泣くな大谷
高校野球、岩手県大会の決勝戦。
「20年に1人」と言われる逸材
花巻東の大谷投手が打たれた
レフトポール際の本塁打は
映像で見る限り、完全なファールだった…。
花巻東は2度も抗議をしたらしい。
審判絶対の高校野球ではとても珍しい光景だ。
しかし、絶対権力を相手にしたら、
一度出た結果は、間違っていても、覆らない。
この理不尽さに耐えるのも、
スポーツマンシップを学ぶための高校教育の一環なのだろう。
甲子園で三振の山を築いていく彼を見たかったが、
猛暑の中での連投は肩を消耗し、
彼の投手生命を短くしたかもしれない。
そう考えることにしよう。
泣くな大谷。
キミは、すごい投手になるだろう。
チームメイト、対戦チームの選手のほとんどが、
そう遠くない日に自らやめざるを得なくなる野球を
キミは世界最高の舞台に行って続けられるだろう。
キミの高校野球は終わったが、
キミの野球はこれからが本番だ。
人生は、一瞬激しく燃え上がることが大事ではない。
燃え続けることが大事だ。
野茂、イチロー、松井を見るんだ。
夏は、また来る。
キミにも、キミを応援し続ける人たちにも。