【テーマ・こくご】


きみが言う
すべてを手に入れるのだと

欲しいものは何だって
必ずその手につかむのだと



きみがゆく
明るい未来をつくるのだと

行きたい所は何処だって
羽根を生やして飛ぶのだと



きみが急く
残された時間は短いのだと

野望を叶えるその日まで
決して死んではならないと




何を手にしてもきみは言う
すべてを手に入れるのだと

何処へ行ってもきみはゆく
羽根を生やして飛んでゆく

今日を生きてもきみは急く
決して死んではならないと



すべてを手にいれてもなお
きみはきっと言うだろう

欲しいものはこれじゃない

この世の全部を旅してなお
きみはきっとゆくだろう

行きたい所はここじゃない

千年万年生きてもなお
きみはきっと急くだろう

まだ死ぬときじゃない




野望を叶えるその日まで





なんとでも言うがいい
どこへなとゆくがいい
幾年でも生きるがいい

叶わぬ夢をあきらめて
野望という保険をかけて
見果てぬ夢を追うがいい

叶わぬ夢がかなったら
きみはもう何も言えまい
きみはもう何処にもゆくまい
きみはもう明日を生きまい

叶わぬ夢がかなったら
いまここで生きるよりほか
きみには何もできまいよ








【テーマ・どうとく】


現役中学生が悩みます。

なんで勉強しなくちゃならないのか。
こんなものが何の役に立つのか。


わたしもかつて
同じように悩んだり
同じように苛立っておりました。

だから気持ちはわかります。


でもね。

その教科書に載っている事柄は
あんまり堂々としているし
先生たちはそれを当たり前のように
堂々と覚えなさいと言ってくるけど

そこに書いてある事柄は
数百年前は
だれも知らなかったことなんですよね。

誰かが気づいて
誰かがしらべて
誰かがいのちを懸けて追求した
その結果が記されてあるんです。

時代によっては
本当に命懸けの
研究であったものも
少なくありません。

今では当たり前の常識と思えることも
発見当初はなかなか世間に認められず
発見者や研究者が異端視されたり

冷遇されたり罰せられたり

発見者や提唱者が不遇の人生を終えたあと
彼らの死後になってようやく
認められた理論や事実がたくさんあります。



教科書に載ってることを
覚えることに何の意味があるのか。

それが一体
なんの役に立つのか。

そんなことを思うのは
少し傲慢ではないでしょうか。



中学生時代に教わる知識については
役に立つとか立たないとか
そういった基準では計れません。

役に立つから教えるわけではないからです。

勉強→将来の自分の役に立つ

この感覚がすでに本末転倒であり

現にいま教わっている内容に
この瞬間にも支えてもらっている
そちらの方が事実に近い。

つまり

勉強して初めてわかること=いまはまだわからないこと

これによってわたしたちは
当たり前に存在できているということです。

なんの役に立つかなんて
ほんとうは
問うまでもなく自明なことなのです。




現役中学生の母も悩みます。

なんで勉強しなくちゃならないのか。
こんなものがなんの役に立つのか。

その当たり前の悩みを解決できるのは
悩み抜いたその先にある自分自身であることを
現時点では伝えようがないジレンマに。



せめて

教科書の内容に敬意を払いたい。

数十年の人生を懸けて
数百年先のわたしたちに

学び得る機会を与えてくれた
すべての探求者たちに。


若い君たち(我が子のことで恐縮ですが)ならば

すごいなぁ
おもしろいなぁ

そんなふうに感じたならば
それで十分なのではないかと思います。



存分に悩みたまえ。

問い続ければいつかそれは
回答の方からやってくる。

回答に出逢ったとき
求め続けた自分の足跡に

ほんとうの答えを見つけるでしょう。






【テーマ・ほけんたいいく】


わたしはとても焦っていました。

大切なものをどこかに置き忘れ
いますぐにも探し回りたいのに

探しに行ける状況ではないのです。


アレがないとどうなるか。
アレがないと他人に知れるとどうなるか。
アレがないとカレが知ったらどうなるか。

と、
夢の中のわたしは
誰かの怒りをかうことをとても
恐れていたみたいです。

なにを忘れたんだろう?
アレってなんだっけ?

そう思ったとき
それが夢だと気がついた。

気がついたのだけど
まだ行動を判断するのは夢寄りのわたしなので

ああ!
早く探しに行かなくちゃ!
白い紙袋にいれた黒いアレを!

と、
状況を少しだけ具体的に
するくらいしかできません。

そのうち
そこが大きな建物のなかで

まるで観覧ルートの決まった
水族館や展覧会のように
みんな同じ方向に進んでいることがわかり

忘れものをとりに戻るには
一方通行の掟を破って
人混みをかき分けて逆戻りしなければ
ならないことに気づきます。

このくらいになると
行動を判断するのわたしは
夢寄りから少し現実寄りになり

ま、夢だし…

と何が起きてもまあいいか…
とかなり無責任です。

それでもまだ、忘れものを
とりに戻らなければならない
という気持ちはあり

なんとか
白い紙袋に入った黒いナニか
を探す方法を考えます。

まだだいぶ夢寄りです。

さっきまでは
一方通行だったひとの流れが
急にサーっと退いてしまい

わたしはすかさず
心当たりの場所を探しましたが

なんと、ない!
白い紙袋に入った黒いアレ
おもっていた場所にはないんです。

わたしは焦りました。
アレがないとどんなことになるか
想像もできない…
(夢のなかで何を想像するのかなぁ)

(それがないとどうなる?)

(てか、だいたい、黒いアレって何?)

黒いアレは…
ないと困るアレと言えば…



財布でしょ。



こうなってしまったら
夢ものがたりも台無しです。

完全に興醒めして
さっさと目覚める方向にシフト。

でもまだ微妙に
夢寄りになりたい自分がいるので

目覚めたい自分は
夢を見ていたい自分を
なんとか当たり障りない方法で
説得にかかります。



白い紙袋に入った黒いアレ
財布なんだよ~

たしかにアレがないと
ここでスゴく困るけど

実際に目覚めて
鞄のなかに財布があることを
確認しようよ~

それでいいじゃん~
そうしようよ~



それからわたしは
夢から覚めます。

財布の在りかを
確かめたりはしませんが

白い紙袋に入った黒いナニか

それが何だったのかを考えて

ほんとうにナニか
大切なものを忘れてしまったような
そんな気がして

少し悲しくて不安な気持ちで
あんな風に無理やりに
夢から覚めてしまっことを
後悔していました。


何度繰り返しても
同じことをしてしまいます。

途中で夢だと気づいたら
「上手に見る方法」
「うまく目覚める方法」
を無意識に考えている。

ん~
夢の中で無意識に考えるって
その言い方もなんか変ですが

夢をみている自分が
何人にも分裂するような感覚が
どうにも気持ち悪いですね。


寝覚めの悪い夢について
夢談義でした(*_*)