彼女が排斥となり
その意味も
わからぬまま
私は
彼女の実家に
着慣れぬスーツを着て
挨拶に行った
彼女は
私のスーツ姿を
似合うと
喜んでいた
一緒に
集会に行く姿を
思い浮かべていたのだろうか
彼女の家に行った
お父さんは未信者だ
軽く挨拶をして
彼女のお父さんは
優しい笑顔で言った
「わがままに育てた娘だけど
娘が選んだ人なら心配はない
宜しくお願いします」
と
そして横で聞いていた
彼女のお母さんは
少し不安そうに
俯きながら言った
「娘が決めた事だから
それが娘の望みなら
私もいいと思います
でも
いずれ
エホバの証人に
復帰する事だけは
認めると
約束して下さい」
と
小さな声で
力強く言われた
彼女は私の横で
俯いたまま
何も言わなかった
私は
本当にそれが
彼女の望みなのかと
少しの違和感を
感じつつも
「わかりました」
と
答えた