彼女の両親への
挨拶も終えた
私はそのころ
実家で祖母と母と兄と
4人で住んでいた
祖父、父は亡くなっていた
古くからの地主で
代々
浄土真宗の
家だった
毎日朝晩
お経を唱える家だった
私も小学生の頃には
1人で仏前で
坊主のように
お経を唱えれる程だった
私の母は
親族のエホバの証人の事もあり
多少の反対はしたものの
祖母に
「別に宗教なんてどうでもいいじゃない」
という応援もあり
なんとか納得してくれた
祖母は後妻で
血は繋がっていなかったが
やんちゃな私を
可愛がってくれた
母は
彼女が
エホバの証人じゃなかったら
本当にいい子なのに
とよく言っていた
そして
結婚式をあげた
彼女の希望で
人前式だった
2人で式場を探し
結納?もした
指輪も2人で
買いに行った
住む家も
2人で探した
この時
彼女はポツリと呟いた
「誰も知らない所で2人で住みたいな」
私は深く考えなかった
何も言わなかった
結局地元で住む家を
公園の近くのマンションを
彼女が選んだ
その言葉の真意は
今でもわからない
彼女に聞いても
答えなかった
結婚式の日
ウェディングドレスを纏った
エホバの証人ではない彼女は
私だけの
天使だった
お色直しもした
和装は写真だけ撮った
結婚式には
彼女の両親
妹2人も来てくれた
今思えば
排斥された娘の結婚式に
現役の母、妹2人が
よく来てくれたと思う
後は
私の家族
共通の友人
中学1、2年時代の担任の先生
お互いの親族
だった
彼女の親族が
圧倒的に多かった
みんな祝福してくれた
私は
誓いのキスは
恥ずかしくて
彼女の
おでこにしか
出来なかった
彼女が
私だけの妻に
なったと思った