由衣
ねぇ〜理佐〜ギュー
理佐
ちょっと!由衣離れて!!
今はハグの気分じゃないの!!
暑い〜!!!
由衣
は〜い…分かった…
一時間後………
理佐〜〜!ギュ~!!
理佐
さっき辞めてって言ったでしょ!!
ちょっと離れて!!
最近、理佐にハグを求めるとこんな感じで避けられる……
私は、ハグをする事で愛情を伝えたいし、その人からの愛情をハグで知りたい派の人間
当然、ハグが大好きな訳で大好きな人とはハグをしたいと思っている
理佐の、背中を見たら当然ハグしたくなる訳で…
いつも見たらハグをしてしまう
それなのに、理佐はハグが好きじゃないみたいだ…
理佐
最近、由衣からのハグが凄い…
たまにだったらいいし、ハグも全然いいんだけど、由衣からのハグはいつも突然で、こっちが驚いてしまう…
あんまり、いきなりやられるのは好きじゃない
こっちも心構えがいるし、あんまりやられると嫌になってしまう訳で…
最近は、由衣からのハグがうっとおしいと感じてしまう
由衣がハグが大好きな事も分かってるし…分かってるけど…
やっぱ急にやるのは辞めてほしい…
嫌だって言ってるのに数時間後にはまたやってくる…
こんな考えを持っている自分が嫌だし、サイテーだと思うけど…
由衣
理佐〜ギュッ
理佐
ねぇ!(ガンッ)辞めてって言ってるでしょ!
人が嫌だって言ってるのになんでやめてくれないの!
もうなんなの!
由衣
ごめん…
もう理佐は、私の事好きじゃないんだよね…
ごめんね…さようなら(泣)
(バタンッ)
理佐
由衣!えっ…待って!
由衣が、家を飛び出して何処かに行ってしまった…
携帯も、家に置いたままみたいだし多分何も持たずに行ったのだと思う…
夜は危ない…探さないと!
私は、由衣を探してあてもなく走り回った…
その時…
プルルル…
「はい?えっ!由衣が?!!
はい!今すぐ向かいます!!」
由衣が、事故に遭ったと電話がきた…
バタバタバタッ
由衣!!
手術室から出できた由衣は、変わり果てた姿をしていた…
所々傷だらけで、頭には包帯が巻いてあり手術したばかりなのに、血がもう滲んでいてどれだけ由衣の傷が酷いのかが分かるようだった…
変わり果てた由衣の姿を見て、私はもの凄く後悔した…
もっとハグをしてあげればよかった…
もっと由衣との時間を作ればよかった…
もっと由衣に愛を伝えればよかった…
あの時、すぐに由衣を抱きとめて止めればよかった…
全部、全部、私のせいだ…
由衣
今度こそと、やる事が全て終わっていた理佐の背中に抱きついた…
すると、理佐からもの凄く怒られた…
机を叩いて、理佐からしたら珍しいことで…
私は、やっぱ理佐は私の事好きじゃなくなったんだな…ともう色々どうでもよくなって…
このまま理佐の前にも居るのが嫌になって…
家を飛び出してしまった…
理佐は、追いかけてきてくれるだろうか?
いや…無いな…もうきっと私のことなんてどうでもいいんだろうし…
あ…携帯とかお財布とか家じゃん…サイアク…
何も考えず飛び出したから、何も持たずに出てきてしまった…
どこにも行けないし…
と考えた結果、理佐の大好きな理佐と初めて行ったデートでも行った、海に行くことにした…
海まで、後少しという所で身体にもの凄い衝撃がきた…
あ…私このまま死んじゃうんだな
と思った…
最後に、理佐に抱き締めて貰いたかった…
理佐…
由衣は、理佐の事を考えながら意識を手放した