「タイムフライズ」のあらすじと感想です(9) 時は流れている | 1904katuoさんのブログ

1904katuoさんのブログ

ブログの説明を入力します。

ミュージカル座の舞台、『タイムフライズ』のあらすじと感想です。

月組について書かせて下さい。

(←私は月組のみの観劇でした)


沢山の間違いとネタバレ、激しい私見をお許し下さい。

台詞も歌詞も順序も不正確です。

ご容赦下さい。



1968年10月、日東大の全共闘メンバーたちは、大学の不正経理と暴力による鎮圧に抗議して、バリケード・ストライキを決行しました。


そのとき、現代からタイムスリップした、哲平(石井一彰さん)と大輔(内藤大希さん)は、パソコンの
前で驚愕していました。

彼らが見ている近代史のソフトには、運動のリーダー、神崎(菊地まさはるさん)の死亡記事が掲載されていたのです。


その記事によると、もうすぐ始まる機動隊の突入により、神崎は、催涙弾を撃たれて亡くなることになっていました。


哲平「もしかしたら、この未来も変えられるかもしれない!」


哲平と大輔は、神崎のもとに走ります。

しかし、そのときすでに、機動隊と学生たちの衝突は始まっていました。


照明がフラッシュのように光り、客席通路を機動隊が駆け抜けます。

そのとき、武装した学生、江口(徳永翔太さん)の歌う、『タイムフライズ』の切なく美しいソロが響きます。


(←この場面と、オープニングの機動隊との戦いの場面は、同じ時間に起きています。

ここから、物語はオープニングに繋がります)


激しい衝突の中に、駆けつける哲平と大輔。

そこでは、ヘルメットを被り、武装した学生たちが、ゲバ棒で機動隊と戦っていました。


チェ・ゲバラに似ている中丸(奈良坂潤紀さん)は、左手に怪我をしながらも、片手で必死に旗を振っています。


大輔「神崎さんは?」

哲平「あそこだ!」


そのとき、神崎はバリケードの上から、舞台中央に降りて来ました。

そのすぐ傍には、未来の大輔のお母さん、信子(会川彩子さん)の姿も見えます。


哲平「急げ!!」

大輔「母さん!!」


そして、催涙弾が発射される寸前に、二人は神崎と信子の前に飛び出しました。


その瞬間、舞台は暗転し、落雷のような轟音が響きます。


やがて、気を失った二人が目を覚ましたとき、時代は現代に戻っていました。


幼稚園児「せんせ~い!

アンパンマンとジャムおじさんが起きた~!
(^o^)」


哲平と大輔は、以前、幼稚園の消防訓練で落雷にあい、過去にタイムスリップしました。

その後、二人は1968年の世界で、数週間を過ごしましたが、現代では、ほんの数分間、気を失っていただけのようです。


哲平「戻った(≧▽≦。)!!」

大輔「戻った(; ▽ ;)!!」


抱き合って喜ぶ二人。

しかし、彼らはすぐに、神崎の安否が心配になりました。


大輔「神崎さんは?」

哲平「大輔、パソコン!」


二人は、急いでパソコンを開きます。


ここで、場面は昭和に変わります。


そこでは、機動隊との戦いに敗れ、逮捕された学生たちが、後ろ手に拘束されていました。


正義のための戦いに敗北し、傷ついた彼らの中から、いつしか『私たちの望むものは』の歌声が聞こえてきました。

(←岡林信康さんの曲です)


芹沢(藤井凛太郎さん)『私たちの望むものは

社会のための私ではなく

私たちの望むものは

私たちのための社会なのだ♪』

知念(磯貝レイナさん)『私たちの望むものは

あなたを殺すことではなく♪』

剣持(嘉月絵理さん)『私たちの望むものは

あなたと生きることなのだ♪』

大作(石原慎一さん)『今ある不幸せに とどまってはならない

まだ見ぬ幸せに 今 跳び立つのだ!♪』

学生全員『私たちの望むものは

くりかえすことではなく

私たちの望むものは

たえず変わっていくことなのだ♪』


機動隊に連行さながら、学生たちは、泣きそうな顔で清々しく微笑んでいます。


その中でも、大輔の未来のお父さんの大作は、苦労して働きながら、大学の夜学に通い、やっと決まった大企業への就職を、この逮捕で失いました。

しかし、バリケードに籠城する学生たちを励まし続けた彼は、自分に誇りを持って、機動隊に連行されて行きます。


ですが、自分を貫いて就職を失った大作の表情からは、それまでの数年間の彼の苦労が、切なく滲んでいました。


場面は変わります。


現代に戻った大輔が、客席に向かって独白します。


大輔「そして僕は、何事もなかったかのように、いつもの生活に戻った。

(1968年の)みんなの行動が、社会を変えたかどうかは分からない。

でも、僕は変わった。

たぶん、てっちゃんも」


現代に戻った大輔は、卒業後は、お父さんの会社で働くことに決めました。

そして、哲平は大学を休学して、NGOで働くため、アフガニスタンに旅立って行きました。


大輔「僕は、あの時代を逞しく生きた、みんなのことを決して忘れない!」


真っ直ぐに前を向いて言い切った後、大輔は少し寂しそうに微笑みます。


その後、場面は変わり、哲平がアフガニスタンの小さな診療所を訪ねて来ました。

診療所の前には、貧しい人々が、大勢、診察を待っています。


哲平「日本から来ました。

片山哲平です」


そのとき、質素な診療所の中から現れたのは、医師として働く、壮年の神崎でした。

彼は、1968年の機動隊からの攻撃のとき、哲平と大輔が飛び出して庇ったために、命を救われたのです。


そして、神崎の傍らには、彼の妻となった、板岡ひとみ(白華れみさん)がいました。

原子爆弾に胎内被爆し、自分は長くは生きられないと覚悟していた彼女は、壮年の今も元気で、愛する神崎と結ばれていました。


神崎「医師の神崎です。

遠いところから、よく来てくれた。

君に栄光あれ」

板岡「妻のひとみです」


挨拶をしながらも、神崎と板岡は、40年前に出会った友人に、そっくりな哲平(本人)に戸惑っています。


そのとき、大輔が美しい声で『時は流れている』を歌い始めました。


大輔『時は流れている

今も昔も どんな時代の中でも

海へ向かう川のように 歩みを止めず

未来に向かい流れている

もし時の空を 自由に飛べるのなら

忘れた物を探しに

涙を微笑みに変えに行きたい♪』


大輔の歌声は、過去と現在を生きる、命を慈しみ、喜びも挫折も包み込んでいくようです。


大輔『時を選ぶことは出来ないけれど♪』

哲平『流れを変えることは出来る♪』


そのとき、舞台上に、1968年当時の、日東大生たちが現れました。

希望に溢れた彼らは、幸せそうに、神崎と板岡の周りで歌い踊ります。

そして歌は、全員での合唱に変わりました。


(←そのときの神崎と板岡の、感動に溢れた表情が忘れられません。

私見ですが、二人はバリケード・ストライキでの敗北と、仲間たちの逮捕の後、ずっと自分の行動を、悩み続けていたのかもしれません。

その苦しみを、昔の仲間たちの笑顔が、優しく受け入れてくれたように思いました)


哲平・大輔『過ぎた日を思い出に

やがて来る日を希望に変える

時はうつろう激しく優しく

その中を僕たちは歩いて行く

強く刻もう 自分らしくあれと

時は流れていく 止まることなく

タイムフライズ♪』


全員での幸せなラストシーンで、舞台は終わりました。


カーテンコールは、全員での『FLOWER~迷いなき心で』でした。


全員『花は咲いて

誰かが見て

その人は幸せに包まれる

今 私に出来ることは

花のように咲くことだけ

それでいい♪』



以上です。

学生たちの行動の是非は別として、作品を企画・製作なさった方々と、出演なさった役者の方々の勇気を尊敬します。

素晴らしい舞台を観せて下さって、本当にありがとうございました。
(^-^。)。


最後まで読んで下さったかたに、深く感謝します。