今日の読書
感想+粗筋
う~ん。何とも不思議な話。
ロマンチックって訳でも無いし。
全員殺されて天国みたいなところにいるんだけど、なぜ自分達が、誰に殺されたのか、しかも生前の自分の名前も職業も分からなくて、☜かすかに覚えているんだけど、6人で悪戦苦闘。真実を推理して行くうちに、全て思い出して、生前の願いを叶えると本当に成仏するって大筋。
主人公の俺は、首を切られて死んだ記憶がある。
気が付いたら屋敷みたいな場所。
そこには、
・小指の無い男 みんなで決めた呼び名;ヤクザ
・メイドの恰好をした若い女性;メイドさん
・お嬢様のような若い女性;オジョウ
・コックの恰好をした男性;コック
・いつもポーチを身に着けている男性;ポーチ
が、いた。どうやら全員この屋敷で殺されているらしい。
そして最後に俺。みんなが俳優みたいに素敵な顔だとほめてくれて、あだ名;ヒゲオと名付けられる。
ヒゲオは推理力と観察力に優れているらしく、少しずつ真実に近づいて行く中、どうも全員、この屋敷の持ち主である新聞社の創設者に関係していたらしい事に辿り着く。
果たして、6人は新聞社創設者の国沢秋夫に殺されたのか?なぜ?殺されるような悪行をして来たのか?それとも彼らは殺し合ったのか?
そして6人の中に全員を殺した殺人者がいるのか?
6人が屋敷で首を切られて切り殺されていたと言う非常に残忍な事件なのだが、登場人物達の会話を読んでいると、妙に笑えると言うか、少しふざけてるというか、ポップな感じで、全然暗くない流れ
そして真相が気になって終わりの頃は一気に読めるかな。
そして最後に、全員の正体と、真実が分かるんだけど、まぁ、忍びながらの実らない恋はいつでもどこでも哀れだよね、苦しかったろうよね?ってあまりに陳腐な感想でごめんなさい
もちろん恋だけじゃなく、仕事の内容に、人への崇拝に、自分の職業の矜持に、そして容姿に、彼らは全員苦しんでどうやらこの世にとどまっていたらしい・・・
偶然手に取って選んでいるだけなんだけど、ここんとこ、この世に未練があって死にきれなかった人の話を読むのが多かったなぁって感じ。
☜お墓参り、十分してるつもりなんだけど足りてないのかな~