マーケットでもストールホルダー数人に聞いてみた。ある人はオーバーチャージを見付け電話で抗議したが全く取り合ってくれなかったと言う。又それを知りながら苦情を言うのが面倒だと諦めている人もいた。たいていの人は少しぐらいのオーバーチャージだと黙認しているようだ。それはモービルフォ-ンなら詳しく通話記録は残るが、通常の電話機では証拠となる記録が、手に入りにくいからである。この件については後で詳しく述べる。
これは新参入のオプタスだけでなく、以前からテルストラにもそのようなトラブルは数々あった。全国ネットでカレントアフェアーというテレビ番組がある。時事問題等で時間帯も良く視聴率抜群の放送である。その番組で、使ってもないのに国際通話で数千ドルの請求が来たとか、国内コールなのに数百ドルのオーバーチャージをされたとかの苦情を放映されていた。それらは請求書の計算間違いだったのか、それとも故意だったのか、その後どうなったかは、放送されなかったから知らないが、このようなニュースはたびたび見聞きした。
放送番組で取り上げられた場合、又は苦情を言って来る人達には、それなりの対応(正常な計算書の再発行、又は取り消しとか)をしていたのだと思う。この国には面倒臭いのを嫌がる人が多いから、そのまま額面通りに支払っている人も多かったことだろう。会社はそれが狙いで計略的にそうしたオーバーチャージを繰り返していたのかも知れないのである。
私のインターネットによるオーバーチャージはオプタスに換わっても続いていた。それはここもローカルコールだけはテルストラを通しているからである。オプタスとしてもテルストラがオーバーチャージをしてくれば自動的に料金アップにつながり大歓迎である。こうなったら、一刻も早くオプタスを脱け出してテルストラに戻り、元凶に抗議のメスを入れねばならない。相手にとって不足はない、チャレンジ精神がぞくぞくと体中から涌いてきた。
IT2コースで年配の女性教師に相談したところ、オーバーチャージに付いては一般の人と同じで、(要するに面倒臭いから)まったく関心はなかったが、私が手紙を書いてきたら、添削をしてあげると親切に言ってくれた。
三ヶ月後、やっとオプタスから元巣のテルストラへと戻った。私が庭で雑草取りをしていると、若い女性が勧誘にやって来て、その場で移る手続きをした。その後再三オプタスから電話があって、何故やめたのかとしつこく聞かれたが無視をした。両社は引継ぎの事で何らかのトラブルがあった様子だった。
後日オプタスから支払い料金が残っているとの請求書が届いた。私は済んでいると思って数ヶ月間そのままにしていた。そしたら督促状が来てペナルティだからと、倍額の請求金額になっていた。やっぱり問題ある会社のようだった。
さてテルストラを相手にどのような戦略を取るかである。それには先ずこちらの記録が必要である。インターネットにアクセスするたびに、その番号、接続と切断した時間をカレンダーに書き込んだ。通常の電話も詳細に記入した。「こんな面倒臭いことをする人間は、世界中で誰一人」と思ったが、闘争精神が体中から沸き出し、苦痛とはならなかった。
一ヵ月後テルストラからステイトメント(請求明細書)が届いた。「この請求書にローカルコールは使用した回数しか記載されていない。詳しい内容が知りたいから明細書を送って欲しい」と電話をした。しばらくして届いた。そしてカレンダーの記録との照合作業が始まった。
明細書には日付、時間、先方の電話番号、それに料金が詳しく書かれている。カレンダーの記録と照らし合わせると、通常の電話の方はピッタリ合っていて、何の間違いも発見出来なかった。だがインターネットの使用回数が異常に多いことがわかった。
この時より、私と大手電話会社テルストラとの長い、長い、バトルが始まったのである。