赤字2の位置にある縄文館(木造亀ケ岡考古資料室)へはすんなり行けなかった。
 
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畑の脇の細い農道を行くのだが、この道でいいのか何回も迷いながら進んだので、建物が見えた時にはほっとした。
ここの開館は午前9時からだが、その前に到着した。
縄文館はつがる市農業者トレーニングセンター縄文館という名が正式名称で、この中に併設されて、亀ヶ岡遺跡の出土品を収蔵・展示する木造亀ケ岡考古資料室がある。
まだ開館前だったが、時間前に中へ入れてもらった。
 
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亀ケ岡遺跡は縄文時代晩期(紀元前1,000年~紀元前300年頃)の低湿地を伴う集落遺跡で、低湿地からは、完形品を含む多数の造形的に優れた土器、土偶、植物製品、ヒスイ製の玉類などが出土している。
 
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出土した遺跡類は出土した土地の所有者毎に整然と分類されている。
 
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この釣り針は野呂サチ子さんの敷地から出土したものである。
 
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この土偶は、対馬とまさんの敷地から出土したものである。
今現在も亀ケ岡に住む人々の敷地内には掘り起こされずにいる遺跡が眠っているのだろうと考えると、この遺跡の上で生活している方々が遺跡とともに悠久の時を生きているようで、うらやましくもある。
 
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ここに並んでいるのはほとんど矢じりのようである。
ここ亀ケ岡で縄文時代晩期の優れた物質文化を享受しながら、豊かな森で狩猟生活を送っていたのだろう。
 
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ここに並んでいるのは何に使うものなのか、すぐにはわからないものが多いが、用途を推測するだけでも楽しくなる。
考古学者気分で見ていると、いつまでもここにいたくなるのだが、今日は強行日程の日である。
こころを残しながら、つぎの目的地である十三湊へ向かった。