昼間はザラ場、夜は仕事という悪魔のような生活が始まりました。
自営というか個人請負で仕事をしているので、完全にアタマのおかしくなった俺は朝から血走った眼でチャートとニュースサイトを睨み続けていました。証券会社をSBIに替え、夜間PTSも始めました。
もう前頭葉は完全に株に支配されており、狂ったように取引を繰り返す。運良く当時のトレンドにも乗れ、口座は100万近くまで膨れ上がっていました。と同時に、「デタラメな勘違い」も自分の中で溢れんばかりに膨らんでいったのでした。
「株はチョロいんやwww」
資産の半分が実は借金ということなんて、もう完全に頭から吹っ飛んでいました。STOP高銘柄の持ち越しや新興急騰株の飛び乗り、この時期に株を始めた人間の何割かが通ったであろう通過儀礼を一通りやり尽くしました。
そして株を初めて5ヶ月目の2013年6月、ひと月で資産の20%を失ったのでした。
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当時の記録を振り返ると、この2013年6月はジーンテクノサイエンス、メドレックス、プレシジョンシステムサイエンス、ベンチャーリヴァイタライズ証券投資法人と、見事なまでに急騰株でゴッソリ刈られています。カモのお手本や。
INのタイミングも利確ポイントも、全く考えずただ連呼されるままに飛び乗り刈られる。
飛び乗り刈られる、飛び乗り刈られる、取り返そうとして更に刈られる。そんなスパイラルの中で打ちのめされていました。
前月100万近くあった資産が、翌月末に80万を切った時点でようやく正気に戻されました。同時に押し寄せるとてつもない恐怖。種79万のうち50万がカードキャッシングの借金という、どこからどう見ても株で破滅する教科書通りの負け人間が鏡の中にいました。
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『プロレススーパースター列伝』という古い漫画がありまして。
その中で馬場さんがプロ野球選手時代に風呂場で滑って腕に大怪我を負うという非常にショッキングかつ必見のシーンがあるんですが、そのシーンが咄嗟に脳裏に浮かんだんですよ。


「も…もうプロ野球は……断念するしかないッ…ウウッ!」
この馬場さんの判断の早さは異常!!!
怪我した数秒後に、プロ野球断念、ですよ。
子供心に、「馬場さん早ええええ!!!!!!」と腰抜かした想い出があります。
だがしかし、その判断が決して間違っていなかったことは後に歴史が証明することになるわけで、そんな馬場さんスピリッツに突き動かされた俺は6月末に思いました。
「もう、今の手法は断念するしかない」、と。
そして運命の7月を迎えることになるわけです。