これから鹿角市先人顕彰館の小田嶋館長の案内で、赤矢印地点の湖南の旧宅である蒼龍窟に向かう。
 
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なお現在僕のいる先人顕彰館は十和田のヒメマスで有名な和井内貞行の生まれた和井内家跡地に建っている。
この先人顕彰館は和井内貞行誕生之地でもある。
小田嶋館長の先導で黄線のように走り、曲がりくねった狭い坂道も駆け上がって、どうやら蒼龍窟に到着した。
 
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蒼龍窟の前には内藤湖南先生像が建っていた。
 
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そしてここが、蒼龍窟の玄関である。
玄関だけが当時のままで残っており、立て直された玄関の奥の住宅には内藤湖南の子孫の方が現在も居住しているという。
 
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玄関横には、文学博士内藤虎次郎(湖南の本名)郷宅と書かれた表札が掛かっていた。
 
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 そして玄関の上には、白くかすれてはいるがしっかりと右側から蒼龍窟と読むことのできる古びた一枚の板が掛けられていた。
 この板が、先人顕彰館展示室の入口に書かれていた蒼龍窟という白字の大きな表札の本物なのである。
 
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蒼龍窟のすぐ横から花輪盆地に立つ鹿角市街地を眺めたが、その向こうには奥羽山脈が横たわっている。
あの山脈の向こうは岩手県である。
しばらく風景を楽しんだ後、来た方向に戻り内藤家の墓に向かった。
 
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この赤矢印の地点に内藤家の墓があるが、その右隣には和井内翁の墓もある。
 
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右側に内藤湖南の墓が、真ん中に父親の十湾の墓が並んで建っていた。
小田嶋館長は紹介した場所以外にも何箇所か案内してくれたが、そこは省略する。
内藤湖南や鹿角の歴史が少しだが、僕のような秋田県史の新参者にも理解出来たようである。
内藤湖南の霊に頭を垂れ、案内してくれた小田嶋館長にお礼を申し上げ、館長とはここでお別れした。