ヒメノカリスの花 | 球根ガーデン

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球根太郎のちょっとマニアックな球根栽培日記。

 

イスメネ(ヒメノカリス)・サルファークイーン Ismene 'Sulphur Queen'

 

フェスタリスに続きサルファークイーンも調子が良いです☆

2球から花茎があがりましたー

球根も充実してるので花も堂々としています*

 

 

フェスタリスよりも大輪で黄色みがかっています~

これは片親のアマンカエスの血が現れてる感じですねー

 

蒸し暑い夜なんかに咲くと 香りも結構強くて南国的な香りが漂ってきます*

 

 

交配データを調べてみました~

 

Ismene narcissiflora(ペルービアン・ダッフォディル)ペルー原産で純白で大きなラッパ状の美しい花を咲かせる原種です☆

フェスタリスの片親にもなっていますねー

Ismene amancaes  ペルーの首都リマ近郊の丘陵地(ロマス環境)にのみ自生する鮮黄色の原種です☆
現在では非常に希少な種となっております~

 

 

交配歴(ハイブリッドの歴史)はけっこう古いですね!
19世紀初頭のイギリスにまで遡る非常にクラシックで興味深いストーリー*

 

まず最初にこの品種のベースとなる交配(Ismene narcissiflora × Ismene amancaes)を世界で初めて行ったのはイギリスの著名な聖職者であり植物学者でもあったウィリアム・ハーバート(William Herbert)となっております☆

彼は1820年〜1830年代にかけてこの2種を人工交配させ、誕生したハイブリッド群に イスメネ・スポフォルシアナ(Ismene × spofforthiae) という学名を与えました☆

そしてハーバートの最初の交配以降 この美しい淡黄色のハイブリッドはヨーロッパの園芸家たちの間で維持・選抜されていきましたー 

その中からで特に花立ちが良く美しいレモンイエロー(硫黄=サルファー色)と深い緑のストライプが安定して出る個体が選抜され 'Sulphur Queen'(サルファークイーン) という園芸品種名として固定されたとのことです~

 

 

まとめると~

 

父親(花粉親):Ismene amancaes(イスメネ・アマンカエス)
 (ペルー・リマ近郊の砂漠地帯に自生/鮮やかな濃い黄色/気難しく栽培が困難)
              ×
母親(種子親):Ismene narcissiflora(イスメネ・ナルシシフロラ)
 (アンデス高地に自生/純白で強健/非常に育てやすい)
               ⬇︎
交配種:Ismene × spofforthiae 'Sulphur Queen'
 (両親の中間である「淡いレモン黄色」になり、母親の「強健で育てやすい」性質を受け継いだ)

 

・・・となります*

 

 

ときどきSNSで自生地の野生のアマンカエスの写真を目にしますが 現在は自生地の環境破壊により絶滅が危惧されています*

かなり栽培も難しい植物ですが 強健な白花のナルシシフロラと交配されたことで「サルファークイーン」としてその美しい遺伝子が受け継がれてよかったと思いますな~

 

強健でフェスタリスよりも花立が良くてほぼ毎年咲きます*

やはりこれもスリット鉢に植えてから調子がいいので イスメネにもスリット鉢推奨って感じであります*