【テーマ・どうとく】
時の流れを不可逆にしているのは
わたし自身の意思であると思う。
ときおり時間の流れはよく
川の流れに喩えられたりするけれど
わたしたちの思う「もしも」の世界を
すべて許してしまうならば
その川幅は無尽蔵に膨れ上がり
もはや川とは呼べぬものになってしまう。
もしもあのときこうしていたら。
もしもあのときそうしていたら。
行いうるすべての選択を
かの流れに乗せてしまえば
隣り合う別世界の流れさえも
無秩序に呑み込み巻き込んで
時は止まってしまうだろう。
もしも幼いあのころに
戻って何かを選び直すとしても
もしも思春期のあのころに
戻って何かを選び直すとしても
わたしたちは誰もがみな
同じ選択をするに違いない。
いまの自分の存在を
危ぶませるような選択を
誰にもできるはずはない。
その選択を可能にしたら
選ぶ自分もいなくなる。
過去の選択をいまどんなに
悔やんで苦しんでいるとしても
未来のわたしはこの選択肢を
選ぶべくして選ぶだろう。
過去の事象にいまどんなに
傷つき嘆いているのだとしても
未来は必ずその事象を
起こるがままに起こすだろう。
便宜上それを過去と呼び
便宜上それを未来と呼ぶ。
けれども流れがあるかぎり
見渡すかぎり、いまなんだ。
「もしも」の流れもどこかにある。
「いま」がここに流れるかぎり
決して交わることはないけれど。
時の流れを不可逆にしているのは
わたし自身の意思であると思う。
ときおり時間の流れはよく
川の流れに喩えられたりするけれど
わたしたちの思う「もしも」の世界を
すべて許してしまうならば
その川幅は無尽蔵に膨れ上がり
もはや川とは呼べぬものになってしまう。
もしもあのときこうしていたら。
もしもあのときそうしていたら。
行いうるすべての選択を
かの流れに乗せてしまえば
隣り合う別世界の流れさえも
無秩序に呑み込み巻き込んで
時は止まってしまうだろう。
もしも幼いあのころに
戻って何かを選び直すとしても
もしも思春期のあのころに
戻って何かを選び直すとしても
わたしたちは誰もがみな
同じ選択をするに違いない。
いまの自分の存在を
危ぶませるような選択を
誰にもできるはずはない。
その選択を可能にしたら
選ぶ自分もいなくなる。
過去の選択をいまどんなに
悔やんで苦しんでいるとしても
未来のわたしはこの選択肢を
選ぶべくして選ぶだろう。
過去の事象にいまどんなに
傷つき嘆いているのだとしても
未来は必ずその事象を
起こるがままに起こすだろう。
便宜上それを過去と呼び
便宜上それを未来と呼ぶ。
けれども流れがあるかぎり
見渡すかぎり、いまなんだ。
「もしも」の流れもどこかにある。
「いま」がここに流れるかぎり
決して交わることはないけれど。
