【テーマ・りか】
三色の花が
咲いてはしぼみ
やがて枯れて
玉になりました。
今年初めて咲いた
この不思議な色彩の花をみて
息子が言いました。
「これぼくのときはなかったよ。」
もともとこのあさがおは
息子が学校の授業で育てた
あさがおから生まれてますから
そんな風に言ったのでしょう。
そしてふと思い出しました。
教室の掲示板に並んで貼られた
子どもたちの観察絵日記。
そのなかでただひとり
絵だけを描いて文のない
息子の書いた観察絵日記。
思いや気づきを
言葉にすることの難しさを
息子は知っていたのでしょう。
そしてその難しさに抗わず
書けないものは書かないままに
息子はしておいたのでしょう。
そんなつもりはなかったろうけど
きっと先生には書くよう促されたろうけど
意識して書かないものと
無意識に書けないものは
違うのものだということを
無意識の勇気をもって
表現してくれたのでしょう。
あれから数年たったいま
息子は誇らしげに語ります。
葉っぱにうぶ毛の生えるわけを。
つるが上へ上へと伸びるわけを。
たねの生まれるまでの道のりを。
あさがおの花のはなびらが
たったの一枚だということを。
たとえ言葉にならなくても
誰よりも注意深く
誰よりも愛情深く
彼はあさがおを観ていたのだと
わたしはいまも信じています。
たくさんの花が咲き
たくさんのたねが生まれます。
母が来年この種たちをすこし
もらってくれると申し出てくれました。
わたしの家の小さなベランダは
決して広がりはしないけれど
息子の愛したあさがおは
どこまでも広がっていくのですね。
三色の花が
咲いてはしぼみ
やがて枯れて
玉になりました。
今年初めて咲いた
この不思議な色彩の花をみて
息子が言いました。
「これぼくのときはなかったよ。」
もともとこのあさがおは
息子が学校の授業で育てた
あさがおから生まれてますから
そんな風に言ったのでしょう。
そしてふと思い出しました。
教室の掲示板に並んで貼られた
子どもたちの観察絵日記。
そのなかでただひとり
絵だけを描いて文のない
息子の書いた観察絵日記。
思いや気づきを
言葉にすることの難しさを
息子は知っていたのでしょう。
そしてその難しさに抗わず
書けないものは書かないままに
息子はしておいたのでしょう。
そんなつもりはなかったろうけど
きっと先生には書くよう促されたろうけど
意識して書かないものと
無意識に書けないものは
違うのものだということを
無意識の勇気をもって
表現してくれたのでしょう。
あれから数年たったいま
息子は誇らしげに語ります。
葉っぱにうぶ毛の生えるわけを。
つるが上へ上へと伸びるわけを。
たねの生まれるまでの道のりを。
あさがおの花のはなびらが
たったの一枚だということを。
たとえ言葉にならなくても
誰よりも注意深く
誰よりも愛情深く
彼はあさがおを観ていたのだと
わたしはいまも信じています。
たくさんの花が咲き
たくさんのたねが生まれます。
母が来年この種たちをすこし
もらってくれると申し出てくれました。
わたしの家の小さなベランダは
決して広がりはしないけれど
息子の愛したあさがおは
どこまでも広がっていくのですね。

