ミュージカル座の舞台、『タイムフライズ』のあらすじと感想です。
月組について書かせて下さい。
(←私は月組のみの観劇でした)
沢山の間違いとネタバレ、激しい私見をお許し下さい。
台詞も順序も不正確です。
ご容赦下さい。
前回の続きです。
現代から、1968年にタイムスリップした哲平(石井一彰さん)と大輔(内藤大希さん)。
二人は、昭和の大学生である富田(梶 雅人さん)のアパートに招かれました。
『闘争生活』と書かれた、大きな布の貼ってある彼の部屋は、みんなのたまり場になっているようです。
その部屋には、富田の友人の芹沢(藤井凛太郎さん)が居候していました。
彼は「学生運動させるために、お前を大学に行かせたわけじゃねぇ!」
と言われて、親御さんに仕送りを止められていたのです。
狭い部屋の中で炬燵にあたりながら、綿入れを着て、仲間と理想を語り合う皆さん。
そのとき、学生の田川静子(池町映菜さん)が、大輔の赤いスニーカーに目をとめました。
田川「変わった運動靴はいてるのね。
(・ ▽ ・)」
彼らは靴を手に取り、商品名を『ニッケ』と読みました。
大輔「…ナイキです。
( ̄ー ̄;)」
その後、皆はそれぞれに、自分の考えを哲平と大輔に話します。
芹沢「うちは青森のリンゴ農家で、しかも貧農です。
大学の学費は、うちの祖母ちゃんが、裏の畑を売って作ってくれました…」
しかし彼は、勉強を続けるうちに、両親が貧しさに苦しむのは、社会の矛盾と経済の仕組みのためだと気がつき、運動に参加したのです。
温厚な学生、古賀 光(古澤利人さん)は語ります。
「第二次世界大戦で、多くの過ちをおかした、この国に生まれた自分たちには責任がある」と。
田川「大学進学率が2割に満たないこの国で、私たちは、チャンスを与えられたのよ」
彼らは、大学生である自分たちには、世の中に対して義務があると思っています。
しかし、熱い言葉を交わしながらも、彼らの空気は和やかで、夜鳴き蕎麦の音が聞こえると、喜んで外に出て行きました。
残された大輔は、不安そうに呟きます。
大輔「母さん、今頃ご飯作って待ってるんだろうな…。
明日、大切な面接があるのに。
ねぇ、てっちゃん。
僕たち、どうなるの?」
その後、部屋を出て行く大輔。
一人残された哲平は、困惑しながら呟きます。
哲平「昭和43年か…」
哲平は、不安を吐き出すように『Tell me why』を歌います。
哲平『昨日と同じなのは 青空だけ
追いつめられてた
眠れずに過ごす夜もあった
心の中で 逃げ出したいなんて
思ったことの罰なのか?
Tell me why♪』
しかし、哲平の悲しい歌声は、誰にも届きません。
場面は変わります。
学生たちが校内で、アジ演説をしています。
その中には、男装の麗人のような、剣持和子(嘉月絵理さん)の姿もありました。
(←剣持さんの服装は、ベージュのズボンに黒いジャケットで普通なのですが、雰囲気が凛々しいです。
(///∇//)
演じる嘉月さんは、元宝塚の男役です)
剣持「私は、女性の地位向上のために闘っています。
私たちは、女性である前に、人格を持った人間であることに気づくべきなのです」
そのとき、学生の知念明海(磯貝レイナさん)が、演説を真剣に聞いていました。
彼女は、真摯に問いかけます。
知念「本当ですか?
参加の動機は問わないって」
彼女は、今まで学生運動は、学内の問題だけを対象にしていると思っていました。
しかし、剣持が女性の問題を訴えるのを見て、認識が変わったのです。
芹沢「君の動機は?」
知念「ベトナム戦争の終結と、沖縄の返還です!」
知念は、アメリカ占領下の沖縄から、留学という形で東京の大学に進学していたのです。
そのとき、大学の教職員たちが現れ、運動の妨害を始めます。
竹刀を持ったジャージ姿の教職員は、乱暴に知念を突き飛ばしました。
慌てて彼女を抱きとめる哲平。
さらに別の教職員は、剣持の手から、アジビラを取り上げます。
教職員「ビラ撒きも禁止だ。
女がこんなことをやってると、嫁の貰い手が無くなるぞ!」
差別的な発言をし、セットの2階から、ビラを投げ捨てる教職員。
古賀は、憤る剣持を、一生懸命に説得して止めています。
そのとき、運動に理解のある教職員、三宅房江(奥田奈未さん)が、上手くその場を切り抜け、衝突を避けて、学生たちを助けました。
唖然とする教職員たちと、希望を取り戻す学生たち。
学生たちは、明るい声で『変革を求めて』を歌います。
アジビラを振りながら、歌い踊る学生たち。
哲平と大輔も巻き込まれるようにして、舞台前方に一列に並び、ラインダンスを踊ります。
(←とても素敵なミュージカルでした。
(*^▽^*))
場面は変わります。
皆が去った後、セットの2階で、知念が『何か出来るはず』を歌い始めます。
知念『青い海 緑輝く美しい沖縄
眩しい空の下で 私は生まれた
むごい悲劇のせいで
奪われた私のふるさと
お願い 返して
心の中で叫んでいた
遠くに感じたふるさとも
この空に続いている♪』
その後、舞台の一階に、清楚な学生、板岡ひとみ(白華れみさん)が現れます。
広島出身で、母の胎内で被爆した彼女も歌い始めます。
板岡『どうすることも出来ない 悲しい真実
母の中 光を浴びて私は生まれた
黒い雨 汚された私の命
私の時間は あとどれだけ残っているの?
この願いを言葉に変えて
二度とあの悲劇を 起こさないように♪』
その後、セットの3階に、髪をみつ編みにして眼鏡をかけた、おとなしい学生、森下信子(会川彩子さん)が現れます。
森下『小さい頃からずっと 言われるままで
遠くでずっと見ていた
叱られることが怖くて
臆病で無口な私がいる
でも 何か出来るはず
こんな私でも♪』
三人『何か出来るはず
こんな私でも
この空は続いているはず♪』
彼女たちは、くしゃくしゃになったアジビラを、大切に抱きしめました。
(←必死に悲しみを乗り越えようとする、女性たちの強く美しい歌声は、未来の希望を感じさせました。
三人の服装は、知念さんは水色のカーディガンを着ています。
綺麗な沖縄の海と空を感じさせます。
長い黒髪が美しいです。
板岡さんは、原爆の炎を連想させるような、赤いジャケットを着ています。
演じる白華さんは、元宝塚の娘役だった気品のある美人です。
森下さんは、オフホワイトのカーディガンを着ています。
とても優しそうな印象です。
沖縄や広島の悲劇に向き合うことと、内気な女性が変わりたいと願う気持ちが、同列に描かれていることが、私はとても好きでした)
まだ続きます。
読んで下さって、本当にありがとうございます。
(^-^。)。