子供の発熱・疼痛の解熱剤・鎮痛薬は注意 | Dr.dorothy ドロシーの心と身体に役立つブログ

Dr.dorothy ドロシーの心と身体に役立つブログ

猫が大好きな救急女医が心と身体の健康を目指すコーナー
Dr.dorothy in JAPAN

 

 TODAY'S
 
子どものお薬投与方法は大人と違うから気を付けよう!

 


Question? 子供に発熱や疼痛があった際に使用する薬は何を使いますか?

「子どものインフルエンザ・水痘(みずぼうそう)に使ってはいけないお薬が何か?」知ってますか?

 

1.アスピリン
(商品名 バファリン)

2.ジクロフェナク
(商品名 ボルタレン)

バファリン、ボルタレンともにNSAIDS(非ステロイド性抗炎症薬)の分類に属しています。

そのため、小児の解熱鎮痛薬としてアスピリン・ボルタレン以外のNSAIDS(非ステロイド性抗炎症薬)の分類に属する薬も慎重に使用を検討したほうがいいでしょう。

その他のNSAIDS(非ステロイド性抗炎症薬)

ロキソニン

インテバン

ポンタール

セレコックス etc

小児での解熱熱鎮痛薬の第1選択はアセトアミノフェンです(商品名 カロナール、アンヒバ、アセトアミノフェン)



子どもは風邪をひきやすい。細菌感染よりウイルス感染が多い。また1個のウイルスに感染しているとは限らない。2種類のウイルスに同時に感染していることもある!

インフルエンザ感染とは思わずに、軽い風邪と思って自宅にあった❝バファリン❞を内服させることが多い。・・・けど要注意!

 

 バファリン、ボルタレンを使うと何が起きうるのか?インフルエンザ・水痘(みずぼうそう)に


    

「ライ症候群」「急性壊死性脳症」発生に関与するといわれています

 

 ライ症候群、急性壊死性脳症とは?

インフルエンザ、水痘などのウイルスに感染した後意識障害やけいれん等の急性脳症の症状を呈し肝機能低下や高アンモニア血症などをきたします。発生はまれですが、多臓器不全や凝固異常(血を止血する機能が破綻)を来すため、とても予後不良です

 

小児の解熱鎮痛剤はアセトアミノフェンを使用しましょう!  商品名 カロナール、アンヒバ  アセトアミノフェン