ミュージカル座の舞台、『タイムフライズ』のあらすじと感想です。
月組について書かせて下さい。
(←私は月組のみの観劇でした)
沢山の間違いとネタバレ、激しい私見をお許し下さい。
台詞も歌詞も順序も不正確です。
ご容赦下さい。
1968年10月、日東大の全共闘メンバーたちは、大学の不正経理と暴力による鎮圧に抗議して、バリケード・ストライキを決行しました。
そのとき、現代からタイムスリップした、哲平(石井一彰さん)と大輔(内藤大希さん)は、パソコンの
前で驚愕していました。
彼らが見ている近代史のソフトには、運動のリーダー、神崎(菊地まさはるさん)の死亡記事が掲載されていたのです。
その記事によると、もうすぐ始まる機動隊の突入により、神崎は、催涙弾を撃たれて亡くなることになっていました。
哲平「もしかしたら、この未来も変えられるかもしれない!」
哲平と大輔は、神崎のもとに走ります。
しかし、そのときすでに、機動隊と学生たちの衝突は始まっていました。
照明がフラッシュのように光り、客席通路を機動隊が駆け抜けます。
そのとき、武装した学生、江口(徳永翔太さん)の歌う、『タイムフライズ』の切なく美しいソロが響きます。
(←この場面と、オープニングの機動隊との戦いの場面は、同じ時間に起きています。
ここから、物語はオープニングに繋がります)
激しい衝突の中に、駆けつける哲平と大輔。
そこでは、ヘルメットを被り、武装した学生たちが、ゲバ棒で機動隊と戦っていました。
チェ・ゲバラに似ている中丸(奈良坂潤紀さん)は、左手に怪我をしながらも、片手で必死に旗を振っています。
大輔「神崎さんは?」
哲平「あそこだ!」
そのとき、神崎はバリケードの上から、舞台中央に降りて来ました。
そのすぐ傍には、未来の大輔のお母さん、信子(会川彩子さん)の姿も見えます。
哲平「急げ!!」
大輔「母さん!!」
そして、催涙弾が発射される寸前に、二人は神崎と信子の前に飛び出しました。
その瞬間、舞台は暗転し、落雷のような轟音が響きます。
やがて、気を失った二人が目を覚ましたとき、時代は現代に戻っていました。
幼稚園児「せんせ~い!
アンパンマンとジャムおじさんが起きた~!
(^o^)」
哲平と大輔は、以前、幼稚園の消防訓練で落雷にあい、過去にタイムスリップしました。
その後、二人は1968年の世界で、数週間を過ごしましたが、現代では、ほんの数分間、気を失っていただけのようです。
哲平「戻った(≧▽≦。)!!」
大輔「戻った(; ▽ ;)!!」
抱き合って喜ぶ二人。
しかし、彼らはすぐに、神崎の安否が心配になりました。
大輔「神崎さんは?」
哲平「大輔、パソコン!」
二人は、急いでパソコンを開きます。
ここで、場面は昭和に変わります。
そこでは、機動隊との戦いに敗れ、逮捕された学生たちが、後ろ手に拘束されていました。
正義のための戦いに敗北し、傷ついた彼らの中から、いつしか『私たちの望むものは』の歌声が聞こえてきました。
(←岡林信康さんの曲です)
芹沢(藤井凛太郎さん)『私たちの望むものは
社会のための私ではなく
私たちの望むものは
私たちのための社会なのだ♪』
知念(磯貝レイナさん)『私たちの望むものは
あなたを殺すことではなく♪』
剣持(嘉月絵理さん)『私たちの望むものは
あなたと生きることなのだ♪』
大作(石原慎一さん)『今ある不幸せに とどまってはならない
まだ見ぬ幸せに 今 跳び立つのだ!♪』
学生全員『私たちの望むものは
くりかえすことではなく
私たちの望むものは
たえず変わっていくことなのだ♪』
機動隊に連行さながら、学生たちは、泣きそうな顔で清々しく微笑んでいます。
その中でも、大輔の未来のお父さんの大作は、苦労して働きながら、大学の夜学に通い、やっと決まった大企業への就職を、この逮捕で失いました。
しかし、バリケードに籠城する学生たちを励まし続けた彼は、自分に誇りを持って、機動隊に連行されて行きます。
ですが、自分を貫いて就職を失った大作の表情からは、それまでの数年間の彼の苦労が、切なく滲んでいました。
場面は変わります。
現代に戻った大輔が、客席に向かって独白します。
大輔「そして僕は、何事もなかったかのように、いつもの生活に戻った。
(1968年の)みんなの行動が、社会を変えたかどうかは分からない。
でも、僕は変わった。
たぶん、てっちゃんも」
現代に戻った大輔は、卒業後は、お父さんの会社で働くことに決めました。
そして、哲平は大学を休学して、NGOで働くため、アフガニスタンに旅立って行きました。
大輔「僕は、あの時代を逞しく生きた、みんなのことを決して忘れない!」
真っ直ぐに前を向いて言い切った後、大輔は少し寂しそうに微笑みます。
その後、場面は変わり、哲平がアフガニスタンの小さな診療所を訪ねて来ました。
診療所の前には、貧しい人々が、大勢、診察を待っています。
哲平「日本から来ました。
片山哲平です」
そのとき、質素な診療所の中から現れたのは、医師として働く、壮年の神崎でした。
彼は、1968年の機動隊からの攻撃のとき、哲平と大輔が飛び出して庇ったために、命を救われたのです。
そして、神崎の傍らには、彼の妻となった、板岡ひとみ(白華れみさん)がいました。
原子爆弾に胎内被爆し、自分は長くは生きられないと覚悟していた彼女は、壮年の今も元気で、愛する神崎と結ばれていました。
神崎「医師の神崎です。
遠いところから、よく来てくれた。
君に栄光あれ」
板岡「妻のひとみです」
挨拶をしながらも、神崎と板岡は、40年前に出会った友人に、そっくりな哲平(本人)に戸惑っています。
そのとき、大輔が美しい声で『時は流れている』を歌い始めました。
大輔『時は流れている
今も昔も どんな時代の中でも
海へ向かう川のように 歩みを止めず
未来に向かい流れている
もし時の空を 自由に飛べるのなら
忘れた物を探しに
涙を微笑みに変えに行きたい♪』
大輔の歌声は、過去と現在を生きる、命を慈しみ、喜びも挫折も包み込んでいくようです。
大輔『時を選ぶことは出来ないけれど♪』
哲平『流れを変えることは出来る♪』
そのとき、舞台上に、1968年当時の、日東大生たちが現れました。
希望に溢れた彼らは、幸せそうに、神崎と板岡の周りで歌い踊ります。
そして歌は、全員での合唱に変わりました。
(←そのときの神崎と板岡の、感動に溢れた表情が忘れられません。
私見ですが、二人はバリケード・ストライキでの敗北と、仲間たちの逮捕の後、ずっと自分の行動を、悩み続けていたのかもしれません。
その苦しみを、昔の仲間たちの笑顔が、優しく受け入れてくれたように思いました)
哲平・大輔『過ぎた日を思い出に
やがて来る日を希望に変える
時はうつろう激しく優しく
その中を僕たちは歩いて行く
強く刻もう 自分らしくあれと
時は流れていく 止まることなく
タイムフライズ♪』
全員での幸せなラストシーンで、舞台は終わりました。
カーテンコールは、全員での『FLOWER~迷いなき心で』でした。
全員『花は咲いて
誰かが見て
その人は幸せに包まれる
今 私に出来ることは
花のように咲くことだけ
それでいい♪』
以上です。
学生たちの行動の是非は別として、作品を企画・製作なさった方々と、出演なさった役者の方々の勇気を尊敬します。
素晴らしい舞台を観せて下さって、本当にありがとうございました。
(^-^。)。
最後まで読んで下さったかたに、深く感謝します。