2019.09.14初出 リライト



「精神疾患で亡くなられた」方の話を客観的に書きました。
閲覧には注意してください。




とうとう、来たか。
うちの作業所にも。
私のお休みの日に、利用者さんのお姉さんが職場に訪れました。




作業所(福祉の職場)の利用者さん。
統合失調症で、もともと精神薬の影響もあり、人より血液の状態が良くなくて、熱中症・痙攣、その他錯乱した行動を起こして入院されていた。
入院中に夜に腹痛を訴え、その時医師が不在だったので、(医師が常駐してない病院て一体…と思ったけど、そういう病院けっこうあるよね。どうしてるんだろ。)明日の朝診察を受けましょうね、という話になってたのだけど。
次の日の朝。
亡くなっていたそうです。


作業所に報告&挨拶に来てくださったお姉さんに直接の死因についてお聞きしたのですが、「統合失調症」と仰るんです。


いやいや、そんな訳はないでしょうと、スタッフは???となりました。


統合失調症は死因にはなり得ないから。
ただ、お姉さんがそう仰る以上、死亡診断書を拝見した訳でもない私たちは、何も言えない。


利用者さんのお姉さんは、親御さんの介護もあり、その上弟さんの面倒もみていたので、本当に大変だったろうなと思います。


だから、死亡診断書の書類上の死因について、そこはこだわらなかったのでしょう。


(…ひょっとしたら、昨年亡くなった腎不全だった私の父の時のように「不明」と書かれていたのかも…だから既往症として書かれていた「統合失調症」を死因だと思ったのでしょうか。全て、想像でしかないです。)


お姉さん側の視点で、お医者様や看護師さんから聞いた説明でそのように(弟さんは統合失調症が原因で死んだ、と)理解したのだと思います。


ダブル介護のような看病疲れで疲弊していたお姉さん。今まで次々と面倒ごとを持ってきていたであろう弟さんのお世話をようやく卒業。


病院側の説明や対応の不手際(朝に見つかるとか、当直ナースは何やってたの、一体…)に違和感を全く感じないお姉さん側の価値観は、もう、弟さんと同じ統合失調症という病名を持つ人々と同じ空間に共存するのは難しいことなんだろうなあ。


統合失調症が死因です、とうちの作業所で、統合失調症と診断されている皆さんが聞いているところで、言ってしまうことの残酷さに、一切氣がつかない。


残酷だけど、しょうがないよなあとも思う。


家族としてお姉さんがどれだけ弟さんに振り回されて、辛かったかは私には分からない。
想像しか出来ない。家族間の煮詰まりはとにかくつらい。


世の中の殺人事件の五割は家族間で起こってる。


弟さんが統合失調症で亡くなったというのは、お姉さん側の揺るがない認識。


書類上の記載は不明。


まあ、ひと悶着あったのでしょうね。


精神疾患があったから、色んな意味で軽く扱われて、特に問題にはならなかったんだろうなあ。


こっそりGoogleマップでそこの病院のレビューを調べてみたら、私の父が亡くなったヤブ医者病院よりも、更に患者と家族の怨念の籠った酷いレビューばかりで苦笑。
色々と、察しました。


どこが悪い、何が悪い、誰が悪いって怒っても、根本的な解決には程遠い。
ただし、有耶無耶にせず事実をキチンと知ることは必要な氣がするけど。


どこもかしこも、誰も彼も、歯車がギリギリでまわりすぎ。


医師も看護師もゼロから勉強しなおして欲しいとは思う。
薬の副作用に鈍感すぎるよ。


お姉さんに、利用者さんはいつも明るく皆さんに話かけて、とても皆さんに好かれていました。
とスタッフがお伝えすると、驚かれていたそうです。


「そうなんですか?  家ではそんな感じでは無かったです」


家族にしか見えないこと。
家族だから見えないことが、きっとあるんだろうなあ。


医師や看護師にしか見えない風景もあるのだろう。


あなたは。
自分が今見えている風景が、世界の全てだと思いますか?



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