【テーマ・どうとく】


まっとうに悩むべきことを
じっくりと悩むことというのは
やっぱり難しいことです。

人間は片手間に悩むことはできません。
悩むときは全身全霊で悩むものです。

それは険しい道であり
それは終わりなき旅であり
時間の法則をまるで無視した
莫大な疲弊と老化を
こころにもたらすものです。

悩んでいるひまはない
くよくよせずに前へ進め
などというのは

ほんとうは
悩みたくないことの言い訳ですね。

わたしたちは
わたしたちを忙殺する犯人を
どこまでも追いながら実際は
真犯人を自由に泳がせてしまう。




もっと書きたいことがある。
もっと言いたいことがある。

それはすなわち
もっと悩んでいたいということ。

悩みを悩むのはなにも特別なことでなく
わたしの日常そのものなのですね。

わたしを忙殺する真犯人は
わたしが御用にするしかありません。

もっと書きたいことがあるなら

もっと悩んでいたいということです。


もっともっと
書きたいことがあるんです。









【テーマ・ひるやすみ】


きらきらしながら
息子が言う。

世界で一番高い山はなーんだ?

なぞなぞかな。
わたしはちょっと考える。

うずうずしながら
息子が言う。

えれべすとじゃないよ!

エベレストのことかな。
わたしに答える暇はない。

わくわくしながら
息子が言う。

オリンポス山だよ!
火星の山だよ!
太陽系で一番高いんだよ!

きらきらしている
息子をみて
わたしは思う。

世界がどこまで広くなっても

きみはわたしの
世界で一番深い海だよ。