第９４３回 岡山県岡山市東区上道公民館移転新築工事施工状況。
２０２１年８月６日 金曜日の投稿です。
発信者 岡山市東区平島団地 齋藤町内会長より電子メールでの一斉送信
の連絡です。
受信者 登録各世帯様
要 旨 岡山市東区上道公民館移転新築工事施工状況のご案内です。
【 詳細、後記参照の事。】
【 ２０２１年８月２日 撮影の 上道公民館移転新築工事現場全景。】
皆さんにお知らせします。
７月中の作業は、 どんどん内部の作業が進んでいるようです。
みなさん 早く出来あがるのが 楽しみですね。
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今月の現場のお話しですが、 設計図と設計変更図面のお話しをみなさん
に紹介したいと思います。 
古い 現在の上道中学校の南にある 上道公民館の全景 ２０２０年１月撮影】
上の写真の現在の上道公民館が古くなったので、移転新築する事になって
行ったのですが、その場所が、岡山市東区東平島交差点の東の(株)イズミ
ゆめタウンの東側に用地取得することになりました。
【 ２０２０年１月撮影 施工前 】
施工前の様子の写真です。
こんな写真、撮影している人、おそらく数人程度と思います。
【 用地測量 作業状況 】
赤いジャケットを着た人がピンポールという棒を垂直に立てています。
この棒に 鏡 こと、ミラーがついていて、ここに光波を発射して、行って反射
して戻って来る光をとらえて、距離と高さと方向角度を光波トランシットという
測量器具で、測量して行きます。
あまり、距離が開きすぎると、僕の経験上、誤差が発生します。
この光波トランシットを、足元の地面に十字の測量釘があって、その上に
垂直水平にセットするのに１５分以内に出来るか、出来ないかで、下手か
上手かがわかります。
みなさん、これがなかなかやっかいで、難しいんです。
Ｘ軸とＹ軸を決めて、 この測量器具で座標を取っていきます。
方向角度、水平距離を測定して、開放計算すると、その座標点が算出されます。
今度は、１度、その測定データーを保存しておいて、別の場所に、
光波トランシットを据えて、逆計算と言う方法でＸとＹの座標と座標の算出
をすると、以前データーを保存していた場所が復元できます。
高さは、国道に高さの基準点があって、 これをＢＭ点と呼びます。
ここから、高さを工事現場に測量して、移動させて、ＫＢＭと言うのを
作ります。
ここのＫＢＭの高さを基準にして、建物や水路などを造っていきます。
ちなみに、水路などは、１センチ誤差があると、破壊して、手直し工事
となります。
上の図面は 計画平面図ですが、 土地の変化点、変化点を光を飛ばして、
方向角度、水平距離、高さのデーターを採って帰って、 それを基に平面に点を
落として行くと、用地の全景が５００分の１サイズとかで、紙の上に現れて
いきます。
この内業というのですが、 大変なのですが、面白い作業です。
土地の外形が出来たら、 どこに建物を造って、 どこを駐車場にしようかと、
そういう計画を法律に基づいて練っていくことになります。
設計図というのは、そういう風にして、おおよその出来るであろう姿を思い
浮かべて描くのですが、実際は、なかなか当初の計画通りには現場では
行かないのです。
入札などは、当初の設計図から工事数量を算出して、それに基ずいて
見積もりして、入札していくことになるのですが、 落札後、 どうしても、
図面通りにならない場所が出て来るのが当たり前なのです。
それが、 いろんなケースがあるのですが、よって、工事現場に市役所の
担当者を呼んで事情を話して、 設計変更していきます。
例えば、土地を掘ったら、岩盤が出て来て、設計通りにならなくなったとか、
通称、現場合わせ と呼びます。
これを行うと、 最後に物の形と数量が変わってくるので、出来た建物などの
図面を作ります。
これを設計変更図面と言います。
これに基づいて、 工事数量を算出して、 工事数量が減少していると、
請負金額が減額となり、予算が余るので、役所の担当者から怒られる事になります。
工事数量が増えて、役所が予備費で金額を増額してくれると、請負金額が増えて、
社長から褒めてもらえるのですが、 予備費を超えた場合、企業努力と言って、
お金をもらえなくなる事があります。
そうなったら、 ややこしい事になって行きます。
工事現場の現場代理人は、上手で無くてもよいのですが、労務管理だけでなく、
測量とか図面とか、これを行えて、積算と言う、 工事数量を算出して、金額を
弾いて算出して、役所と打ち合わせを行える人でないと、勉強が出来るとか、
資格を持っているとかだけの、そんな人は、現場代理人は勤まりません。
どこに、何をどう造って工程を管理し、人を配置して動かして、構造物を
造る作業を進めていく時に、人任せの男はダメですね。
役所から、問い合わせがあったら、すぐ適切な回答が出来ることが
望ましいです。
そんな、現場のお話しは、今日はこのくらいにして、又 来月でも別のお話を
紹介したいと思います。
じゃあ みんな また 明日ね。
【 次回に続く。】 【 転載コピー自由です。】