「URASUJI 2017~ちんもく」の感想です(1)。 | 1904katuoさんのブログ

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舞台『URASUJI 2017~ちんもく』のあらすじと感想です。

沢山の間違いとネタバレ、激しい私見をお許し下さい。

台詞と順序と歌詞は不正確です。

ご容赦下さい。



・(作・演出) 松村 武さん

・(企画・製作) 敦-杏子プロデュース

・(公演期間)

2017年12月16日~28日

・(会場) 下北沢 ザ・スズナリ



(島原の乱から数年後の長崎の物語です)


虐げられた人々の恨みを晴らす仕事人、おゆき(池田有希子さん)は、仲間と落ち合うために、長崎を訪れました。


おゆき「皆と無事、会えるといいんだけど…」


(←旅姿のおゆきは、レギンスを履いて、丈の短い緑色の着物を着ています。

髪は、おかっぱのようなボブです)


そして、おゆきは、『長崎の蝶々さん』を歌い始めました。


おゆき『蝶々さん 蝶々さん♪

桜の花が 咲く頃に

お船が帰って来るという

花のロマンス

長崎 長崎 長崎 港町

蝶々さん♪』


すると、おゆきの歌に合わせて、舞台上には、中国とオランダを合わせたような、異国情緒あふれる人々が現れます。

舞台後方の背景には、丘の上から見えた、出島の浮かぶ海が広がっています。


しかし次の瞬間、仕事人のヤス(森貞文則さん)が、二人の農民と共に、役人の菊地門次(草野とおるさん)に、連行されて来ました。

(←菊地門次は、羽織袴を着ていますが、なぜが髪型はリーゼントです。
( ^▽^;))


おゆき「ヤス!」

ヤス「おゆき!」


そこに唐突に、奇術師おシヴァ(小川菜摘さん)が、現れました。

おシヴァには、死者を蘇らせたり、魂を呼び寄せたりする、不思議な力があるのです。


(←おシヴァは、豹柄のセクシーな衣装を着て、編みタイツと赤いショートブーツを履いています。

彼女の自己紹介は、『マハラジャ・クイーン!』です。
( ^▽^;))


そしておシヴァが、『ダンシング・ヒーロー(荻野目洋子さん)』を色っぽく歌った後、菊地は、農民たちに踏み絵を強要しました。

(←農民たちは、隠れキリシタンだったのです。

そしてヤスは、長崎に身を隠す目的で、キリシタンの集落に潜伏していました)


しかし、最初に棄教を迫られた、若い農民は、どうしても踏み絵を踏むことが出来ません。


菊地門次「見せしめだ。

斬れ!」


こうして若い農民は、無惨に斬り殺されてしまいました。

しかし、もう一人の農民、陣平(じんぺい、中山祐一朗さん)は、あっさりと踏み絵を踏んで、ワタワタと逃げ出します。


(←この作品は、遠藤周作さんの小説、『沈黙』が土台になっています。

中山さんの陣平は、スコセッシ監督の映画で、窪塚洋介さんが演じた、キチジローのような人物でした。

彼は、ボサボサの長い髪をしています)


ヤス「あの野郎!!
(;`皿´ )」

菊地門次「後の者は、奉行所で詮議だ!

来い!」

おゆき「ヤス!」

ヤス「来るんじゃねぇ!!」


ヤスは、駆け寄るおゆきを止めて、奉行所に連行されて行きました。


その後、おゆきは、斬られた瀕死の農民から、小さな木の十字架を渡されます。


おゆき「…預かったよ」


おゆきは、彼の形見となった十字架を、そっと懐にしまいました。


そのとき、URASUJI(裏の仕事人)たちのリーダーである、杏(あんず、杏子さん)が登場します。


おゆき「杏姐さん!!」


杏は、ヤスを心配するおゆきに、状況を説明します。


杏「何もヤスが、キリスト様に嵌まったわけじゃねぇんだ…」


杏とヤスは、長崎に身を隠すなら、キリシタンの里だと、打ち合わせていたのです。

そして杏は、あっさりと踏み絵を踏んだ、陣平を怒鳴りつけました。


杏「おい、陣平!

お前だけ、さっさと逃れやがって!!
(#`皿´#)」

陣平「…す、すまねぇ!!
(;>д<;)」


ヤスたちは、陣平のミスによって、役人に見つかり、捕らえられたのです。


やがて杏は、おゆきが握りしめている、木の十字架に気がつきました。


杏「そいつは、死んだ人間の手に握らせてやるもんだよ…」

おゆき「こいつは、裏の通行手形だ!!」

杏「そいつは、祈るための道具だ。

何かと引き換えにするもんじゃねぇ」


しかし、おゆきは、無惨に殺された農民が、最後に託した十字架と引き換えに、彼の恨みを晴らそうとします。

やがて、引退を考えていた杏も納得し、形見の十字架を懐にしまいました。


その後、杏とおゆきは、奉行所に乗り込み、『URASUJI』のテーマ曲を、華やかに歌い踊りながら、同心たちと戦います。

(←杏の武器は、辻占いの筮竹(ぜいちく)です。

おゆきの武器は、赤い扇です)


そして二人は、拷問されていたヤスを助け出し、牢に捕らえられていた、キリシタンたちを逃がします。

最後に、杏とおゆき、ヤスの三人は、刀を振り回す菊地門次を始末し、農民の仇を討ちました。


しかし、この事件によって、奉行所のキリシタン狩りは、さらに苛烈さを増すことになります。


その頃、ポルトガルの若き宣教師、プロスト(辻 凌志朗さん)が、嵐の海から、長崎の浜辺に上陸しました。

プロストは、日本で行方不明になった、恩師の司祭、ユアンを探しに来たのです。


(←プロストは、金髪の巻き毛で、丈の長い、黒い司祭服を着ています。

まだ二十代前半くらいの、純粋な長身の美青年です)


そのとき、過酷な航海で弱っていたプロストを、陣平が発見しました。


陣平「パードレ(司祭様)!!」


陣平と二人の村人は、プロストに手を合わせて拝みます。

こうしてプロストは、陣平たちの暮らす、隠れキリシタンの村に迎えられました。


そこで陣平は、司祭のプロストを連れて来たことで、得意になっています。


陣平「なっ?

本物だっただろ!
(≧▽≦)」

あまね「兄貴は黙ってろ。
(`ε´ )」


陣平の妹の、あまね(新垣里沙さん)は、お調子者で情けない兄に、呆れているようです。

(←あまねは、しっかり者の可愛い娘さんです。

しかし彼女は、少女時代に、凄惨な島原の乱を目撃しており、澄んだ瞳の奥には、翳りがあります)


そのときプロストは、司祭の代わりに村人たちを導いている、元武士の磯部源蔵(西村直人さん)と出会いました。

(←磯部は、穏やかで包容力のある、大人の男性です)


プロスト「あなたは、パードレ・ユアンを知っていますか?」


その問いかけに、あまねは、辛そうに答えます。

ユアンに会ったことはないが、長崎のパードレ(司祭)は全員、酷い弾圧を受けて亡くなったと。


プロスト「それでも憎むな!

信じるのです。

大いなる神の愛を!!」


敬愛する恩師の死を知らされても、信仰を貫くプロストに、村人たちは、手を合わせて祈ります。

そのとき杏は、厳かな祈りを見つめながら、静かに呟きました。


杏「『それでも憎むな』か。

そんなことが、出来るもんかねぇ…?」

ヤス「そろそろ、潮時かもしれねぇなあ…」


酷い目にあったヤスは、もうキリシタンたちには、関わりたくないと思っています。


プロスト「ゴッド・ブレス・ユー。

あなたたちに、神の祝福を」


その後、プロストとあまねは、二人で『Jupiter(平原綾香さん)』をデュエットします。


あまねとプロスト『Every day

I listen to my heat

ひとりじゃない♪

深い胸の奥で つながってる

果てしない時を越えて 輝く星が

出会えた奇跡 教えてくれる♪』


暗闇に差し込む光の中に、二人の美しい歌声が響いていました。


しかし翌朝、彼らが隠れている部屋に、陣平が慌てて駆け込んで来ました。


陣平「山に逃げろ!!」

あまね「兄貴、もしかして?!」

ヤス「お前、脅されて俺たちのこと、喋ったな!!」

陣平「許してくれ!

俺は、弱い男なんだ…!!」


(←陣平の顔には、役人に殴られた傷があり、血が流れていました)


しかしプロストは、信者たちのために、村に残ると主張します。


杏「うるせえんだよ!

バテレン小僧が!!
(;`△´)」

おゆき「巻きぞいを食らって死ぬのは、ごめんだからさ!」


そして、力の強いヤスは、プロストを担いで、無理やりに山小屋に連れて行きます。


プロスト「神よ!

お許しを!!」


そして、彼らが去った後、役人は、密告者の陣平に、褒美の硬貨を投げつけました。

陣平は、地面に這いつくばり、お金を拾って逃げ出します。


こうして、正反対の世界に生きていた、隠れキリシタンと、裏の仕事人は、運命を共にすることになりました…。



まだ続きます。

私の文章では、面白さが伝わらなくて、申し訳ありません。

読んで下さって本当にありがとうございます。