先日、バイト先の介護施設の利用者さんが、

「動悸がして息が苦しい。」

と訴えたので、ベッドで横になってもらった。

その利用者さんのこの様な訴えはよくあるのだが、今回は上の血圧が50台しかなく、とんでもない低血圧を起こしていた。

測定者は血圧計が壊れてるんじゃないかと疑ったが、他の血圧計でも同じ値だったし、測定者自身の血圧も通常通りだった。

その日のリーダー職員が、この介護施設に在籍していてその時他の施設にいた看護師に電話した。

看護師は30分しないくらいで見に来てくれた。

利用者さんの血圧はまだ低かったが、足を高くして横になっていたからか、少し良くなっていて、会話も普通に出来ていた。


看護師は、

「心電図をとらないとわからないけど、おそらく心房細動だろうね。」

と言った。


図書館で借りた本に書いてあったのだが、心房細動は心臓の心房辺りで起こる痙攣による不整脈。脈拍が上がり動悸や息切れが起こるが、突然死を起こすような危険な不整脈ではないそうだ。しかし、視界が真っ暗になって意識を失う事があるので注意が必要。また、心臓に血栓ができやすくなり、それが脳の血管を詰まらせて脳梗塞のリスクを上げるそうだ。


本に、タレントの松村邦洋さんがマラソン中に心停止し、AED(電気ショック)で助かったとあった。

心臓が止まったら、ほとんどの方が約3分で死に至るそうだ。


倒れている人がいて、意識と呼吸が無かったら、他の方に救急車要請とAEDを持ってくるようにお願いしたら、迷わず心臓マッサージをして欲しいと書いてあった。


私は施設で、ある利用者さんが息を引き取る瞬間を見た。口を大きく開けて苦しそうにしていたが、動きが止まり、顔色や口の中がどんどん白くなっていった。私はそれをただ見ていた。

と、突然横から風が吹いたと思ったら、看護師がベッドに飛び乗って、心臓マッサージを始めたのだ。そしたら利用者さんが息を吹き返した。

その一部始終を見ていた私とケアマネは、

「亡くなったかと思った。」

と後で言い合った。


私が今まで勤めた施設にはAEDが無い。

検索すると、

「法律では義務付けられていないが、AED設置は推奨されています。」

とあった。


ちなみに、高齢者や体力が無い方でも、肘や鼠径部の血管からカテーテルを通して血流を復活させる心臓手術が出来るそうだ。胸を開かないし、ほとんど出血も無く、全身麻酔もしないで手術できるのだ。その為には手術が出来る専門の病院に早く連れて行かなくてはいけない。急いで救急車を呼ぶことが大事になる。


私が前に勤めていた施設で、私が休みの時だったが、ある職員が自分の判断で、ある利用者さんの為に救急車を要請した。素早い判断だったので、脳梗塞を起こしていたが、ほとんど後遺症が残らず、歩いたり食べたりすることが出来た。


しかし、その利用者はDNARだったそうで(私を含め現場の職員はDNAR自体知らなかった。)、施設の看護師を通さず"勝手に"救急車を呼んだ職員が、その施設の管理者兼ケアマネに責められた。(ケアマネが職員に周知しておらず、社長は管理者兼ケアマネを問いただしたそうだ。)

結局救急車を呼んだ職員は辞めてしまった。利用者さんの為によくやっていた素晴らしい方だった。


DNAR(Do Not Attempt Resuscitation)…心肺蘇生を行わないこと。本人または家族が、終末期医療に関する意思表示として、緊急時の蘇生処置を希望しないことを示す。心臓マッサージやAEDの使用も蘇生処置にあたる。蘇生処置が行われるので、救急車は呼ばない。ただし、事故での怪我や、物が喉に詰まった際の窒息等は当てはまらない。


今の施設はどうなっているのか少し聞いてみたら、

1.蘇生処置を行うか?

2.延命処置を行うか?

3.施設で看取りを希望するか?

ということを聞いているそうだ。


どの利用者さんがDNARで、どの利用者さんが緊急搬送希望かまだ全部把握出来ていない。


まだ元気な方の心臓が突然止まったら、心臓マッサージはしようと思う。DNARでも?

やっぱり施設の方針を聞かないと分からないなと思った。


両親だったら?心臓マッサージをしてくれて、AEDがある施設があったらいいな。と思う。


私だったら?今のところはすぐに助けてほしいな。年取ったら?DNAR希望かな?