私の派遣先に障害者雇用で働いている知的障害の方(Aさん)がいる。
そしてAさんは私が配属されている課にいるので、一緒に働いている。
私は、出荷検査する製品を前処理してからAさんに渡すという関りがある。
Aさんから、
「ぴかりさん、○○(製品名)はいつ終わりますか?今日ですか?明日ですか?明後日ですか?」
とまくし立てるように聞かれ、
「明日です。」
答えると、
「明日ですね?ありがとうございます。」
とほっと胸をなでおろしたように安心した表情を浮かべ、最後に、
「ぴかりさん、慌てなくていいですからね。」
と言われるのを繰り返している。
(慌てているのはAさんだとは思うが・・・。)
特性として、自分の予定通りに進めたい、予定がわからないのは不安というのがあるらしい。
というのも、私が所属する課で
『障害特性と対応方法について』
の研修を受けたのだ。
1回目は知的障害と発達障害について教わった。
知的障害の判定には知能指数が関わってくるが、
どちらもいくつか苦手なことがあり
(誰でもあるが。)、
特に臨機応変な対応が苦手であるらしい。
一方でルーティン作業を続けるのは得意らしい。
そして、障害を持った方が気持ちよく働けて、会社も無理をしないという『合理的配慮』について、
具体例を交えて教わった。
2回目はAさんのご両親が会社に来られ、課長と面談し、家での様子や災害時などの対応などについて話合われたそうだ。
3回目に、Aさんについてミーティングが開かれ、
①1日で終わる作業が2,3日かかってしまう。
②トイレに30分こもってしまう。
③テーブルを拭くとテーブルがビショビショになる。
④みんながいるところでティッシュに唾をだす。
という問題点が出された。
まず、今までのミーティングにAさん本人は出ていない。
そして言うは易しだとは思うが、①と②はあらかじめAさんと予定を決めれば何とかなると思う。
ましてや②に関しては、煙草に何度も行く人や、ずっとおしゃべりしている人もいるので、Aさんだけが給料泥棒してるわけじゃない。(それにAさんは特性で、パーソナルスペースを求めていると思われる。)
③は、ある社員さん一人がずっと言っているだけだが、気になるならその人が拭けばいいじゃん。と思う。
と、派遣社員という身軽な立場の私は、ほとんどAさんに困っていない。
そう、ほとんど。ある一点だけを除いて・・・。
④の唾はきが嫌なのだ!!
場所とタイミングが悪いと思う。
私が昼食を食べている後ろで、”ギュ~ィ、ペ!”と音が聞こえるのだ。
私は聞こえるたびにゾゾ・・・っとするのだが、ほかの人は無かったかのように振舞っている。
その場で注意してほしいのだが、誰も言ってくれない。
課長になんとなく聞いてみたら、
「唾を吐くとトイレの回数が減ると信じてやっている人がいるって聞いたことがある。」
「Aさんもそうなんですかね?」
「どうだろうね?でもAさんのルーティンになってるから、唾を吐くことで安心してるのかもね。」
と言われた。
就業終わり間際にも”ギュ~ィ、ペ!”という音が聞こえたので、
「またか!?」
と思って振り向いたら、Aさんが手のあかぎれにマキロンをかけて消毒しているところだった。
私が過敏に反応しすぎなのか!?
と思って母に話したら、
「タンを吐き出すおじさんとか嫌だよね~。」
と苦い顔をして言ってくれたので、
「でしょ~!?やでしょ~!?」
と言ったら、
「ぴかりちゃんも人のこと言えないよ。鼻をかんだら袋にしまってる?」
と急に矛先を向けられた。
「・・・あっ!!今日電車の中でくしゃみしたら両隣の人が一気に離れていったわ(笑)」
私はアレルギー性鼻炎で、くしゃみをすると必ず鼻水が出る。その時ティッシュが少し間に合わなかったので、
”ブシュッ”っという音が電車内に響き渡ってしまい、向かいの席の女性が驚いた顔で私を見、両隣が一斉に離れていった。
ルーティンではないが、見た人や聞いた人は不快だっただろう。
って、それはそれ。唾吐きは誰かその場で注意して、トイレとかでやってもらいたい。
