ミュージカル『パッション』のあらすじと感想です。
沢山の間違いとネタバレ、激しい私見をお許し下さい。
台詞と歌詞は、何となくこんな感じだった、程度にお受け取り下さい。
前回の続きです。
(1860年代のイタリアの物語です)
ここから第2幕が始まります。
ドラマチックな音楽に合わせて、軍服のズボンと白いシャツを着た兵士たちが、情熱的に踊ります。
(←兵士役は
東山竜彦さん、谷本充弘さん
白石拓也さん、小南竜平さん
岩橋 大さん、荒田至法さんです。
間違いがありましたら、お許し下さい)
その後、兵士たちは去り、ビリヤードに興じる軍人たちが現れました。
彼らは、昨夜のフォスカ(シルビア・グラブさん)の悲鳴について、噂話を歌います。
トラッソ中尉(伊藤達人さん)『昨夜の叫び声を聞きましたか?♪』
アウジェンティ(内藤大希さん)『聞こえない人なんているんですか?♪』
バッリ中尉(KENTAROさん)『まったく、彼女は叫ぶ練習に余念がない♪』
トラッソ中尉『もしくは、誰かがフォスカお嬢さんの部屋に、鏡を吊るしたんでしょう!♪』
軍人たちは、心身に病を抱え、たびたび発作を起こす不美人のフォスカを笑い者にしています。
そのとき、ジョルジオ・バケッティ大尉(井上芳雄さん)が現れ、舞台端に立つ軍医(佐山陽規さん)に話しかけました。
ジョルジオ「軍医殿。
私が昨夜、フォスカお嬢さんの部屋へ行ったことは、本当に必要だったのでしょうか?
彼女は、まるで今にも死にそうに見えました…」
昨夜、ジョルジオは、軍医に頼まれてフォスカの部屋を訪ねましたが、その結果、さらに彼女を苦しめてしまったと感じています。
しかし軍医は、悩むジョルジオに感謝の言葉を告げました。
軍医「私は君が、フォスカお嬢さんの生きる力を奮い起こさせたと確信しているよ。
君が、ここに来るまでは、彼女の体調は、もっと不安定だった。
君の行いは、勇気あることだよ。
この話は、ここで終わりだ。
失礼するよ」
軍医は、穏やかな笑顔で去って行きました。
しかし、愛する恋人(クララ、和音美桜さん)がおり、フォスカの気持ちに応えられないジョルジオは、納得ができずに俯きます。
その後、軍人たちが、ジョルジオをビリヤードに誘います。
リッツォッリ少佐(原 慎一郎さん)「バケッティ大尉。
ご一緒にいかがですか?」
ジョルジオ「いいえ。
お誘いをありがとうございます」
ジョルジオは、浮かない顔で去って行きました。
その後、軍人たちは、品行方正なジョルジオへの反発を歌い始めます。
トラッソ『気取ってる!♪』
アウジェンティ『酒を飲まないなんて
男じゃない♪』
リッツォッリ『ただの読書好き♪』
ロンバルディ軍曹(藤浦功一さん)『好きなのは 自分の顔だけ♪』
そして彼らは、若い美男子のジョルジオが、不細工なフォスカに取り入ったらどうなるか、と下世話な話題で盛り上がります。
バッリ『賭けましょう!
バケッティ大尉は、夏には少佐になりますよ!♪』
彼らは、真面目なジョルジオのスキャンダルを面白がり、全員が、その意見に同意しました。
・場面は変わります。
ジョルジオと彼の上官のリッチ大佐(福井貴一さん)が現れます。
リッチ大佐「バケッティ大尉。
君には、感謝してもしきれんよ。
君は、従妹(フォスカ)に、大変に良い影響を与えてくれた」
ジョルジオ「お礼には及びません…」
上官に感謝されてもジョルジオは、フォスカと同衾したことを後ろめたく感じています。
そのとき、舞台後方にフォスカが現れ、ジョルジオへの手紙を独白します。
フォスカ『愛しいジョルジオ。
お医者様には禁じられましたが、あなたに手紙を書いています…』
やがて大佐は、信頼しているジョルジオに、フォスカの過去を話し始めました。
ここから、大佐の語る言葉と、フォスカの手紙での告白が重なります。
大佐「私は、若い頃に両親を亡くしてね。
休暇のたびに、フォスカのご両親が、暖かく迎えてくれたんだ…」
そのとき、フォスカの存在している時間は過去に戻ります。
大佐『子供の頃♪』
フォスカ『子供の頃♪』
大佐『フォスカは ひとりぼっちだった♪』
フォスカ『私は 幸せだった♪』
やがて、舞台上に今は亡きフォスカのご両親が現れます。
彼らは、一人娘のフォスカを溺愛し、美しいと褒めました。
お母さん(鈴木結加里さん)『気をつけなさい♪』
お父さん(吉永秀平さん)『お前のように美しい娘は
気をつけてなくては♪』
やがて、フォスカは17歳になりました。
そのとき、大佐は、クラブで若い美男子、ルドヴィク伯爵(原 慎一郎さん)と知り合います。
その後、大佐は、彼をフォスカの家に連れて行ってしまいました。
フォスカのご両親は、美しく洗練されたルドヴィクの爵位を聞いて舞い上がります。
お母さん「伯爵ですって?!」
お父さん「ご出身をお尋ねしてもよろしいですか?」
ルドヴィク「オーストリアです」
ご両親『オーストリア…!♪』
フォスカのご両親は、伯爵とハプスブルグ家との繋がりに夢中になりました。
大佐「フォスカ、お客様だよ!
新しい友達を紹介するよ。
ルドヴィク伯爵だ」
ルドヴィクは、おずおずと現れたフォスカの手に、うやうやしくキスします。
大佐「私は、伯爵が従妹に興味を示したことに驚いた…」
ルドヴィク『お嬢さん。
私は、あなたが窓の中にいるのを見ていました。
あなたは、空を見つめていた…♪』
フォスカ『私は、愛のために(真実を)見ないことを選んだ…♪』
やがて、ルドヴィクは、1ヶ月もたたないうちに、フォスカに結婚を申し込みます。
娘へのプロポーズに、ご両親は有頂天になりました。
ジョルジオ「フォスカお嬢さんは、結婚していたんですか?!」
ジョルジオは驚きます。
ご両親『オーストリア…!
オーストリアのルドヴィク伯爵!♪』
そのとき、求婚を受け入れたフォスカは、彼の腕の中で不安そうに呟きます。
フォスカ『私は、彼は危険だと感じていた。
でも、騙されているような不安が、私を夢中にさせた…♪』
その後、フォスカの結婚生活は、すぐに暗礁に乗り上げました。
ルドヴィクは、フォスカのお父さんから受け取った多額の持参金を、ギャンブルで使い果たしてしまいます。
フォスカ「私は、両親から、わずかな貯金を借りに行かなくてはならなかった…」
そんなある日、市場から帰宅したフォスカの前に、はすっぱで派手な女性が現れます。
愛人(中村美貴さん)「あなた、ルドヴィク伯爵の奥さん?」
フォスカ「ええ…?」
愛人『あんた、馬鹿ね。
あの男は詐欺師よ。
あいつが外国に旅行だって言うときは、いつも私が一緒だったのよ。
自分を伯爵だって言うのも嘘よ。
あいつは、肩書きなんて何も持ってやしないわ!♪』
さらに彼女は、驚くフォスカに、ルドヴィクには、すでに妻がいて、愛人も自分一人ではないと告げます。
愛人が去った後、フォスカは、帰宅したルドヴィクを問いつめます。
するとルドヴィクは、悪びれもせず、あっさりと事実を認めました。
ルドヴィク『ああ、そうだ。
だけど、あんたもいい思いをしただろ?
俺たちは、取引きをしたんだ。
あんたは、俺に金を与え、俺は、あんたに俺の外見と魅力を与えたんだ。
誰が損をしたって言うんだ?
男も外見を売って何が悪い?
悪いけど、あんたは綺麗じゃないし。
犠牲者のように振る舞うのは、止めた方がいいね。
俺たちは、互いに必要な物を交換したんだ。
さようなら、お元気で。
それから、7月から払っていない家賃を、よろしく頼むよ♪』
これが、フォスカが夫から聞いた最後の言葉でした。
その後、実家に帰ったフォスカが見たものは、貧困に陥り、病気になったご両親でした。
フォスカ「女は花…」
大佐「そのときフォスカは、最初の(精神疾患の)発作を起こした…」
やがてご両親は、フォスカの看護のかいもなく、相次いで亡くなります。
大佐は復讐のためにルドヴィクを探しますが、プロの詐欺師である彼は、すでに姿を消していました。
その後、大佐は、身寄りを無くし、病を抱えたフォスカを自宅に引き取ります。
しかし、それ以来、彼女の心身の病が癒えることはありませんでした。
そして、詐欺師を従妹に紹介し、叔父と叔母まで犠牲にしてしまった大佐は、今も苦しみ続けています。
そのとき舞台後方に、フォスカのご両親と、ルドヴィクと愛人が現れ、舞台の中央に倒れているフォスカを見下ろすように歌います。
『男ならば 生き方はある
でも女は 誰かの妻か娘
男ならば 生き方はある
でも 女は花
綺麗でなければ 愛されない♪』
やがて、この残酷な歌に大佐までが加わり、ほとんど全員での合唱になります。
その中で、一人、絶望して倒れているフォスカ。
しかしジョルジオだけは、この合唱に加わりません。
ジョルジオは、客席に背中を向けて、傷ついたフォスカを見つめ、なすすべもなく立ち尽くしていました…。
まだ続きます。
更新に大変に時間が空いてしまい、本当に申し訳ありません。
読んで下さったかたに心から感謝します。