先週、用事があり、新宿から山中湖まで高速バスを利用しました。

 

数年ぶりに新宿で降り、新南口に新しく建設されたバスターミナル (バスタ) にも初めて訪れました。平日の朝でしたので、バスも空いていると思いきや外国人観光客でほぼ満員でした。何と日本人がほとんど乗車していません。まず、この状況に驚きました。

 

かねて訪日客が多いと聞いていたものの、今回初めて満員のバスに直面してその実態を体験したことになります。自分で現場体験するというのは大切だなと感じた次第です。

 

一方、バスの車中は皆さん静かに過ごしていて、騒ぐ人は全くいなかったのも新鮮な驚きです。(声が大きいことで有名な隣国の人もいましたが、同様の状況)

河口湖で下車する人が大半でしたが、皆さん「ありがとうございました」と日本語で挨拶されているのも印象的でした。

 

日本にいると、日本流の文化に適合してそこに相応しい行動を取るようになる、という話を聞いたことがあります。日本文化のソフトパワーは意外にも大きいのではないか、台湾の李登輝総統が指摘されたような「武士道」「わび・さび」「桜の文化」はどこか底流で流れているのではないか、そうした力は無形財産のように人を引き付けるのではないか、等と感じました。フランスは観光客が年間1億人訪れるそうです。日本は3,000万人ですから、このような文化背景から伸びしろは大きいのではないかと予想しています。「おもてなし」だけではないソフトパワーと日本の支持者が増えることを期待しています。