歴史は繰り返すのでしょうか?
米国で、またもバブル崩壊の匂いが漂っているようです。
前回、「リーマンショック」の原因となった「サブプライム住宅ローン」・・。
今回は住宅ローンではなく、自動車ローンです。
「サブプライム自動車ローン」。
米国の銀行が、信用力のない人にも自動車購入のための費用をどんどん貸し出しています。
2015年の貸出額は、2000億米ドル(約24兆円)に達したとのこと。
なかなか結構な額です。
米国では、クレジットカード所持者の信用力を、通信簿のように格付けしております。
「クレジットスコア」といい、280点~850点まであります。
以下に、クレジットスコアの階層を示します。
<760-850> EXCELLENT
<725-759> VERY GOOD
<660-724> GOOD
<560-659> FAIR
<280-559> POOR
※Equifax「FICO® CREDIT SCORING MODEL」
これらの格付けは、今までのカード使用状況や、現在の借入額等で決まります。
当然、延滞が多ければどんどんスコアが下がります。
そして、そのスコアは今後の社会生活について回ります。
ローンを組む時等にはもちろん、就職・転職、部屋を賃貸する時にも、
面接先の会社が情報機関から個人のクレジットスコアの情報を買っ
て、審査項目としています。
ということは、クレジットスコアが悪ければ、就職も難しいわけです。
家も借りることができないのです。
さて、クレジットスコアが660点(GOOD)以上の成績を持つ人は問題はありません。
しかし、660点未満の人は信用力が弱く「サブプライム層」と呼ばれます。
リーマンショックの直前に、この660点未満の人達に平気で住宅ローンを貸し付けました。
そして、融資の焦げ付きリスクを回避するために、さっさと証券化して投資家に
売り飛ばしてしまいました。
しかも、実態をわかりにくくするために、色々な投資信託などに福袋のように混
ぜ込んで、サラッと販売していたわけです。
結局、多くのサブプライム層が返済不能となり、回収できず、大混乱となりました。
これに懲りず、今度は自動車ローンで同様のことを行っているわけです。
やはり、歴史は繰り返すのでしょうかね?
たくさん売りたい自動車メーカー。
好景気を演出したい政府。
融資手数料や金利を稼ぎたい金融機関。
信用力が無いのに、ついつい車を買ってしまうサブプライム層
(米国は車がないと生活が難しいのは分かるのですが・・)。
少しでも高い金利に目がくらむ投資家。
これらの人達が、そろいもそろって短期的な利益に走るからなのでしょうが、
もう少しなんとかならないのかと思ってしまいます。
思えば、今までは0金利。
これからはマイナス金利の時代に入り、自分の資産で金利を得るのが難しい時代になりました。
戦後、日本国株式会社は発展途上国から安い資源を輸入し、完成品を他の国に高値で輸出することで、莫大な利ザヤを上げました。
しかし、発展途上国が「新興国」という呼び名に変わった現在、資源も労働力も高くなってしまい、なかなか利ザヤが稼げません。
その結果、どうしても低成長になってしまいます。
同じようなジレンマは、他のほとんどの先進国が抱えている問題なのではないでしょうか?
成長を原動力に肥大してきた「資本主義」は、袋小路にぶち当たっている気がします。
袋小路を突破するには、「成長」以外にももっと重要なものがあるのかも知れません。
それが見つからなければ、歴史は繰り返す気がします。
なんとか成長を演出するために、第2、第3のサブプライムローンが仕掛けられ、数年おきにバブルが繰り返されることになりかねません。><:
横浜店 矢部
