阿佐ヶ谷のご婦人は
都合よく
「食べることは生きること」と
夫の言葉を利用する。
吾輩は個人的に
良い言葉だと思っておるが、
元気なご婦人には
全くもって不似合いな言葉だ。
自由に外に出て
好きな物を食べるための、
その言い訳に
故人の言葉を利用しておる。
そう感じるから
腹立たしくなってしまうのだ。
阿佐ヶ谷のご婦人は、
フラフラになりながら、
軽くパニック発作がでた日も
キツイ頭痛で目覚めた日も
お腹が空かないという日も
猛暑で怖いと言いながらも
頑張る私を演出するために
故人の意味のある言葉を
都合よく利用して
「こういう時こそ食べなければ」
と、嘯く(うそぶく)のだ。
食べることは生きること。
この言葉は
夫が、食べるための言い訳に
使っておったのではないぞ?
生きるために己に言い聞かせた
そう吾輩は思っておるがな。
食べたいから食べる。
ご婦人の場合はこれだけだ。
夫の言葉と言えど
命を軽んじた利用は不謹慎である