新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます!
嬉しい気持ち、ほっとした気持ち、想いはさまざまだと思いますが、大学生活は『利益を追求せず自己満足を追い求められる』最後の期間です。
どうか、この最後の学生生活で色んなことに挑戦し経験していく中で、自己理解を深め、自分の将来の可能性を自分自身で見出していって欲しいなと思います。
挨拶が遅れました、今年度名古屋大学女子ラクロス部のHCを務めさせていただく湯川実希(きゅう)と申します。
私は2017年に名古屋大学に入学し、ラクロスに出会い、人生が大きく変わりました。そんな経験を少しでも多くの人にしてほしいという想いで今でもラクロスに関わり続けています。
ラクロスを通してどんな学びがあるのか、私なりの考え方をお話させていただければと思います。
『本気』
皆さんはこれまでの人生の中で何かに『本気』になったことはあるだろうか
子供の頃は些細なことにも本気になれた人が多いのではないだろうか
でも成長して大人になるにつれ、何かと理由をつけて「本気」になることを辞める人が多いと思う
それは、やってもできないこと、上には上がいることを経験学習を通して知っていくから、本気になってできなかった時に傷つくのが怖くなり、できない自分をみたくないという心理が働いているからだと私は思っている
でも傷付く苦しさなんか比にならないぐらい、本気になることで得られるものは大きい
私はラクロスに出会い、『本気』で向き合った経験からそう感じている
ラクロスというスポーツは誰もが『本気』になれる環境だ
理由は主に2つ
①スタートラインが同じだから自分の努力次第でどこまででもいける
ラクロスは2028年のロサンゼルスオリンピックの追加競技に決定し、今盛り上がりを見せているスポーツ
そんなスポーツだが、実は大学生から始める人がほとんどで、現に今の日本代表選手の8割以上が大学生から始めた人たちだ
自分がかけた時間、熱量が結果として自分に返ってくるからこそ、いつからでも誰でも本気になれる
②正解がない
ラクロスはバスケやサッカーなどとは違い、スポーツの歴史として長くないため、正解が存在せず、とても自由なスポーツだ
だからこそ、身体能力だけではなく頭脳でも戦っていけるスポーツだといえる
際限なく自分たちの頭で考え、そのチームの中での正解を作っていく楽しさがある
ラクロスに出会い、夢中になり、本気になることでこういう経験ができると私は思っている
・自分の可能性を信じること
・自分の成長を感じること
・自分で考え、行動する力
・できない自分に向き合い、挑戦すること
こういう経験を通して、自分のことを誇りに思えたり、自分の可能性を信じられるようになったり、自信を持てたり、少しだけ認められたりするのではないかと思っている
本気で向き合うことや新しいことに挑戦することは怖いし苦しい
けど、挑戦せずその先に待っている景色、自分が想像できないような自分になれることを知らずに生きることの方がもっと怖いし何よりもったいない
本気になったことがないと感じている人は、どうせ1回きりの人生なんだから、1回ぐらい本気になってみてもいいんじゃないか
高校で部活をやりきったと感じている人は、社会に出る前にもう1回自分の可能性に挑戦してみてもいいんじゃないか
私はそう考えている
以上がラクロスを通して得られる学びだと思っています。
人生は選択の連続です。
大学生になり、自由度が増え、自分がやりたいことに挑戦できるからこそ、拘束時間の長い部活に入るという意思決定は勇気がいると思います。
だけど、その先にかけがえのない瞬間がたくさん待っています。自分が見たこともない、想像したこともない自分に出会えます。
きっかけは何でもいいです。
友達作りたい、新しいことに挑戦したい、何かに本気になりたい、などなど
どんな理由であれ、この部に所属している全員にラクロスをはじめて、この部に入ってよかったと思ってもらう自信があります。
一緒に自分の可能性を信じてみないか。
最高の景色を、自分の想像を超える世界を見てみないか。
みなさんと一緒に本気になり、何かを成すその瞬間を楽しみにしています。
HC きゅう


