命とは 時空の中の 中今を どう生きるのか 常に問いつつ

 

 合気道の稽古の中での開祖の言葉「日々新たじゃ。止まってはいかん。新しい技を発見したら、わしに教えてくれ」と、こんな話をされていたのを思い出す。なんと謙虚なお言葉ではないか。超人、神人と言われていた開祖が「新しい技を発見したら教えてくれ」と言われたのだ。

「我と慢心は神もしくじる」という言葉がある。人は知らず知らずのうちに、俺がおれがの我や慢心の心が出てしまうので、常に謙虚に生きることを教えられる言葉である。

 

 今、毎月の呼吸書法の勉強会では、いろは48文字(神名・かな)を一文字一呼吸でゆっくり書く実習方法を行っている。いわゆる臨書の特別な呼吸法を伴った稽古である。どこの書道教室でもやっていない稽古法である。書の最も基本の文字の形を覚えるための書法に、呼吸法を取り入れたのだ。正に新しい技であると開祖にお伝えしたいと思っている(笑)

これだけで冬の最中でも汗をかく。終わった後がすがすがしい。

 

 宇宙は言霊の充満界である、と言霊学で教えられて久しい。この充満している言霊の波動と、自分の呼吸法による言霊発声による波動とが、共鳴を起こして一文字の線にエネルギーを伴って現れる神名文字。

 ホツマ伝えでは人体は48音で出来ていると説く。聖書でも全てのものは言葉で出来ていると書かれている。人体に秘められた遺伝子情報も言葉であると言われる。

 このいろは呼吸書法は、宇宙の言霊の波動と一瞬一瞬共鳴し合って筆先を動かす。

正に中今の連続と言えるのだ。命という時空の瞬間瞬間に、一文字の線の中に言霊のエネルギーと我が命が息づいているのだ。

 言霊のエネルギーは、大地を浄化・活性化し、人を始め動植物の生命力を高め、強める力を持つ。見えない言霊世界の高く清らかなエネルギーの存在の証しとして、この呼吸書法があり「光の書」が現象化したものと観じている。