彼女が変わったのではない。
僕が彼女を変わらせてしまったのだ。

彼女の言葉を聞いて、全身の力がすっと抜けた。

別れを告げることを渋る彼女に

「なぁ、お前の相手は俺じゃないんだよ。俺の相手はお前だったけど、お前の相手はきっと俺じゃない。」


僕は別れたくはなかった。
ただ、昔のように戻ってほしかった。
けれど、何の躊躇いもなくそう言葉にしていた。


彼女の涙の量は増えた。


しかし、嫌いになったわけではないからと、依然として決意が固まらないようである。

確かに嫌いになられたのではないことは自惚れなんかではなく彼女から伺えた。
だから僕は「あなたと付き合っていることにもう疲れてしまったから、別れてください。」と言えばいいと言った。


しかし彼女はそんなこと言えるわけないとさらに涙のペースを早めてしまった。
僕に「色々あなたのことを考えることに疲れちゃった」と泣きながら伝える彼女の言葉は、弱々しくも強い気持ちが込められているように感じた。

そこでやっと気づいた。

間違っていたのは僕の方だったんだと。
けれど、そこで彼女に言われたのは、「今私があなたを好きかどうかわからない」という言葉だった。

少しわかってはいたけどショックだった。



大学に入り東京と神奈川の中距離恋愛になって、僕は自分に自信がなかったために彼女を以前よりも束縛するようになった。

自分が安心したいからだ。

けど、彼女は窮屈に感じていて、信用されないことに寂しさを覚えていたようだ。

それが積もり積もって色々な男の子と遊んだりもして、その度に僕とよく喧嘩をした。

この4ヶ月で何度したんだろうなぁ‥。

それが彼女を疲れさせてしまっていた。