【テーマ・架空日記】



ヤマブキだっていいやつだと思う。

他人に向ける好意に正直だという点で
ある意味善良なやつだ。

やつの好意は相手に届いたときに
受け取る側で別なものに変化するから
他人からはよく思われなくても

好意を好意のまま
自分のなかで温められるのは偉い。

だけど

その好意がやつの手を離れ
やつの体温が失われたとき
その好意はもうやつ自身の所有物では
なくなっていることに

ヤマブキは気づくべきだと思う。

いったん手元から離したら
あとは受け取る側で焼こうが煮ようが
勝手なんだと

ヤマブキは自分の
無責任に責任を持つべきだ。

受け取ってしまったものを
大切に扱う責任まで
受け取る側に押しつけちゃいけない。

受け取る側も
そこに責任を感じちゃいけない。

星子、あなたは間違っている。




ヤマブキの告白に
星子が応じたことを知ったのは
もう話に決着がついたあとだった。

星子、あなたは
ムラサキへの想いを抱えたまま
どうやってヤマブキの好意を
所持していこうというのか。

絶対にもてあます。

あなた自身がきっと
ヤマブキの投げた好意を
自分のなかで毒に変える。

その毒は星子を蝕んでそのあと
ヤマブキをも蝕むに違いない。

ヤマブキは星子に
毒をもったことになる。

そんなものは愛情じゃない。

星子がいま絶対に表に出さず
星子のなかだけで温めている
ムラサキへの想いこそが愛情だ。

取り扱いに責任を伴わせる行為の
どこが愛情だというんだ。

身もこころも余すところなく
巡りめぐるその毒を解毒するために
ムラサキへの想いは
きっといま以上に強くなる。

そして星子は弱っていく。

想いと毒にどちらが勝るということはない。

決着がつくとすればそれは
星子が壊れて戦場が失われるときだ。


星子、あなたが目を醒ますまで
私はあなたの肩をゆする。

いままであなたに
触れようと思ったことはなかった。

だけどあなたが
あなた自身の毒で
弱っていくのを

黙ってみているわけには
もういかない。





【テーマ・かていか】


買い物に出掛けたら
りんごがたくさん並んでいました。

♪わたしは真っ赤なりんごです~
    おくにはさむい北のくに~

      (童謡りんごのひとりごとより)


あかねを見つけて
迷わず買いました。

ふだん行くスーパーには
この時期にしか並びません。

今日はさつまいもを使って
あかねのきんとんにしました。

甘酸っぱくて美味です。

お砂糖は入れなくても
いいんでしょうけれど
控えめに投入しました。


10年前のわたしに
いまのこの感覚があったら
子どもの離乳食には
こんな一品を作れたでしょうに

悔やまれてなりません。



昨日の夜に仕込んだ
鶏肉のスープ。

むね肉をねぎと生姜をいれた鍋で煮て
調味料はお酒と塩だけです。

このスープが極めて美味で
ストックしていろいろに使います。

このスープだって
離乳食にはもってこいです。



実際わたしは
子どもたちが赤ちゃんのころ
お乳も出なくてミルクで育て

ある時期以降は
市販の離乳食に
ずいぶん依存しました。

そのことを
いまとても悔やんでいます。


いま育ち盛りで
少食だった我が子たちも
それなりに旺盛に食べるように
なりましたが

いまこそ
あのころの後悔を晴らしたいです。


からだにやさしいものを
できるだけ食べながら

ジャンクなものにも
ほどよく触れて

自分の口にはいるものは
自分で選べるひとになれるよう

できることは
していきたいと思います。



♪あおいお空を見るたびに
    りんごばたけを思い出す

    りんご りんご りんご

    りんご可愛いひとりごと

        (作詞 武内俊子・作曲 河村光陽)