「愛の世代の前に」に収録されている曲

 

「陽のあたる場所」

 

寂しさに たやすく恋に落ちた

2人の夜を重ねる事に

ためらうことなく

 

僕のもうひとつの愛の暮らしに

ふれないように逢うたび2人

ふざけてばかりいた

 

愛だけ愛だけ見つめ季節は過ぎて行く

愛だけ愛だけ見つめ悲しみ深くなる

奪うだけ奪い何ひとつ

君に与えられない愛を

 

もう二度と逢うのはよそう

君の人生を引き裂く前に

 

愛だけ愛だけ見つめ 季節は過ぎて行く

愛だけ愛だけ見つめ 悲しみ深くなる

もしも この愛に形があれば

伝えられるのに

偽りのかけらも無かったことを

 

 

   実はこのブログネタは1年半前に5割がた書きかけで

中途半端にほかってあったのですが

省吾が1月に40年前と同じセトリで武道館ライブを行い

この曲も色々とクローズアップされていたようですので

続きを少しづつ書き始めました

 

 ツイッターでも何回もつぶやいている内容⋯

私は23才頃から、この「陽のあたる場所」と

「もうひとつの土曜日」の女性は同一人物だと

省吾ファンの連れ達にも言い続けていたので

いつか⋯ 死ぬまでには⋯(笑)

創作想像でこの2曲の物語を書こうと思っていたのですが

仕事にかまけて⋯と言うか

ダメな性格が出ていると言うか⋯

中途半端にしてしまうので

少しづつ時間をかけてスタートし始めました

 

 ただ1年半となると、ましてや40年ともなると

世情や価値観など若干ずれてきますし

ピント自体が合っていないかもしれません

首をかしげる箇所もあるでしょう(笑)

 

 省吾の曲をテーマに本当に気紛れで…

ごくたまに…ブログを書かさせて貰っています

やたら不倫曲を取り上げていますが

不倫が好きだとか…憧れているだとか…

ではありません(笑)

 

 芸能人有名人の不倫に関して

また一般の方々の不倫に関しても一億総評論家

やたら「あーだ」「こーだ」と

様々な人の御意見が世の中に多々溢れておりますが

改めての意見も考えも特にありません(笑)

 

コロナ禍も数年にわたり続いていますし

不倫に関しても

微妙に世情は違ってきているような⋯

いないような⋯⋯(笑)

 

単純に俗っぽい話が

しょーもなく好きなだけです…(笑)

 

 

口癖のように同じ事を言っていますが

省吾は不倫の曲も多く

形が違う様々な不倫曲を昔から作っては歌われている(笑)

 

誤解を招きそうな表現をしていますから

整理して言うならば⋯

省吾はいろいろな形の「愛」の曲を書きたいのでしょうね

 

傾向で言うと1番多いパターンが

「我だけでは行けず、おもいやりや優しさで

 また自分自身に気弱な部分があったりで

 一歩引き下がる、引き下がってしまう自分」だったり

「想いをストレートに出さず、出せず、全て分かってて

 背中や陰で泣いてしまう自分」だったり

 

人生でも恋愛でも後悔が無い人間なんていない訳で…

明らかに後悔しているのにそれで良かったんだよなと

自分自身に言い聞かせ納得していたり

現実的な話をリアルな単語や表現で描き歌われている

ですから彼の歌は「痛み」が当然多くなる

仕方ありません「昭和のいい男はん」ですから~(笑)

 

形は四角もあれば三角も丸もある

省吾の曲は色々な形をした「愛」の歌なんでしょう

沢山ある「愛」の形

 

だけどご本人の性格?なのか、照れ?なのか

そこが売り?(笑)なのかわかりませんが

純愛テーマの曲だけは極端に少ない…(笑)

 

 また最近は人生の年輪も重ねられ

人として一周回って来られた事もあり

若いころとはまた違う、幅広く奥深い

「愛」の歌詞が増えましたね

 

当然、四角にも種類が沢山あるし

三角にも種類が沢山ある

不倫曲がたくさんあると言っても

総体的に見れば、ほんの一部分です

 

仮に不倫の形が丸であるならば丸も色々な形の丸がある

だから省吾の不倫曲も、W不倫の曲があれば

体だけの○フレ不倫の曲もあるし

いろいろな種類の不倫曲があります

 

 

 そんな数多い、省吾の「不倫曲」の中で

一番罪深いのがこの曲

「陽のあたる場所」

だなと勝手に思っています

また一般的にも一番数多いパターンではないかと思います

 

いつも通り全て妄想です(笑)

想像と妄想だけで省吾の曲をベースに

妄想話を好き勝手書いています

すみません(笑)

省吾の真面目なファンの方が万が一

目にとめてしまったら私

めちゃくちゃ毛嫌いされるのでしょうね(笑)

ごめんなさい(笑)

 

もうすぐ還暦を迎える私ですが

妄想だけど考えていた事を

40年近く経ってから、いたずら書きをする事

私の気持ちのどこかに

「しょ〜もな〜(笑)」という部分があるから

一年半も、ほかっておいたんだと思います(笑)

 

 

 

 この不倫カップルは若い

男性は29~32才ぐらい

女性は24~26才ぐらい、2人の年齢差は5〜6才ぐらい

上司と部下と言うより先輩と後輩

 

男は新卒入社7〜10年位の主任・係長クラス

学生時代から付き合っていた彼女と一昨年結婚

奥さんは妊娠をして、ご本人の希望もあり

奥さんの実家に八ヶ月目に入った月に出産準備で帰った

 

世間で良く言われている

「奥さんが出産で実家に帰っている時の夫は危ない」

最初は自分にはあるはずが無いと彼も思っていた

 

今までは帰宅すると明るい部屋の灯りと

お腹の大きくなり始めた奥さんが笑顔で出迎えてくれていた

しかし今は温かい晩飯も無いし

暗い部屋しか待っていないし

真っ直ぐ帰るのが馬鹿らしく、寂しさも相まり

後輩たちを誘っては飲みに歩き出す

 

何となく自分を慕ってくれていたのは気付いていたけれど

業務以外話した事が無かった彼女が

誘う後輩たちの中にいつもいて

仕事やプライベートの事をやたら親しげに質問してくる

 

良くよく見ると

「話は知的だし、結構キレイな娘だな〜」

 

「今度2人で飯でも食べに行こうか?」

「主任に誘って貰って嬉しいです!」  

  ってか!……(笑)

 

何回か2人きりで食事をしたり飲みに行ったり

会話をしていても何をしてても

楽しくて仕方がない…

 

感覚は恋愛が始まる頃の時期かな

男も女も現実結婚してるしてないは関係なく(笑)

この時期はとにかく楽しい

世の奥様達は「信じれ〜ん」と思うかな?

でも奥様達も旦那さん達も

一線を越える超えないは置いといて

健康的な男と女ならこの時期は間違いなく楽しいはずです

難しい話では無く普通の男女の本能です

 

彼女の「貴方を慕っています」オーラに酔いが早く回る

彼女に惹かれていっている自分は

ブレーキペダルの位置も分からなくなっており

もうブレーキペダルを探す気も無ければ踏む気も無かった

家に帰っても真っ暗な部屋しか待ってないし…

 

 

“寂しさにたやすく恋に落ちた

 二人の夜を重ねることに

 ためらうこともなく”

 

 

一番罪深いな〜と思う理由は

そこそこ若く、年齢も近そうなカップルだと

「不倫じゃね〜の〜」と勘繰られる事はほぼ無く

2人を知る人がいない土地や場所

離れた観光地やお店など

何処へ行っても、知らない人なら誰からも

 

「この2人は恋人か若い夫婦」

 

と、認識されるから…   認識して貰えるから…

 

他人に「仲の良い恋人か若夫婦」と見られることは

一見うれしい事のように思えるが

これほど残酷なことは無い

 

女性が変な割り切り方をしていなく

純粋に恋愛感情のみで男性を見ていて

付き合っている場合に限りますが⋯⋯

 

この曲の女性はそうですよね

 

ただこのパターンで男女逆もありますよね

でも逆のパターンは夫が単身赴任しているとか

子供いれば小さいだろうし…

やや難しいね

 

何を真面目に考えて書いとる⁈(笑)

馬鹿なんじゃないか?(爆笑)

 

実生活で妻や子供がいる男には気付きにくい部分ですが

女性の方は好きな度合いに正比例して辛さが増す

 

知らない人たちには恋人や夫婦と見られているのに

本当は不倫関係で彼には奥さんや子供がいる…

会っている時はわざと現実から目を逸らして

楽しく時間を優しい彼と2人で費やしている

でも一人で部屋にいると彼の現実と自分の現実に直面する

 

 

“僕のもうひとつの愛の暮しに

 ふれないように逢うたび二人

 ふざけてばかりいた”

 

 単純に楽しかった

 

現実である彼の「もうひとつの愛の暮らし」を

彼も見ないようにふれないようにして

恋愛ごっこをしていた

 

現実である彼の「もうひとつの愛の暮らし」を

彼女も見ないようにふれないようにして

大好きな先輩の彼に、本当の彼氏のように接した

 

でも、馬鹿じゃないから

   きちんと、きちんと理解していた

でも、今は奥さんは不在

   話したい時には固定電話で堂々と話せた

   そして会いたい時に会えた

   だから錯覚をおこしてしまう時も多かった

でも、きちんと理解していたけれど

   好きな感情と楽しさが上回っていた

 

でも、二人ともきちんと現実を理解しているから

   わざわざ言葉にしたり確認したりせず

   それぞれ確信的に人の目を気にし

   確信的に地元を避けていた

 

そして⋯⋯⋯

 

 彼の家庭に子供が産まれ

現実の当たり前の日々が戻ってくる

 

 奥さんは産後一ヶ月はそのまま実家にいたが

子供が産まれて2ヶ月目に子供と共に家に戻る

もちろん奥さんにも

産まれたばかり赤子の娘にも

奥さんの実家の親御さんにも

自分の親にも

彼はキチンと良いパパを真面目にしている

 

 そして週末に1日だけ

会社のメンバーとの定例飲み会と称した嘘をつき

泊まりはせず彼女とも会っている

 

 この時代、携帯もメールも文字入力できるポケベルも無く

固定電話しかない時代です

 

確か、文字入力できるポケベルやPHSが

普及し始めたのが平成初期、約25〜30年くらい前

携帯電話が一気に普及し始めたのが20~25年くらい前

 

 奥さんと子供が帰ってきてからは

彼女から彼の自宅に電話は出来ない

この三か月間くらいは、自由にしたい時に電話できた

 

今は彼からの電話を待ち続けるのみ⋯⋯

 

以前のように平日も休日も今までのように

自由に逢う事が出来ない

 

現在の彼は置かれている環境から考えても

人の目に対し神経質になっており

以前と違い

2人きりで逢えるのは彼女のアパートの1室のみ

 

時間がなく遠出もできないため、外で会うこともできず

彼女の狭い一人暮らしの部屋で

週末1日だけ数時間の逢瀬

全く会えない週もあり

当然頻度が低くなる

 

とにかく彼からの電話を待ち続けるだけ⋯⋯

当然、電話連絡すら頻度が低くなってくる

 

 でも会社では毎日会っているし

業務上の会話や打ち合わせも必ずしている

 

 会社で飲み仲間や仲の良い同僚たちと一緒に

お祝いの言葉と出産祝いの贈り物を

彼女は彼に、精いっぱいの作り笑顔で贈った

 

「パパになったんですね、おめでとうございます

 娘さんだと毎日デレデレしてるんじゃないですか?」

 

同僚たちが明るく笑っている

 

「いい娘すぎる⋯⋯」

 

彼はそんな彼女を見てて辛くなる

そして決心します

 

 

”愛だけ愛だけみつめ悲しみ深くなる

 奪うだけ奪い何ひとつ

 君に与えられない愛を”

 

”もう二度と会うのはよそう

 君の人生を引き裂く前に”

 

 

彼女のためと自分に言い聞かせながら

自分自身も現実に逃げ帰りたい気持ちが

多かれ少なかれあったのでしょう

 

 まだ救いだったのは

省吾さんが描いた「彼」は腐った人間じゃなかった

短い間だったけど

「彼女」の事を真剣に考えて愛していたと思いたい(笑)

相手の事、真面目に考えていなかったら、男は

嘘つきまくってでも女を引っ張り続けますから…(笑)

 

 

”もしもこの愛に形があれば

 伝えられるのに

 偽りのかけらも無かったことを”

 

 

 彼や彼女をきれいに描いたり

正当化するつもりはありません

ただの不倫ですから⋯⋯

結果的に彼はいい思いをしたのですから⋯⋯

ノーマルな言い方をすれば

彼女も被害者ではなく加害者です

彼の奥さんの知らない所で彼を寝取っていた

彼女も大好きな彼といい思いをしたのですから⋯⋯

 

そんな事は当然、細かいところまで

賢い彼女は全て理解しています

賢い彼女は本当に隅々まで客観的に理解しています

 

妻帯者と付き合い辛くなった時

自分に言い聞かせる台詞はみんな同じ

「(奥さんいる事)分かってて

  自分の意思で付き合ったんだから…」

 

だから一人ぼっちで

誰にもわからないように

当然誰にも言えずに

眠れずに思いを巡らせ

目を腫らして泣く事しかできません

 

 

 そんな彼女を周りに気付かれないように

心配そうにいつも観ている男性がいます

 

 彼は彼女の同期入社のおない年の同僚

先輩上司を中心とした仲の良いグループの一員

入社してから彼女の事を片思いでずっと想ってきた

彼は大好きな彼女が自分たちの先輩上司と

不倫していたことも悲しいことに気づいていた

 

 だから同期で仲良くしながらも

彼女の「恋愛ごっこ」には気付かないふりを徹した

自分が気付いている事を彼女が知れば

彼女が傷つくかもしれない

いや少し違うな

「やばい」という彼女の表情を僕は見たくないからだな…

 

 彼女の事を考えている時、頭の中で

彼女を裁こうとしたり責めたりしている時があり

僕はそんな自分自身をより一層責めてしまい

勝手に傷付いてしまう

 

一方的に彼女のことを心の底から心配していた

いつも遠くから彼女の細かい表情や

いつも明るい彼女がふとした瞬間に

悲しげな表情をする事も…

時々周りに気付かれないように

先輩上司に眼差し向けている事も…

何もかも、少しも見逃してはいない⋯⋯つもり⋯⋯

 

今日も彼は離れたデスクから

興味の無さそうな全く気付いてないふりをしながら

彼女をさりげなく見て心配している

 

 

 ”ゆうべ眠れずに泣いていたんだろう

  彼からの電話待ち続けて⋯⋯”

 

 

彼は思っている

 今日は仕事帰りに、彼女をお茶に誘おう

 差し向かいに座り、いろんな話をしよう

 彼女が少しの時間でも

 辛い気持ちを忘れられるように⋯⋯

 

きっと彼女は

 テーブルの向こうで笑うけど

 

でもきっと彼は彼女の

 瞳縁取る悲しみの影 を見てしまうだろう

 

でも彼は心に決めている

終わってしまったであろう…終わりかけているであろう

「彼女のごっこ」を黙って受け止め

彼女に自分の心を…誠意を…不器用ながらも伝えようと…

 

彼は心から思っている

彼女に今までの土曜日ではなく

別の…もうひとつの土曜日を過ごして欲しいと…

 

                      続く