《トリビアNo.33》松尾芭蕉は松島のどこに泊まった? | いっきゅう会がゆく~宮城マスター検定1級合格者のブログ~

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松尾芭蕉の「おくのほそ道」で県内の宿泊地は,曽良旅日記から白石、仙台、塩釜、松島、石巻、登米、岩出山であることが判明しています。その中で宿泊場所が明確に特定されているのが松島の宿です。

松島遊覧船待合所の向かい側にある四階建てのビルの場所には芭蕉が宿泊した宿屋「熱田屋」がありました。この場所が芭蕉の宿泊地とされる手がかりは「おくのほそ道」本文と「曽良旅日記」にありました。

「おくのほそ道」では二階から松島の月を眺めたことから当時二階建てだった宿は「熱田屋」を含め3軒あることが判り、曾良旅日記では「松島二宿ス。久之助ト云。」という記述から、熱田屋の御子孫が所有する位牌に「久助」という名前を見つけ、あわせて「久」の字の屋号がついた「半纏」や食器等も見つかり、芭蕉が泊まった宿屋が「熱田屋」であることが確定しました。現在、ビルの入り口に「松尾芭蕉翁旅宿月見之館」の碑が建てられています。


 

 

(執筆 斗田浜 仁)