捲りの先駆者といえば竹谷隆。
そして、捲りでSGを獲れることを証明したのが久門徹ではないでしょうか?
久門徹は26期、篠原睦や田中茂が同期。
26期は、飯塚を支える要の世代と言え、将来有望な選手が多い。
その中にあって、ひときわ輝く存在が久門徹と言える。
久門のこれまでの道程を辿ると、まさに順風満帆という言葉が当てはまる。
デビュー当初から、群を抜くスピードを持っていた久門。
私の二級車に対するイメージを変えた選手である。
25期以前のオートでは、二級車といえば基本はゼロハンで、逃げてなんぼの世界であった。
2級車で最高ハンをもらうことなど考えられもしなかった時代である。
そんな時代にA級クラスを捲り散らしていたのが久門徹であった。
平然と3.400を切るタイムで上がるのにはホントに驚かされた。
新人王戦でも他車との実力差は歴然、まともに勝負を挑んでいたのは木村武之と
篠原睦ぐらいであったと記憶している。
結局は久門の横綱相撲で新人王は幕を閉じた。
驚異的なスピードに目がいってしまうが、もう一つの武器はスタート力であった。
全国区の選手の10前でもスタート残せるくらいのスタート力があった。
スタートさえ残してしまえば桁違いのスピードでぶん回る。
手がつけられないといった感じ…。
ピーク時は、3.33台で上がってたと思う。
一級車でもこのタイムを出せる選手って少ないのでは?
二級車時代のもっとも思い出に残っているレースと言えば、やはりSGオールスターであろう。
現実的に考えて、このタイトルが唯一二級車で挑戦できるSGタイトル。
二級車であれば、普通出場できただけで満足といったところだろう。
しかし、久門は違った。
神がかり的なスタート力とスピードで、な、なんとSGの舞台で優出してしまったのだ。
今思い出しても、鳥肌がたつ…。
単騎ゼロハン、二級車でスタートラインにたつあの勇姿に。
雨走路の中、結果はあわやと思わせる内容の4着。十分な内容であった。
もし晴れていたら久門が優勝していたというファンも少なくない。。。
話は変わるが、個人的には、いつか二級車でSGを獲る選手を見てみたい。
一級車に乗り変わっても走りのスタイルは外。
こだわりをもって外角走法を丹念に練習していたと聞く。
単純に捲りといっても、久門の走りは少しちがうような。。
飯塚では三角走法などと呼ばれているが。。
立ち上がり地点が他者よりかなり後方からになるため、直線部で脅威の加速を生む。
抜くというより、抜き去るといった表現が正しいかもしれない。
膨大な練習により会得した、久門徹オリジナルのコースどりである。
マツダさんも、
「あんなコース走って速いのは彼くらいじゃないですか、まねしたくてもまねできないでしょう」
とコメントしている。
師匠の植木常男も、
「人の何倍もの練習をして培われた走り、あいつが速いのはあたり前だよ」
と話す。
デビュー最短SGVは久門の底知れぬポテンシャルを証明する記録の一つ。
現在の久門は、スランプとまではいかないが、一時期より調子を落としているように感じる。
試走が全くでない…。
持ち前のスタート力とレース足でカバーしているが、苦しさは隠せない。
本来の久門なら、他を圧倒するような試走を出せるはず。
オールスター昨年度の覇者、超抜スタートと強烈捲りが魅力!
エンジンの調子が良くなれば、連覇も狙えるはずだ。