十二湖の次は赤字1の黄金崎不老不死温泉、その次に赤字2の太宰治の待つ深浦である。

 まず、黄金崎不老不死温泉を目指した。

 

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 黄金崎不老不死温泉(こがねさきふろうふしおんせん)は、青森県西津軽郡深浦町舮作にある温泉。

 日本経済新聞で連載されて選定された日本百名湯の中には入っていない。

 ここに選ばれているのはそうそうたる温泉ばかりで、青森県では八甲田山麓の酸ヶ湯温泉蔦温泉が選ばれている。

 

 ちなみに青森県では有名な名湯・秘湯だけでも下記のような温泉がある。

 

浅虫温泉;青森県屈指の海辺のリゾート温泉地

酸ヶ湯温泉;総ヒバ造りの風呂が名物の国民保養温泉

古牧温泉;東北本線三沢駅近くに湧く温泉

嶽温泉;岩木山麓の高原に湧く素朴な温泉

青荷温泉;青荷渓谷に湧く秘湯は本物の「ランプの湯」

温湯温泉(黒石温泉郷);湯治場ムードが残された鄙びた温泉地

猿倉温泉;南八甲田登山口にある一軒宿

蔦温泉;明治の文豪、大町桂月の愛した温泉

十和田湖温泉郷;奥入瀬渓流の入口にあり観光にも便利

谷地温泉;八甲田山を仰ぐ400年の歴史ある温泉

薬研温泉;渓流沿いに湧く情緒のある温泉

稲垣温泉;岩木川沿い、津軽平野の一軒宿

温川温泉;十和田湖にほど近い吉川英治ゆかりの一軒宿

黄金崎不老不死温泉;波打ち際の露天風呂から日本海の夕陽を眺める温泉

大鰐温泉;平川沿いに広がる津軽の名湯

大間温泉;本州最北のいで湯

下風呂温泉;津軽海峡にイカ釣りの漁り火が揺れる温泉

 

 今回の「津軽街道の旅」で実際には入った温泉は赤字(3箇所)で、その傍を通り過ぎた温泉は青字(7箇所)で表記した。

 

 さて、今回の旅で最初に入った黄金崎不老不死温泉のことである。

 この温泉は、株式会社黄金崎不老不死温泉の経営する1軒宿の温泉で、トヨタ自動車のラクティスのCMなどに登場したり、夕日とともに観光雑誌などでしばしば取上げられているので、初めて行くにもかかわらず、旅の前から楽しみな場所として期待していた。

 

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 車を旅館の脇に停車させ、まず海岸に湧き出ている露天風呂を遠方から眺めた。

 野趣味あふれる温泉である。

 この温泉は、波打ち際の岩場にある露天風呂が名物だが、すぐには露天風呂に入ることが出来なかった。

 まず旅館に入って入浴料金を払い、それから衣類を脱いで内風呂に入る。

 露天風呂に入るにはけっこう手間がかかるシステムとなっていた。

 

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 内風呂はこんなである。

 お湯はかなり熱く、鉄さび色に濁っていた。

 「お湯から上がる前に必ずシャワーで洗ってくださいネ。」

 旅館の窓口のお姉さんに何回も言われた。

 「そのままにしておくと身体に悪いの?」

 お姉さんは笑って頷いたが、そんな温泉に入って大丈夫だろうか?とほんの少しだけ心配になった。