【テーマ・おんがく】


来週、半年ぶりに
ピアノの先生のお宅に
伺えることになりました。

ようやく
予定のない平日の公休を
とることができたので

久しぶりに
グランドピアノに
触れることができます。

正直とてもこわいです。


あるバイオリニストの
「音楽はひとに聴いてもらってこそ
生きていくものだ」
という主旨の言葉に感銘を受けながらも

ひとに聴かれることが
わたしには恐怖になっています。

それがピアノの
先生であってもです。


日頃の練習は
ヘッドホンをしての電子ピアノですから
独りの世界で練習しているような
気になっていました。

けれども
ヘッドホンからは
音がわずかにもれるのです。

先日、通しで練習していると
そばで本を読んでいた息子が
鼻唄を歌い始めました。

それは

ピアノソナタの
第一楽章と第二楽章の
まるまるすべてでした。

ひとに聴かれることをこわいと思い
一人きりで弾いていると思っていた
わたしは愚かでした。

ここに限りなく謙虚で
かけがえのない聞き手が
いてくれることに

気づこうとしなかった。



ベートーヴェンを口ずさむ息子に
またわたしは勇気を分けてもらいました。