「パッション」のあらすじと感想です(8) フォスカの過去。 | 1904katuoさんのブログ

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ミュージカル『パッション』のあらすじと感想です。

沢山の間違いとネタバレ、激しい私見をお許し下さい。

台詞と歌詞は、何となくこんな感じだった、程度にお受け取り下さい。

前回の続きです。



(1860年代のイタリアの物語です)


ここから第2幕が始まります。


ドラマチックな音楽に合わせて、軍服のズボンと白いシャツを着た兵士たちが、情熱的に踊ります。


(←兵士役は

東山竜彦さん、谷本充弘さん

白石拓也さん、小南竜平さん

岩橋 大さん、荒田至法さんです。

間違いがありましたら、お許し下さい)


その後、兵士たちは去り、ビリヤードに興じる軍人たちが現れました。

彼らは、昨夜のフォスカ(シルビア・グラブさん)の悲鳴について、噂話を歌います。


トラッソ中尉(伊藤達人さん)『昨夜の叫び声を聞きましたか?♪』

アウジェンティ(内藤大希さん)『聞こえない人なんているんですか?♪』

バッリ中尉(KENTAROさん)『まったく、彼女は叫ぶ練習に余念がない♪』

トラッソ中尉『もしくは、誰かがフォスカお嬢さんの部屋に、鏡を吊るしたんでしょう!♪』


軍人たちは、心身に病を抱え、たびたび発作を起こす不美人のフォスカを笑い者にしています。


そのとき、ジョルジオ・バケッティ大尉(井上芳雄さん)が現れ、舞台端に立つ軍医(佐山陽規さん)に話しかけました。


ジョルジオ「軍医殿。

私が昨夜、フォスカお嬢さんの部屋へ行ったことは、本当に必要だったのでしょうか?

彼女は、まるで今にも死にそうに見えました…」


昨夜、ジョルジオは、軍医に頼まれてフォスカの部屋を訪ねましたが、その結果、さらに彼女を苦しめてしまったと感じています。

しかし軍医は、悩むジョルジオに感謝の言葉を告げました。


軍医「私は君が、フォスカお嬢さんの生きる力を奮い起こさせたと確信しているよ。

君が、ここに来るまでは、彼女の体調は、もっと不安定だった。

君の行いは、勇気あることだよ。

この話は、ここで終わりだ。

失礼するよ」


軍医は、穏やかな笑顔で去って行きました。

しかし、愛する恋人(クララ、和音美桜さん)がおり、フォスカの気持ちに応えられないジョルジオは、納得ができずに俯きます。


その後、軍人たちが、ジョルジオをビリヤードに誘います。


リッツォッリ少佐(原 慎一郎さん)「バケッティ大尉。

ご一緒にいかがですか?」

ジョルジオ「いいえ。

お誘いをありがとうございます」


ジョルジオは、浮かない顔で去って行きました。

その後、軍人たちは、品行方正なジョルジオへの反発を歌い始めます。


トラッソ『気取ってる!♪』

アウジェンティ『酒を飲まないなんて

男じゃない♪』

リッツォッリ『ただの読書好き♪』

ロンバルディ軍曹(藤浦功一さん)『好きなのは 自分の顔だけ♪』


そして彼らは、若い美男子のジョルジオが、不細工なフォスカに取り入ったらどうなるか、と下世話な話題で盛り上がります。


バッリ『賭けましょう!

バケッティ大尉は、夏には少佐になりますよ!♪』


彼らは、真面目なジョルジオのスキャンダルを面白がり、全員が、その意見に同意しました。


・場面は変わります。


ジョルジオと彼の上官のリッチ大佐(福井貴一さん)が現れます。


リッチ大佐「バケッティ大尉。

君には、感謝してもしきれんよ。

君は、従妹(フォスカ)に、大変に良い影響を与えてくれた」

ジョルジオ「お礼には及びません…」


上官に感謝されてもジョルジオは、フォスカと同衾したことを後ろめたく感じています。


そのとき、舞台後方にフォスカが現れ、ジョルジオへの手紙を独白します。


フォスカ『愛しいジョルジオ。

お医者様には禁じられましたが、あなたに手紙を書いています…』


やがて大佐は、信頼しているジョルジオに、フォスカの過去を話し始めました。

ここから、大佐の語る言葉と、フォスカの手紙での告白が重なります。



大佐「私は、若い頃に両親を亡くしてね。

休暇のたびに、フォスカのご両親が、暖かく迎えてくれたんだ…」


そのとき、フォスカの存在している時間は過去に戻ります。


大佐『子供の頃♪』

フォスカ『子供の頃♪』

大佐『フォスカは ひとりぼっちだった♪』

フォスカ『私は 幸せだった♪』


やがて、舞台上に今は亡きフォスカのご両親が現れます。

彼らは、一人娘のフォスカを溺愛し、美しいと褒めました。


お母さん(鈴木結加里さん)『気をつけなさい♪』

お父さん(吉永秀平さん)『お前のように美しい娘は

気をつけてなくては♪』


やがて、フォスカは17歳になりました。

そのとき、大佐は、クラブで若い美男子、ルドヴィク伯爵(原 慎一郎さん)と知り合います。

その後、大佐は、彼をフォスカの家に連れて行ってしまいました。


フォスカのご両親は、美しく洗練されたルドヴィクの爵位を聞いて舞い上がります。


お母さん「伯爵ですって?!」

お父さん「ご出身をお尋ねしてもよろしいですか?」

ルドヴィク「オーストリアです」

ご両親『オーストリア…!♪』


フォスカのご両親は、伯爵とハプスブルグ家との繋がりに夢中になりました。


大佐「フォスカ、お客様だよ!

新しい友達を紹介するよ。

ルドヴィク伯爵だ」


ルドヴィクは、おずおずと現れたフォスカの手に、うやうやしくキスします。


大佐「私は、伯爵が従妹に興味を示したことに驚いた…」


ルドヴィク『お嬢さん。

私は、あなたが窓の中にいるのを見ていました。

あなたは、空を見つめていた…♪』

フォスカ『私は、愛のために(真実を)見ないことを選んだ…♪』


やがて、ルドヴィクは、1ヶ月もたたないうちに、フォスカに結婚を申し込みます。

娘へのプロポーズに、ご両親は有頂天になりました。


ジョルジオ「フォスカお嬢さんは、結婚していたんですか?!」


ジョルジオは驚きます。


ご両親『オーストリア…!

オーストリアのルドヴィク伯爵!♪』


そのとき、求婚を受け入れたフォスカは、彼の腕の中で不安そうに呟きます。


フォスカ『私は、彼は危険だと感じていた。

でも、騙されているような不安が、私を夢中にさせた…♪』


その後、フォスカの結婚生活は、すぐに暗礁に乗り上げました。

ルドヴィクは、フォスカのお父さんから受け取った多額の持参金を、ギャンブルで使い果たしてしまいます。


フォスカ「私は、両親から、わずかな貯金を借りに行かなくてはならなかった…」


そんなある日、市場から帰宅したフォスカの前に、はすっぱで派手な女性が現れます。


愛人(中村美貴さん)「あなた、ルドヴィク伯爵の奥さん?」

フォスカ「ええ…?」

愛人『あんた、馬鹿ね。

あの男は詐欺師よ。

あいつが外国に旅行だって言うときは、いつも私が一緒だったのよ。

自分を伯爵だって言うのも嘘よ。

あいつは、肩書きなんて何も持ってやしないわ!♪』


さらに彼女は、驚くフォスカに、ルドヴィクには、すでに妻がいて、愛人も自分一人ではないと告げます。


愛人が去った後、フォスカは、帰宅したルドヴィクを問いつめます。

するとルドヴィクは、悪びれもせず、あっさりと事実を認めました。


ルドヴィク『ああ、そうだ。

だけど、あんたもいい思いをしただろ?

俺たちは、取引きをしたんだ。

あんたは、俺に金を与え、俺は、あんたに俺の外見と魅力を与えたんだ。

誰が損をしたって言うんだ?

男も外見を売って何が悪い?

悪いけど、あんたは綺麗じゃないし。

犠牲者のように振る舞うのは、止めた方がいいね。

俺たちは、互いに必要な物を交換したんだ。

さようなら、お元気で。

それから、7月から払っていない家賃を、よろしく頼むよ♪』


これが、フォスカが夫から聞いた最後の言葉でした。


その後、実家に帰ったフォスカが見たものは、貧困に陥り、病気になったご両親でした。


フォスカ「女は花…」

大佐「そのときフォスカは、最初の(精神疾患の)発作を起こした…」


やがてご両親は、フォスカの看護のかいもなく、相次いで亡くなります。


大佐は復讐のためにルドヴィクを探しますが、プロの詐欺師である彼は、すでに姿を消していました。


その後、大佐は、身寄りを無くし、病を抱えたフォスカを自宅に引き取ります。

しかし、それ以来、彼女の心身の病が癒えることはありませんでした。

そして、詐欺師を従妹に紹介し、叔父と叔母まで犠牲にしてしまった大佐は、今も苦しみ続けています。


そのとき舞台後方に、フォスカのご両親と、ルドヴィクと愛人が現れ、舞台の中央に倒れているフォスカを見下ろすように歌います。


『男ならば 生き方はある

でも女は 誰かの妻か娘

男ならば 生き方はある

でも 女は花

綺麗でなければ 愛されない♪』


やがて、この残酷な歌に大佐までが加わり、ほとんど全員での合唱になります。

その中で、一人、絶望して倒れているフォスカ。


しかしジョルジオだけは、この合唱に加わりません。

ジョルジオは、客席に背中を向けて、傷ついたフォスカを見つめ、なすすべもなく立ち尽くしていました…。



まだ続きます。

更新に大変に時間が空いてしまい、本当に申し訳ありません。

読んで下さったかたに心から感謝します。