「はみだしっ子(2018)」の感想です(3) 渡り鳥に会いに行こう。 | 1904katuoさんのブログ

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スタジオライフの舞台、『はみだしっ子~in their journey through life~』のあらすじと感想です。


沢山の間違いとネタバレ、激しい私見をお許し下さい。

台詞と順序は不正確です。

ご容赦下さい。



(1970~80年代のイギリスの物語です)


主人公の4人は、トリプルキャストです。

・TRK(トランク)チームは

グレアム(岩崎 大さん)

アンジー(山本芳樹さん)

サーニン(緒方和也さん)

マックス(田中俊裕さん)です。


・TBC(タバコ)チームは

グレアム(仲原裕之さん)

アンジー(松本慎也さん)

サーニン(千葉健玖さん)

マックス(伊藤清之さん)です。


・BUS(ボウシ)チームは

グレアム(久保優二さん)

アンジー(宇佐見 輝さん)

サーニン(澤井俊輝さん)

マックス(若林健吾さん)です。



(順不同をお許し下さい)

ケイトとマイラ(藤原啓児さん)は、サーニンを気絶させて、屋根裏部屋に閉じ込めました。

二人は、一見、親切そうな中年女性ですが、裏では悪事を重ねています。


(←ケイト役は、宇佐見 輝さん(トランクチーム)と、緒方和也さん(タバコとボウシチーム)のダブルキャストです)


そしてケイトたちは、嫌がるアンジーに、女優のイブ・ホーンの息子役のオーディションを受けさせるために、サーニンを人質にしたのです。

(←彼女たちは、イブとアンジーが、実の母子だとは知りません)


やがて、暗闇で目を覚ましたサーニンは、過去の記憶がよみがえり、PTSDを発症しそうになります。

(←サーニンは、お母さんが亡くなった後、実父から、地下室に監禁されていました)


サーニン「前に閉じ込められた時は…。

あれは冬だったんだ…。

冬だったのに…!

気づいたら、夏になってたんだ!!

動けないよ、アンジー!!」


サーニンは、以前のように、解離を起こしかけました。

しかし彼は、大切な仲間たちと、厳しい環境でも生きて行く、渡り鳥を思って、必死に心を持ち直します。


サーニン「…渡り鳥は、嵐で仲間の姿が見えなくなっても、信じて飛び続けるんだ!」


しかし監禁生活が、5日を過ぎたとき、サーニンは、希望を失いそうになります。


サーニン「ずっと、何も変わらない…。

僕、これから先いつまでも…」


サーニンは、再び『心が人間から離れた状態』に、陥りそうになりました。

そのときサーニンは、ポケットから出した小さなナイフで、自分の左腕を傷つけます。


そして、傷の痛みによって、正気を取り戻したサーニンは、荒海に立ち向かうように叫びます。


サーニン「渡り鳥は、海の上をずっとずっと飛んで!

飛んでも飛んでも、まだ海で!

それでも懸命に飛び続けて!

そして、いつか陸地を見るんだ!!」


(←アンジーと仲間たちを信じて、過去の虐待経験を乗り越えようとする、サーニンの叫びに心を揺さぶられました)


・場面は変わります。

(←順不同をお許し下さい)


そのときケイトは、騙して売春を斡旋した、家出少女に脇腹を刺されて、苦しんでいました。

そこに、サーニンたちを助けるために、アンジーとグレアムが駆けつけます。


そのとき同行していた、ケイトの娘のメイ(吉成奨人さん)は、信じられない表情で、苦しむ母を見つめていました。


メイ「…ママ!!」

ケイト「…救急車を…!」


グレアムは、急いで電話をかけようとしますが、アンジーが、腕を掴んで止めました。


アンジー「電話の前に、サーニン達のいる部屋を教えろよ!」

ケイト「…屋根裏部屋よ…」


その瞬間、愛玩子だったメイは、信じられない現実を突きつけられました。

彼女は、優しいお母さんが、悪人ではないと確かめるために、ここに来たのです。


ケイトは、苦しみながらも、娘のメイに手を伸ばします。


しかしメイは、その手を握ることが出来ずに、ふらふらと舞台前方に歩き、中央の床にうずくまりました。


メイ「アンジーの言ったことは、本当なのね…?」

アンジー「…僕達と、一緒に来るかい?

僕は、君のナイトにはなれないけど。

友達にならなれるよ…」


アンジーは、深く傷いたメイを労り、優しく仲間に誘いました。

しかしメイは、現実を拒否して叫びます。


メイ「アンジー、嫌い!

クレア姉さんが、帰って来てくれるわ!!」

アンジー「…そうだね…」


メイの姉のクレアは、おそらく母の犯罪に耐えられず、半年前に家を出ていました。

そしてクレアは、少し前に事故で亡くなっています。

しかしアンジーは、お姉さんは寄宿舎にいる、と信じるメイに、真実を知らせることが出来ません。


その後、メイは、母が横たわる階段の隣に、少し距離をおいて座ります。

母と娘は、一言も言葉を交わしません。

そして、俯いたメイは、怪我をした母に、一度も触れようとはしませんでした。


(←メイは、アンジーたちと、共に旅立つことを拒みましたが、母の手を握ることも出来ません。

メイの人生の戦いは、これからなのだと思います。

そして、メイを残酷な現実から守り、幸せな夢を見せていた、お姉さんのクレアの罪と愛情が、大変に悲しかったです)


その後、アンジーは、舞台の右側に立って独白します。


アンジー「嫌なことも、悲しいことも知らず。

美しいものだけを見ていられるなら…。

それが出来るなら、幸せだね。

けど、俺には出来ないよ。

どっからか声がして、心の中で叫ぶんだ。

押し込められるのは嫌だ!!

色々なこと、人達…。

出会って、びっくりしてみたい!


行こう!

渡り鳥に会いに行こう!

雨風と戦いつつ、力の限りにやって来る鳥さんに!

長い長い旅の途中、力尽きて波間に沈むなら、まだ諦めもつくだろうが。

ねぇ、鳥さん。

けど鳥さん、捕まるな!

カスミ網に捕まるな!!」


その後、サーニンは救出されて、4人は喜び合います。


そして再び、彼らの旅は始まるはずでした。


しかし、その後、アンジーは、精神的なストレスから発熱し、小児麻痺の後遺症が再発します。

そのために4人は、一ヶ月半の間、小さな街の安アパートから、動けなくなりました。


アンジーは、舞台右側の階段に座って、ぐったりしています。

そのとき、グレアムが辛そうに、客席正面に向かって、アンジーを苦しめている事情について、説明しました。


グレアム「見せつけられた残骸が、音をたててアンジーの体調を狂わせたから…」


そしてグレアムは、新聞の広告を読み上げます。


グレアム『応募してくれたまま、連絡を絶っているアンジー君。

リフェール(アンジーの本名)という名に、心あたりがあるなら、ご連絡下さい。

イブ・ホーン』


以前に、ケイトが賞金目当てで送った、アンジーの写真は、主演のイブの目に留まっていたのです。


アンジーは、スターとなった母を、隠し子のスキャンダルから守りたくて、発言を止めさせるために、手紙を書きました。

確かに僕はリフェールだけど、例の応募は、自分の意思ではなく、今後も迷惑をかけるつもりはないと。


しかし、次々にイブからの手紙が届きます。

『会いたいわ。愛してるの』


そしてアンジーは、その度に体調を崩し、リハビリで回復した脚は、動かなくなっていきました。


アンジー「幸せな思い出が、僕を苦しめる…」


そのとき、舞台後方の階段の上に、過去のイブが現れます。

(←イブ役は、仲原裕之さん(トランクとボウシチーム)と、久保優二さん(タバコチーム)のダブルキャストです。

美しいイブは、長い金髪で、つばの広い白い帽子を被っています)


イブは、まだ女優の卵だった頃、アンジーを姉夫婦の家に預けて、2週間に一度、会いに来ていました。


イブ『リフ(本名)、ママを恨んでない?

ママは、パパと結婚しなかったから…。

あなたは、パパがいないラブ・チャイルドなの。

アンジュって、天使って意味よ。

リフ、私の天使!』


アンジーは、悲しそうに、母が自分を捨てる前の、愛の言葉を思い出しています。


(←アンジーは、イブが去ったのと同時期に、小児麻痺を発症しています。


そのときアンジーは

『僕の脚が悪くなったから、ママは来なくなった』

と思い込もうとしていました。


もし健常者だったら、ママは、スターになることよりも、僕を選んだと。

そのためにアンジーは、一切のリハビリを拒否していました。


その後、アンジーは、残酷な現実を思い知り、絶望の中から、松葉杖で立ち上がります。

しかしイブの手紙は、アンジーの身体を再び、現実を拒否する『眠り姫』に逆戻りさせてしまいました)


そんなとき、グレアムの従姉のエイダが、訪ねて来ました。

(←エイダ役は、松本慎也さん(トランクとボウシチーム)と、宇佐見 輝さん(タバコチーム)のダブルキャストです)


以前、エイダは、母の死はグレアムの責任だと、彼を責めて苦しめています。


そのために、サーニンはエイダを警戒し、グレアムは、悲しそうに俯きました。

しかし、素直なマックスは、喜んでエイダに駆け寄ります。

(←アンジーは、このとき部屋で休んでいました)


エイダは、グレアムたちを心配し、忠告します。


エイダ「叔父様が…。

あなたのパパが、今、あなたを追ってるわ!

あなたたち、ここに長く居すぎて、つきとめられたのよ。

2~3日中には、叔父様が、この市に来るわ。

早くお逃げなさい!」


しかし、その瞬間、グレアムは、戸惑った表情になりました。


グレアム「…逃げるの?

また…?」


グレアムは、ずっと、母や伯母(エイダの母)を苦しめ、自分を虐待した父から、逃げ続けて来ました。


しかし、大切な仲間と共に過ごし、思春期にさしかかったグレアムは、いつしか自分が、父との対決を望んでいることに気がつきました…。



まだ続きます。

読んで下さったかたに、心から感謝します。

本当にありがとうございます。