【テーマ・りか】
ひとつ嵐を迎えるたびに
あさがおの葉はどこかへ
旅立ってゆきました
大きな被害をもたらした
台風が北のこの地に訪れるころ
台風被害の集計を新聞で確認しながら
あさがおの種子を拾いました
いまではすっかり
鉢に残る水を吸い上げるちからさえなく
かつて生命であったものとして
土に還るのを待つばかりの姿になりました
そして

写真はずいぶん前に
初めて種子を摘んだときのものですが
大小さまざまな
種子がたくさん実りました
ちょうど
春に息子が
キラキラしながら並べていた
あさがおの種子とそっくりでした
もっとなにか
感じるものが
あると思っていました
けれども
種子を手にしたわたしは
ただ淡々としておりました
きっとわたしの知らぬところでわたしは
このあさがおの成長を慈しみ
この種子の誕生を喜び
このひと世代の終わりを惜しみ
悲しみ
次世代のあさがおに
思いをつなげようと
しているのだろうと思います
いのちに寄り添うときというのは
いたずらに感情を高ぶらせては
いけないのです
いたずらに言葉を用いては
いけないのです
ひとつ嵐を迎えるたびに
あさがおの葉はどこかへ
旅立ってゆきました
大きな被害をもたらした
台風が北のこの地に訪れるころ
台風被害の集計を新聞で確認しながら
あさがおの種子を拾いました
いまではすっかり
鉢に残る水を吸い上げるちからさえなく
かつて生命であったものとして
土に還るのを待つばかりの姿になりました
そして

写真はずいぶん前に
初めて種子を摘んだときのものですが
大小さまざまな
種子がたくさん実りました
ちょうど
春に息子が
キラキラしながら並べていた
あさがおの種子とそっくりでした
もっとなにか
感じるものが
あると思っていました
けれども
種子を手にしたわたしは
ただ淡々としておりました
きっとわたしの知らぬところでわたしは
このあさがおの成長を慈しみ
この種子の誕生を喜び
このひと世代の終わりを惜しみ
悲しみ
次世代のあさがおに
思いをつなげようと
しているのだろうと思います
いのちに寄り添うときというのは
いたずらに感情を高ぶらせては
いけないのです
いたずらに言葉を用いては
いけないのです
