をすることは絶えてない。
人それぞれの感情には幾多の
色合いがあるからである。
楽譜にただ音符だけを見る者
もあれば、音楽を魂の中で
感ずる人もいる。ところで、
悪い音楽にも取り柄はある
ものでね。と幾分ユーモア
を帯びて言われるには、(そ
れは長続きしないということだ。
悪い音楽は際立って調和した
リズムがそれを本来の無に帰せ
しめてくれる。元々それは実在
ではなかったからである。
計算の際の合計の誤りと同じで、
合計を直してしまえば、直された
誤りはどこへ行くのか。
無の中に消えて行く他ない。
なぜならその誤りには基礎となる
法則などないからである。
そこにはただ数学の法則がある
のみである。調和の法則もまた
その通りである。