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いっきゅう会がゆく~宮城マスター検定1級合格者のブログ~

  難関ご当地検定として知られる宮城マスター検定1級の合格者で作る「いっきゅう会」のメンバーが、宮城の魅力をお伝えします!

宮城県の端っこに行く!最後は北端です。宮城手帳2025では北緯39度00分10秒(経度は東経141度30分31秒)と記載されています。国土地理院のホームページで場所を検索すると気仙沼市細尾地区の山中が最北端のようです。

三陸自動車道の気仙沼中央インターチェンジで降りて気仙沼バイパスを北上します。JR大船渡線と交わるあたりで県道209号上八瀬気仙沼線を北上します。道路は八瀬川沿いを通りますが、一車線と二車線が交互に現れる道路でした。桂の巨木や沢の棚田を見ながら走ると、人家が少なくなったところに林道の看板がありました。

(林道「細尾加茂線」の看板)

民有林道「細尾加茂線」。道幅は5m、長さは約3.2㎞。その先はガードレールのある舗装された道路が続きます。大きな車がすれ違うには狭いようで、ところどころに待避所が設けられていました。登り切ったところに大きな県境看板がありました。この地点で北緯38度59分57秒、標高は390m。ここから直線距離で東北東の方向800mぐらいに最北端があるようです。しかし、森の中なので、その方向の様子はよく見えません。車で行ける最北の地はこの県境なのですが、遠くが見えにくい森の中なのでちょっと実感が湧きにくい場所です。

(林道「細尾加茂線」)

(林道の様子)

(林道の県境看板)

この林道の東側に道路が走っています。こちらは県道34号気仙沼陸前高田線です。これは鹿折川に沿って北上する県道で、途中にはJR大船渡線の旧「上鹿折駅」や「鹿折金山資料館」があります。

(県道34号気仙沼陸前高田線)

上鹿折駅は東日本大震災の津波からは逃れたものの沿線の多くの施設が被災したため、気仙沼駅から盛駅間は廃線、別路線でBRT化されました。そのため上鹿折駅は利用されなくなり駅舎は残っていたのですが、今はそれも撤去され看板だけとなっています。

(JR東日本大船渡線 上鹿折駅の看板)

鹿折金山は平泉の黄金文化を支えたとされた鉱山で1904年(明治37)に重さ2.2㎏、金含有率83%の「モンスターゴールド」を産出しています。ただ、この金塊のほとんどは行方不明となっているため資料館には写真が飾られています。また、金だけでなく平泉に関連し源義経と愛馬「太夫黒」の伝説なども展示されています。鹿折金山は「みちのくGOLD浪漫」として平泉の金色堂や涌谷町の黄金山神社等とともに2019年(令和元)日本遺産に認定されています。

(鹿折金山資料館)

この県道の先に気仙沼市と陸前高田市の境である飯森峠(標高212m)があります。そこまでの道路は比較的広く二車線区間が多い県道です。峠の脇には車を止められるスペースがあり、地蔵堂がありました。江戸時代に病で行き倒れた旅人を供養するために建てられたと伝わっています。この峠で北緯38度59秒46秒。ここから北西の方向3.3㎞先に最北端があります。細尾加茂線の県境と比べると少し南ですが、見通しの良い峠が県境であることを考えれば、車で行ける宮城県の北端の一つとしても良い気がします。宮城県の最北端は、山の中でしたが、周辺には日本遺産登録された金山や東日本大震災で廃線となった路線等、歴史に名を刻む感慨深い場所でした。

(飯森峠(宮城県側から))

(飯森峠(岩手県側から))

(飯森峠の地蔵堂)

これで宮城県の端っこ4カ所の紹介は終わりです。なかなか行きにくい場所でしたが、少しでもその場所に近づき、「端っこ」の雰囲気を味わえただけでも良かったかなと思います。

 

(執筆 マッツアン)