わたしたちの楽しみでドキドキのチャレンジ「友達の輪」へようこそ!
「普通の毎日を生きる面白い人たち」をクローズアップして、その生き様をご紹介させていただきます。そして、その人から、また別の方へ……さまざまな個性と魅力に富んだ方々と出会えることを楽しみにしています。
第22回目のゲストは、中田しのぶさん‼︎
玖島悦子さんからのご紹介です。
(まり)お名前とどんなことをされているのかを教えてください。
(しのぶ)中田しのぶです。今は「写心家」をしています。写真の「しん」は心と書いて、一般的な造形を写すのではなくて、写心を通してその人自身の内面を表現するという写心を撮っております。今は人物がメインなんですけども、プロフィール撮影と熟女の皆さんのヌード撮影をしています。
(まり)とっても興味深いんですが、熟女の方というのは年齢ですか?
(しのぶ)熟女とは自分と向き合い大切に自分を満たしながら生きてる女性。
年齢でいったら、だいたい50代が一番多いですね。40代くらいから50歳にむけての熟女予備軍とアラカンの60代の方がむちゃくちゃ増えています。
(まり)へぇー!しのぶさんは元々、写真を撮っていたんですか?
(しのぶ)元々は、臨床検査の営業をやっていて、そこから色々あって体調を悪くして、その仕事を続けられなくなって、ヘアメイクの勉強を始めたんですね。自分でヘアメイクをしたら作品として残したくなるんで、撮ってみた時にね、バカチョンって分かります?「写ルンです」とか。
(まり)懐かしい!分かります。
(しのぶ)ああいうインスタントカメラしかなかったんで、それで撮ると首から上がバカ殿みたいに真っ白になっちゃうんですよ。
(まり)うんうん。
(しのぶ)肉眼で見たらすごく綺麗なのに、なんでバカ殿になるんやろうと思ったところから、写真の光の勉強をはじめて、それがきっかけで写真の道にのめりこんでいったという感じです。
(まり)最初は、カメラマンになろうという目的ではなかったんですね。
(しのぶ)そうですね。作品を撮りたいというところからカメラを握ったんですけど。写真を習いに行ったところも、一般的なおじいちゃんやおばあちゃんが「ほな来週、さくら撮りにいきまひょか~」みたいな軽いノリのゆるい教室だったんですよね。
(まり)へぇー(笑)
(しのぶ)そこで一緒に習っていた女の子がね、結婚式の撮影をアルバイトでしていて「現場に一緒に行く?」と言ってくれて「ありがとう。行く行く~!」って、ついて行ったときに、わたし、結婚式の撮影をやりたいと思ったんですよね。
(まり)そうなんですね。
(しのぶ)そこから結婚式の撮影をするようになって、今年で21年。結婚式の撮影をしてわかったんですが、日本の結婚式って、お金がメインであったりとか、いろんな利権がからむドス黒い世界なんですよ。
(まり)アハハハ!
(しのぶ)ほんまドロドロしていて、イヤやなーと思っていたところに事件があってね。結婚式の撮影をきれいサッパリ辞めようと思うことがあったんですよ。それから次は……っていうとき、今から12年くらい前に乳がんの手術を控えた女性の撮影をしたことがあって、それがね、私のはじめてのヌード撮影だったんです。
(まり)うんうん。
(しのぶ)その方は、おっぱいを再建されないと決めてはって、これからおっぱいを取るという方だったんです。その頃、私はスタジオを持っていなかったんで、その時お世話になっていた会社のエステの3畳くらいのお部屋を借りて撮影させてもらったんですよね。撮ったこともないし、場所もそんなところだし。でもね、撮っているときにね、ものすごいこみ上げてくるものがあったんですよ。今まで感じたことのない感覚が、ワーッときて。目から滝が流れるくらいの。
(まり)へぇー。
(しのぶ)女の人って、こんなに綺麗なんやって思って。その時はじめて女性の美しさとか、生きるってことを決めて次に進んでいく、その人の覚悟みたいなものが見えて、流れこんできたのがその時はじめてやったんですよね。
(まり)すごいですね。
(しのぶ)そういうこともあり、結婚式も気持ちが溢れているので心が写るじゃないですか。
(まり)はい。
(しのぶ)気持ちがリンクして心が写るんやなーというところから写心家になったんですね。結婚式を辞めるて決めたときと、少しかぶっているんですけど、ヌード写心も始めていたんですね。結婚式の撮影とヌード撮影も並行してやっていて。真理さんって、今おいくつですか?
(まり)50歳です。
(しのぶ)一番いい時!女性って半世紀ってすごい記念やないですか?
(まり)そうですね!
(しのぶ)わたしも50歳になったとき、半世紀!と思って「こりゃ撮らねば!」と思って、セルフで撮ってね。半世紀を迎えるってこともすごい感慨深いでしょう?マヤ暦で言ったら52歳って還暦にあたって。平均していくと50歳と52歳が一番多いんですよ。そうやって熟していくと、思っていたんと違うということがすごい多くなるんですよ。
(まり)うんうん。
(しのぶ)お風呂とか入ったときに「なんか妖怪おるわ」と思った時に、鏡に写った自分のお尻やったとかね(笑)
(まり)アハハハ!
(しのぶ)そんなんがあって、この前までこんなんちゃうかったのに……ということが、すごくあって(笑)
(まり)分かるー(笑)
(しのぶ)自分も熟していくからその感覚って分かるじゃないですか。女性は熟せば熟すほど、輝くんですけど、やっぱりね、もう一方でへこんでいくところもあるんですよね。
(まり)うんうん。
(しのぶ)でもね、へこんでいくのは現実としてしょうがないんですけど、そのへこんでいる妖怪的な私とも一緒に生きていかないといけないから(笑)
(まり)アハハハ!
(しのぶ)そこからどうしたらいいのかというところが分かれ道になってきて、一生、自分と生きていくし、一番愛さないといけないのは他人ではなく自分やなというところがあって。自分を愛するのはどうしたらいいのかというと、まず自分と向き合って自分を受け入れるのが大事やなと思ってね。その時にね、撮影をして「私、まだ大丈夫」とか「私、綺麗」という気持ちが芽生えたら、それがすごい勇気になってね。
(まり)うんうん。
(しのぶ)生き方が変わってくるんですよね。「あー歳とった私なんか、もうあかんか」と思っていたら、そのままいっちゃうし。でも一回現実を見て、コンプレックスを服と一緒に脱いでしまって、裸ん坊の自分をグッと抱きしめて愛するということをしたところから、人生が豊かになっていくというか、生きやすくなっていくというか、味わえるというか。
(まり)美しいですね。
(しのぶ)そんな気持ちで撮影をしています。
(まり)最初、乳がんの方を撮影して、そこからこみ上げるものがあって。その時にいろんな女性のヌードを撮っていこうと思ったんですか?
(しのぶ)そこから結構経っているんですよ。まだ私、ウェディングが絶好調やったんでね。ウェディングの撮影を天職やと思っていたんで。でも寄る年波には勝てないから、いつかは引退するんやろうなと思ってたけど、その時はまだヌードを撮っていこうとは意識してなかったんです。引退するとなった時に、ちょうど恵まれているのか、流れが上手いこと切り替わっていくんですよ。痛い事件が必ずあって、それで切り替わっていくんです。
(まり)へぇー!
(しのぶ)心が折れたときに、ふと蘇るのは何かのきっかけがあって。
(まり)心が折れたときに、何か出会いとかがあるんですか。
(しのぶ)例えばですけど、結婚式の写真って、全国に出張してたんですね。お呼びがかかっていたというか。それでたまたま東京に行ったときにね、本当に酷い会場にあたったんですよ。そこのスタッフ、ほんまに驚くほどの質の悪さで。私、すごく新郎新婦さんを大事にしているんですけど、そこのスタッフはお嫁さんの服を踏むわ、足でペペッてドレスをはたくわ、あげく果てに私にすごく意地悪してくるんですよ。意地悪されたら時間が止まったり、効率下がったりするじゃないですか。
(まり)うんうん。
(しのぶ)ああいうのって共同作業やのに、すごい意地悪されて、この世界もうあかんなと思って。そこからきれいサッパリ思い切って辞めようと思って。生活の軸にもなっていたので勇気はいったんですけど。辞めると決めたときに、それに並行して「裸の力プロジェクト」というのをやっていたんですね。「コンプレックスと服を脱いだら女の人は、もっと綺麗になる」というのをイベント的にやったんですけど、そこで喜びの声だったりとか、来られたときと帰るときに顔がまったく変わったりですね。これってやっぱりすごいことやなと思って。それで起業して法人化したんです。自分も熟していることもあり、今までは新郎新婦さんやったけど、これからは女性と向き合って、しかも若い子ではなく、熟していく女性と向き合うのが、たぶん私の使命やわと思って、それがヌード撮影の始まりだったです。
(まり)その女性たちは、心の解放が目的にあったりするんですか?
(しのぶ)そうですね。表面的な造形を写すことって、あんまり重要視してなくて。撮っていることに、心が開いてくるんですよね。だから解放というか、解き放つという表現をするんですけど。今までがんじがらめになっていたものをパン!と解き放つことができるセッションのような撮影です。
(まり)最初、女性が服を脱いでカメラの前に立つって、すごいドキドキしたり、勇気がいったりしますよね。
(しのぶ)本当にそうだと思うんです。やっぱり脱ぐというのは勇気がいると思います。なので絶対的な心の距離感は、最初につめておいてというところからスタートします。
(まり)撮影の時間はどれくらいかけるんですか?
(しのぶ)ヘアメイクを入れて3時間から3時間半くらいですね。人によって途中で止まってしまう人もいるんですよ。感極まって涙する方もたくさんいるんですけど。その人のペースによって、ストーンと服と一緒に開けてしまう人もいれば、なかなか緊張がとれない方もいらっしゃるので、その方に合わせてやっていく感じです。
(まり)3時間、3時間半、ひとりの人と向き合い続けるわけでしょ?
(しのぶ)そうですね。でも、あっという間ですよ。ヘアメイクに1時間から1時間半かかるので、その間もお話しながら。
(まり)本当にセッションですね。
(しのぶ)そうですね。本当にそうだと思います。
(まり)すごい興味深いです。
(しのぶ)アハハハ!真理さんもぜひ。
(まり)体験してみたいですね。
(しのぶ)言葉にするにはちょっと難しいんですけど。私、望遠レンズというのを使うんですけどね。それを使ってカメラで見ると、本当にアップで見ることができるんですよ。するとね、明らかに心の動きが目の奥に現れてくるというか。開いていくのが私には分かるんで、すごい嬉しいというか。
(まり)最初、画面を通して、しのぶさんを見た瞬間に、すごい妖艶な女性性が開いているというか。なんて表現すればいいんだろう。すごく女性の魅力を感じるんですけど。
(しのぶ)ありがとうございます。ライトが当たっているから(笑)
(まり)アハハハ! なんて言えばいいのかな……女性の妖艶さとか、エロティックな感じをしのぶさんから感じるんですけど。それはどうしてですか?
(しのぶ)嬉しい!普段はあぐらかいたり、おっさん的なんですよ(笑)
(まり)えー!すごく美しいです。
(しのぶ)ありがとうございます。Zoomのフィルターのおかげです(笑)
(まり)しのぶさんから見て、女性の美しさってなんでしょう?
(しのぶ)自分をしっかり持っている人って、なにをやっても綺麗なんですよ。
(まり)ほぉー!それって見た目じゃなくてってことですか?
(しのぶ)見た目が綺麗な人って、本当にたくさんいるんですけど。
(まり)そこじゃないんですね。
(しのぶ)そこじゃないですね。私、熟女が大好きで、熟女の変態って呼ばれているんですけど。
(まり)アハハハ!
(しのぶ)ほんまに熟女って可愛いし、熟しながら、すごく悩んでるんですよね。そこがまた可愛いんですよね。
(まり)こういうお話を聴くと、すごい希望ですね。
(しのぶ)本当そうなんですよ。アラカンのね、60歳になろうとしている方でヌード撮影に来られる方は、みんな可愛い。天真爛漫ですごく可愛いんですよ。
(まり)へぇー。
(しのぶ)私もこんな風になりたいって思いますし、こんな人が増えたらいいなと思っています。
(まり)たくさんの女性を見てきたんですもんね。ウェディングからヌードから。
(しのぶ)ウェディングも入れたら、たぶん15000人くらい撮ってます。
(まり)それこそしのぶさんの前で裸になるわけですから、全部持っているものがバレしまいますよね。心のなかとか考え方とか生き方とか、見えてしまうんですよね。
(しのぶ)そうですね。委ねられて、わたしも委ねて、委ねあいなんですよね。だから一方的に依存するわけではなくて、キャッチボールができていくときに、ちょっとした、ほんとにわずかな時間なんですけど、その人のいろんなものが見えるじゃないですか。撮影しているとき「こち亀」って見たことあります?
(まり)はい。
(しのぶ)本田っていう、白バイの人が出てくるんですけど。普段「僕なんて」って言っているんですけど、バイクに乗った瞬間に「オラオラ」ってなるんですよね。私「こち亀の本田」って呼ばれてるんです(笑)
(まり)アハハハ!
(しのぶ)カメラ持ったら、ちょっと人が変わるみたいな。
(まり)へぇー(笑)
(しのぶ)カメラを持っている時だけは、どっかと繋がっていると思うんですけど。
(まり)うんうん。
(しのぶ)ちょっとその人の深いところにアクセスするというか。そんな感じやと思います。
(まり)面白ーい!興味深いです。しのぶさんはご自宅にスタジオがあるんですか?
(しのぶ)そうなんですよ。今、自宅とスタジオが一緒になっていて、2014年からスタジオしてまして「しのぶれど」という会社を作ってます。
(まり)素敵!
(しのぶ)しのぶれどってね、和歌のなかで「しのぶれど 色に出でにけり わが恋は ものや思ふと 人の問ふまで」という恋の歌があるんですよね。隠していたのに「私、あの人のこと好きってバレバレやん」という、心にある秘めた思いが溢れてしまったというようなニュアンスの歌なんですけど。ちょうど熟女がね、心に秘めている思いを写心を通して解き放つということで「しのぶれど」。わたしの「しのぶ」とかけてという感じでつけてもらったんですね。
(まり)名前よりも和歌が先なんですか?
(しのぶ)会社の名前を考える時に専門の人に頼んだんです。一緒にコンセプトを考えてもらって、字画とかもね。でも、考えても、考えても、全然出てこなかったんですよ。
(まり)うんうん。
(しのぶ)考えて考えて3日目くらいに先生が「ハッ!しのぶれど!」みたいな感じで(笑)
(まり)素敵!
(しのぶ)私は最初、聞いたときに「しのぶれど?会社名にしのぶれど?」って感じだったんですけど。ほんまにピッタリで。
(まり)すごく素敵。
(しのぶ)ありがとうございます。最初は「しのぶれど?」って思ったんですけど、まさに「しのぶれどや」と思って。それからコンセプトと会社名が合致して、ヌード撮影に本腰を入れて。
(まり)ヌード撮影をする時に、しのぶさんが大事にしていることとか、こだわっていることってありますか?
(しのぶ)一番大事にしているのは、本当に簡単なことなんですけど。名前を呼ぶことですね。
(まり)名前?
(しのぶ)その人の名前を呼ぶ。これはウェディングをやっている時からそうなんですけど。新郎さん、新婦さん、花嫁さんと呼ばれても、みんなピンとこないけど、必ず下の名前で呼ぶってことを私はすごく大事にしていて。私もカメラマンさんって呼ばれてもなんかイヤやけど、しのぶさんとか、中田さんって呼ばれると、心の距離がなくなるじゃないですか。
(まり)そうですね。
(しのぶ)撮影する時は、何度も名前を呼びながらです。
(まり)名前、そうですね。大事ですね。
(しのぶ)あともうひとつは、いらんことを考えないということですね。その時、生まれる空気感で、その人との一対一の時間を私も楽しみながら過ごすということが、大事かなと思っています。
(まり)そのお仕事をされていての喜びや感動って、どんなところにあるんですか?
(しのぶ)ヌードの「しのぶれど」になってから、喜びっていうのは、来られた方が必ず喜んでくれるというか。お仕事で「ありがとう」を言われることって最高じゃないですか。
(まり)そうですね。
(しのぶ)本当に自分を見つめ直す時間って、すごい大事やと思うんですけど。そこを一緒に過ごさせてもらってるという喜びは、とても大きいですよね。投げかけて、その人が消化していくのではなくて、一緒に向き合いながら、開いていく瞬間を残していって、それをまた後で見ることができて…というのが、すごい嬉しいなと。
(まり)3時間の変化を見ていくことの喜び。
(しのぶ)そして、その後も必ず生き方が変わっていきはるんで。
(まり)すごーい!
(しのぶ)やらなかったことが出来るようになったとか、自分に自信が少し出ることって、本当に一歩の踏み出し方も変わってくるじゃないですか。それによって見える世界が違ってくるというか。そんな感じの体験をされているということをお聞きすることが、喜びでもあるんです。
(まり)いいなー。
(しのぶ)ほんまに嬉しいんですよね。
(まり)一生やっていこうと思っていますか?
(しのぶ)目が見える限りは(笑) 私ね熟女のみなさんと過ごすじゃないですか。
(まり)はい。
(しのぶ)一番良かったなと思うのは、私自身が熟していることだと思うんですよ。例えばわたしが25歳の若造だとしたら、絶対、熟女のみなさんは心なんて委ねてくれへん。
(まり)あーーーですね!
(しのぶ)同じように経験をして、女性として自分と向き合って熟しているというのが、大きいかなと思います。
(まり)たしかにそうですね。25歳の女性に「綺麗ですね」と言われても「あなたの方が断然、綺麗ですけど」って、コンプレックスが余計刺激されてしまう(笑)
(しのぶ)そうそう。あるんですよね。言葉尻をつかんでしまうというか。私、実感派なんですよ。実感しないと。良いといわれる化粧品も、必ず自分で実感しないと勧めないタイプで。実感が大事です。
(まり)しのぶさんの人生のターニングポイントってどこですか?
(しのぶ)色々ありますが、まずカメラマンだったところから、写心家になったところ。カメラマンとフォトグラファーって一般的に呼ぶんですけど。心を写す写心家とフォトグラファーでは、ちょっと意味合いが違うんですよね。それを切り替えたときが、ひとつのターニングポイントやし。あとやっぱり大きいのは離婚して「しのぶれど」を立ち上げたところからが、自分の足で進んで生き出したところなのかなと。
(まり)自分の足で歩き出したという言葉が、心にきたんですけど。それまでとそのあとって、やっぱり違うんですか?
(しのぶ)結婚しているとおうちもあるし、私は完璧に養ってもらっていたわけではないんですけど、家賃の心配とかしなくていいじゃないですか。自分でアトリエを持ち、自分でいろんなことを決めて進んでいくっていうのはやっぱり怖いときもあるんですよね。
(まり)怖いですよね。
(しのぶ)すごく困るときもある。自分で自分に課して、決めてそうしようという風に道をつけたというのは、良かったなと思いますね。自分で全部責任がとれるし、いろんな意味で必要やったんやろうなと。ほんまに山あり谷ありなんですけどね。
(まり)決断するのに怖いときや不安になったときって、どうしてるんですか?
(しのぶ)わたし、本当に恵まれているというか、人に恵まれていて、必ずええ方向に進むんです。自分がどんだけ悩んでても、気づけば誰かが何かを助けてくれていたりとか、痛めつけてくれたりとか。
(まり)アハハハ!
(しのぶ)ほんまにね、痛めつけられると進まざるを得ないというか。
(まり)ということは、結局なにがあっても良いほうへいく。
(しのぶ)ほんまに不思議なぐらい、なんであの時、あんなに進まなかったんやろう、なんであんなことが起こったんやろうって、やっぱり思い出したりすることがよくあるんですけど。あれがなかったら今はないし、結局ええ感じになっているんで(笑)
(まり)素敵ー!
(しのぶ)心もバッキバキに折れたりすることも、本当にたくさんあったんですけど。結局、今のためにそれはあったんやと思うと、よかったーと思って(笑)
(まり)結局なにがあっても素敵な方に進んでいくっていうのが、最高ですね。
(しのぶ)あの時より悪くなっているって感じることがないから、結局は良くなっているんでしょうね。歳をとっていくけど、あの時よりもいろんな意味で味わい深いというか。そんな風に感じられるのも幸せなことやなと思います。
(まり)本当にそうですね。しのぶさんは、基本的に女性のヌードを撮っているんですよね?
(しのぶ)人物で、プロフィールとヌードが二本の軸となってます。
(まり)プロフィール写真は、どんな風にお渡しになるんですか?
(しのぶ)プロフィールはダウンロードです。ヌードはUSBに入れてオリジナルのケースに入れてお送りします。
(まり)何枚もあるんですよね?
(しのぶ)ヌードはね、ものすごく撮りますね。800枚から1000枚ぐらい撮ったなかから選んで100枚くらいにする感じです。
(まり)すごい!そんなにたくさん撮るんですね。
(しのぶ)動きを連写で撮っていくんで、そのくらいになるんですね。ポージングで800枚ではなくて、ポージングの移り変わりも入れて800枚くらい。目の開き方が違うだけで全然変わってくるんで。
(まり)お話を聴いていてドキドキするんですけど。裸になった女性たちは、それまでコンプレックスに感じているものが解き放たれて、楽になるわけですよね。これって年齢関係なく、いくつになってもってことですよね?
(しのぶ)本当に関係なくて。とても心に残っている話があるんですが、アメリカから撮影に来てくださった方がいらして。日本人の旦那さんととても素敵なアメリカ国籍の日本人女性で、旦那さんの浮気の裏切りで身も心もボロボロになっていた時期にそのときに私が個展をやっていたのをYahoo!ニュースで見てくれて、撮影に来てくれはったんです。心労でガリガリに痩せてしまってこのままだったら死んでしまうかもしれないと。でもやっぱり自分が女性としての尊厳を取り戻したいという思いが強く・・・撮影することによって「まだまだいける!次も恋ができる!」って、気持ちがすごく前向きになって元気に生きていけるとおっしゃってました。で、旦那さんに請求した慰謝料が6億円だったそうで (笑)
(まり)すごい‼︎
(しのぶ)アメリカだから、ほんまに凄いんですよ。
(まり)じゃあ、離婚もいいじゃないかっていう気分になりますね(笑)
(しのぶ)でもね、今、旦那さんの仕事が傾いているからね、まだ支払ってもらえていないけど。一緒に不動産の仕事をしていたから、今、突き離したら信じて投資してくれた人に迷惑がかかるからって、旦那さんを支えてはるんですよ。すごいでしょう。ものすごい大きな器です。自分を楽しみながら生きている人でも、やはり女性はデリケートです。そんな悩みがあって、その時に出会うことができるというのもすごく嬉しいし、運命を感じました。
(まり)すごいですね‼︎ しのぶさんが、これからチャレンジしてみたいことって何かありますか?
(しのぶ)3年越しになってるんですけど写心集を出すんですね。
(まり)わー!
(しのぶ)それは一般の女性のアートで作っているのでそれを出すことと。あとは、これはチャレンジというのかどうか分からないんですけど、みんな自己啓発をするでしょう?いろんなセミナーに行って、自分を好きになりましょうみたいな。生まれ変わりたいとか、もっと良くなりたいという時に、ヌード撮影があるということを世間一般的な常識にしたいというか(笑)
(まり)うんうん。
(しのぶ)女性が次に進みたくなったらまず脱ぐ。「しのぶれどで脱ぐ」みたいな感じの常識的に認知されたらいいなと。
(まり)殻を破るのに一番いいですもんね。
(しのぶ)そうなんですよね。
(まり)一歩踏み出せない女性とか、勇気が必要なときに諦めていく女性って、たくさんいると思うんですよね。そういった女性にしのぶさんは、何て言いたいですか?
(しのぶ)大丈夫!って言いたいです。例えば私やったら、私を一番応援しているのは私やということが分かるとすごく心強い。一生応援してくれるのは私自身。あなたを応援してくれるのは、あなた自身です。みたいなニュアンスのことを伝えられたいいなと思います。
(まり)「大丈夫」って言われた時、なんか泣きそうでした。私が言われたような気がして泣きそうでした。大丈夫って、すごい言葉ですね。
(しのぶ)本当に本当に。どんな時も安心できるいい言葉です。
(まり)今しのぶさんがされていることと、しのぶさんの元々の質って何か関係あると思いますか?
(しのぶ)考えたことないけど、絶対あると思いますね。なんでそんな言い切るんやろうか。絶対あると思います。
(まり)ですよね。絶対なにかありますよね。
(しのぶ)「しのぶれど」という名前が付いた時から、こういうストーリーが始まっていて、私がしのぶだから「しのぶれど」になったこともあるんですけど、私しかできへんことやと思うんです。今、熟女世代の写真家っていないんで、ヌード撮影をしている人はたくさんいるんですけど、でもここまで謳ってる人は見たことないんですよね。
(まり)うんうん。
(しのぶ)結果的に私は内観をすごく大事にしているから、それと天職である写真が一緒になっているんで、やっぱり関係あるんでしょうね。
(まり)お話を聴いていても、表面のことには興味がない感じがすごくしますもん。
(しのぶ)そうなんですよね。ブランドものとかも全然興味がなくて。
(まり)本質に惹かれるんでしょうね。とても興味深いです。
(しのぶ)いつでもお待ちしております。
(まり)しのぶさんを紹介してくださった悦子さん(ひとり前のゲストさん)が、しのぶさんが撮るバラの写真は、他の人と全然違って、なぜかエロくなるとおっしゃっていました。
(しのぶ)私、ものを撮るのは下手くそやと自分では思っているんですけど、でもね、作り手さんが見えると撮れちゃうんですよ。
(まり)もぉー!素敵‼︎ ほんとに天職ですね。
(しのぶ)普通に撮ったら、もの撮りって、むちゃくちゃ下手なんですけど。玖島ローズのジャムを見たときに「なんや、このエロいジャムは」と思って、撮らずにはおられへんなって。悦子さんとは出会う運命になっていたんでしょうね。あんなに変態な人おらへんと思って。バラの変態、すっごい変態やな、この人と思って。むっちゃ突き抜けてるわー!かっこいいわー!と思って。
(まり)私も思いました。
(しのぶ)今度、沖縄の海にヌード撮影で行くんですよ。
(まり)海で?それって許可とかは?
(しのぶ)泊まるホテルの下がプライベートビーチになっていて人が通らないところで。以前経験された方は裸で海に抱かれる感覚がするておっしゃった方がいました。
(まり)うんうん、いいなー(笑)
(しのぶ)ヌード撮影で、うちが取り入れてやる時もオーガンジーの布を持って動いてもらうんですけどね。それを外す時に「これだけは外さへんで!」と言う人がいてはってね。ずっと布を持っているんですよ。それを「エイッ!」って引っ張ったら「なんで私、こんな小さなことに執着しとったんやろ」って言わはって。今まで、これはと思っていた一枚の薄い布を手放した瞬間に「あっ、もう怖いもんはない」って。
(まり)それを思うと、すごいお仕事だと思います。素晴らしいお仕事だと思います。
(しのぶ)私も嬉しいです。
(まり)私たちって、裸で生まれてきたのに、その裸に一番コンプレックスというか恥ずかしさを抱くようになってしまうわけじゃないですか。それがまた赤ちゃんの頃に戻れるような体験って、美しいなって思います。
(しのぶ)原点に戻ることってね、ほんま大事やと思います。
(まり)すごいお役目ですね。
(しのぶ)ありがとうございます。
(まり)素敵なお話がいっぱいでした。ありがとうございます。次にご紹介していただく方のお名前と、どんな風にユニークな方なのかを教えてください。
(しのぶ)塩見ゆりさんです。ほんまに生粋のスピリチュアル系なんです。風水の鑑定を「仕事?趣味?」くらい、楽しんでおられて風水の変態と呼んでいます。とにかく鑑定が細かくて早いんですよ。「私の人生の節目に、ゆり様あり」な感じで、いろんなところでアドバイスをくださったり、私の母に対してもすごく愛を注いでくれるんですよ。ご本人は芦屋のマダムで。ひょうひょうとしてはる天然さんです。常に新しいことを勉強してはる。常に前に進み続けている人なんですよね。なんでもチャレンジしはる、ほんまに好奇心旺盛な綺麗な方です。
(まり)楽しみです。どうもありがとうございました。
次回は、兵庫県在住の塩見ゆりさんです。
中田しのぶさん、どうもありがとうございました。
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