

事案が多く発生していたのです。

 

そんな問題の多い装甲部隊でしたが、ポーランド占領地から、ある

 

オーストリーア陸軍の部隊長であった、フビッキ陸軍少将が師団長として

 

赴任して来たのです。

 

 

 

「 整列。」

 

「 かしらー右。」

 

「 師団長閣下に敬礼。」

 

  

 

 

  新任の第9装甲師団の師団長は、オーストリーア・ハンガリー帝国の

 

元部隊長で、ドイツ軍の陸軍少将と言う肩書きで到着した、

 

 アルフレッド・フォン・フビッキ陸軍少将 であったのです。

 

部隊のみなさんは、みんな整列して、背筋を伸ばして師団長閣下に敬礼を

 

していたのですが、通り過ぎると、 こんなニックネームで親しみを込めて

 

「 チャップリン 師団長。」

 

などと、呼んでいたのです。

 

 そう言えば、アメリカの喜劇俳優であった、チャップリンの容姿にちょっと

 

雰囲気が似ていました。

 

 

【 次回に続く。】