【テーマ・さんすう】


ここ数日、家庭学習のテーマは
一次関数でした。

変化の割合から
直線のグラフを描く方法を
先日、娘と話し合いました。

xの増加量に対する
yの増加量…

ついつい悪い癖で
あらぬものを当てはめてしまいます。

xを年齢として
yを実りとすれば

わたしのグラフの傾きは
いますごく小さいような
気がします。

対して娘と息子の
傾きの急勾配ときたら。


ひとつ歳をおうごとに
彼らのyの値は飛躍的に跳ね上がる。


負けてられませんね。


【テーマ・ひるやすみ】


北国の夏は
もう終わろうとしていて

生き物たちは
秋の姿に変貌する準備をしています。

うだるような蒸し暑さも去り
夜半は半袖一枚ではもう寒い。

のぼせてしまうような暑さも
去ってしまえばその儚さが切なく

ほんのひと時活躍してくれた
扇風機の佇まいが侘しく

かすかな残暑に

なんだかありがとう、と
言いたくなりました。



さくらは南から戴いたので
秋は北からお送りします。



夏はまた巡ります。

どうかもう一度
わたしと巡り会えますように。



【テーマ・架空日記】


まだ水分を多く含んだ雪は
確かに降ってそこに積もるのに
車輪に蹴散らされ
人々に踏みつけられ
わずかな間もそこに留まれない。

なのに次から次へと
雪は空から降り落ちてきて
また次から次へと
散らかって消えていく。

根雪になる前の雪は
わたしのブーツにも染みて積もる。

いつもそこらじゅうに
あるように思うのに
消えて目に見えなくなったあと
どこにいったのかは
どうしてもわからない。

何かと似ている。

それって何。



真実も嘘も目には見えないのに
どうしてそれに拘るのだろう。

わたしが嘘をついたかどうか
そんなことはわからないはずなのに
誰かにとって真実ではないって
ただそれだけの理由で
わたしが嘘になるのは何故だろう。

わたしが本当のことを言ったかどうか
そんなことはわからないはずなのに
誰かにとって都合がよければ
ただそれだけの理由で
わたしが正直になるのは何故だろう。


村崎君とわたしの間では
言葉にならなくてもいいようなことが

他の誰かとの間では
勝手に言葉にされてしまうから

わたしはときどき嘘つきで

村崎君とわたしの間では
目に見えなくてもいいようなことが

他の誰かとの間では
何故か見られてしまうから

わたしはときどき嫌なひとだ。


他人の言葉と他人の視線が
わたしを勝手に作っていく。

そして車輪で蹴散らして
その足で踏みつけて
どうにか見えないものにしようとする。

わたしはそれを
黙ってみてる。

言葉にならなくてもいいようなことを
目に見えなくてもいいようなことを

どこにあるのか
どんなかたちなのか
知らなくたってすむようなことを

村崎君は
そのまま放っておいてくれる。



言葉にならないから言わない。
目に見えないから見ない。

そこからはどんなわたしも生まれない。

そこらじゅうにいるけれど
生まれてないから探せない。

だけど必ずいるってこと
たぶん村崎君にはバレている。

少しいたたまれない。