黒椿(2)夕顔 | 1904katuoさんのブログ

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舞台「黒椿」の感想を書せて下さい。

間違い、私見、ネタバレをお許し下さい。


舞台に登場する、下町の人たちが全員、好きになりました。

特に、吸血鬼の煉獄(和泉元やさん)に、一途な想いをよせる町娘、夕顔(下川みくにさん)が好きでした。

普段は、きっぷの良い姐さんなのですが、煉獄に対しては、凄くいじらしいんです。

下川さんは、パンフレットのインタビューで
「(夕顔は)いつか煉獄様は、自分の所にきてくれると信じているんです。いくつになっても乙女なんですよね」
と、おっしゃっていました。

煉獄ファンの他の女性たちは、結婚して幸せな家庭を作っていたり、お嫁入りが決まっていたり、叶わない恋だから、しかたがない、と思っていたりします。

そのために、よけいに夕顔の一途さが、際立つようになっていました。

(下町の人々は、登場人物は8人なのですが、2回観ただけの私にも、はっきりと一人一人の個性が見えました。
演出も、役者さんもとても魅力的でした)


夕顔の一番好きなシーンは、後半に、煉獄が人間の血を吸うことが出来なくなり、衰弱して苦しんでいるときに、自分の血を吸ってもらおうとするときです。

煉獄に自分の血を与えて、元気になって欲しいと思うのですが、煉獄の身体は、もう人間の血を受け付けることが出来ずに、すぐに吐いてしまいます。

そのとき、西洋の椅子にぐったりと腰掛ける煉獄の手を握って、

「煉獄様、ごめんね‥。ごめんね‥」

と、泣いている夕顔は、本当にいじらしかったです‥。

そして、泣いている夕顔を、優しく慰める煉獄が好きでした。

ですが、この後すぐに、煉獄は、神楽(小川麻琴さん)たち孔雀座が全員で、殺された藤助の仇を取るため、凶夜とヴァンパイア軍団に、討ち入りに向かったことを知ります。

弱った身体で、必死に神楽を助けに向かう煉獄。

必死に煉獄を止める夕顔の声が、悲しく響きます‥。




余談ですが、この作品の、全ての衣装が素晴らしかったです。

町娘や奥さんたちの着物姿も、とても可愛いくて、楽しく観させて頂きました。

(着物の襟や袖にレースの縁取りがあったり、光るベルトのような帯留めをしていたり、草履を履いている足の爪にカラフルなペディキュアをしていたりしました。可愛いかったです(^ー^))



また続きます。

読んで下さった方に、感謝しています。