1994年(平成6年)11月7日茨木県土浦市にて「蓮根サミット」が開催されたことから記念日として知られるようになりました。
レンコンは昔、蓮池に潜って掘り起こしたものですが、近ごろは畑や水田でも作られ、町にはその場で洗って、出荷されます。
原産地は中国、エジプト、インドと諸説あり、かなり古くからあったようです。日本でも弥生時代にはすでに存在したとされています。ハスの研究で有名な大賀一郎博士が十数年前、先住民族の遺跡から二千年前のハスの実を発見して太古時代にも日本にハスが存在したことを明らかにしました。
レンコンは「蓮根」と書きますが実際には蓮の根ではなく地下茎という茎が膨らんだものです。蓮の地下茎は水底の泥の中で肥大化しそれがいくつかの節でつながっています。蓮にも観賞用と食用があり観賞用の物は食用には向きません。
「蓮」と「睡蓮」は花や葉の形がよく似ていますが水連の葉には大きな切り込みがあります。さらに蓮の葉は水面から出ていて睡蓮は水に浮いているという見分け方もあります。(例外もあります)長い間、蓮は観賞用でしたが平安時代には食用とされていたようです。ただし、現代広く出回っているレンコンは明治時代に中国から導入した品種を改良したものです。古くから根付いている「在来種」もごくわずかありますが、こちらは鎌倉時代や江戸時代に僧が中国から持ち帰った食用の蓮が土着し、その一部が在来種になったと推測されています。
・ちらし寿司の具、煮物、きんぴら、酢の物、てんぷら、肉詰め揚げ、あるいは砂糖漬けなど料理には幅広く使えます。アクが強いので酢水(水1カップ・酢小さじ2)につけてから茹で、茹でるときも酢少々を入れると白く上がります。
郷土料理として有名な熊本のからし蓮根は約300年の歴史を持つといわれ、当時、9kmに及ぶ城の外堀にレンコンを栽培したのが始まりです。
茹でたレンコンの穴に辛子味噌を詰め、小麦粉に豆粉、塩を混ぜ、水で溶いた衣をつけて揚げたもので、普通の天ぷらの衣でもよく、うすく切って酒のつまみやお弁当のおかずに向きます。
変わった食べ方では田楽が一番です。厚めに切って茹でたレンコンに薄く味をつけ、串にさして焼き、田楽味噌をかけて焼きます。味噌は白みそ、すりごま、砂糖、卵を好みで混ぜ合わせ、マヨネーズ位の硬さにします。
・レンコンは先端に行くほど柔らかい。
先端はさらだ、中央は天ぷら、根元はきんぴらがおすすめ
・レンコンの栽培は暖かいところが最適です。 20℃~40℃くらいで、大きくなる時に田んぼ
の泥が凍らなければ何度もでも良い。